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SESから転職するには?おすすめの転職先と転職のコツ

SESからの転職 難易度別転職先と転職のコツ

SESエンジニアとして働く人の割合は業界の7割を占めるとも言われている一方「SESから転職したい」と考えているエンジニアも少なくありません。

  • なぜSESから転職したいと考えるのか
  • SESから転職する人の転職先はどこなのか
  • SESの転職を成功させるためには何をすれば良いのか
  • SESから転職したい人が持ちやすい疑問と答え

本記事では、SESから転職する際のこれらの気になるポイントを、人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして活躍した経験をもつ、株式会社ESESの代表取締役・白川が解説します。

SESから転職を考えている人はぜひご一読ください!

この記事の監修者

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

株式会社ESES 代表取締役社長

1990年生まれ。埼玉県出身。SES業界を「“良い”SES」にするために業界No.1の立ち位置を目指す、株式会社ESESの代表取締役。人材サービス事業を行うUZUZ(ESESのグループ会社)において、営業部長や支店立ち上げを経て、最年少で執行役員に就任した経歴の持ち主。現在は、経営業務だけでなく、営業や採用にも幅広く従事し、SES業界に革新を起こすために日々奮闘中。

SESから転職する人の5大理由

転職理由は人それぞれですが、SESは比較的短いスパンで常駐先が変わるという働き方ゆえに、転職理由には次のような一定の傾向が見られます。

  1. 1つのスキルを極めたい
  2. 上流工程の案件に携わりたい
  3. 収入を上げたい
  4. 仕事内容の希望を聞いてもらえない
  5. 環境の変化が大きい

以下では、これらの理由についてさらに詳しく見てみましょう。

1.1つのスキルを極めたい

SESでは常駐先やプロジェクトによって業務内容や使われている技術が異なるため、様々な経験ができます。

一方、常駐先やプロジェクトが変わるというSES独自の性質から、特定の分野に絞って経験を積みたい場合は、希望に沿った働き方ができない場合があります。

「新しいスキルを身につけたい」と考えていても、毎回同じような業務内容の案件にアサインされ、新しいスキルが身につけられないケースもあるでしょう。

このような理由から、1つの分野でのスキルを極めたい人は、SESからの転職を考えることが多いです。

2.上流工程の案件に携わりたい

全てのSESに該当するわけではありませんが、SESでは下請けの業務が多く、4次請けや5次請けといった構造の案件もあります。

そのような案件を多く抱えるSES企業の場合、上流工程の案件に関わることは難しいため、エンジニアは転職を考えます。

エンジニアとしてキャリアアップを考えるのであれば、やはり少しずつでも下流工程から上流工程へと関われるように案件を変えていく必要があるでしょう。

アサインされるがままに案件を引き受け続けていると、結果としてエンジニアの経験年数に対してスキルが低く、若いエンジニアに仕事を奪われてしまうことも考えられます。

3.収入を上げたい

SESは下請けの業務が多いため、自社エンジニアやSlerなどのほかの働き方と比較すると収入が低くなりがちです。

SESが下請け案件を受ける場合、仲介料として間に入った企業に中間マージンを払ったり、営業コストがかかることもあります。

  • 常駐先のエンジニアと同じ業務をしているのに給与が低い
  • 成果を上げても給与に全く反映されない
  • 評価基準が曖昧で給与に納得がいかない

こうした理由によって、SESから転職を考える人も多いのです。

SESは、エンジニア経験が浅くてもスタートできるメリットがある一方で、仕事を続けていくうちに給与面での不満が出てきやすい側面があります。

4.仕事内容の希望を聞いてもらえない

SES企業では、担当する案件を自分で選べないこともあります。

エンジニア自体はいわゆる「引く手あまた」な状態ですので、スキルや実績があれば案件を選べるケースも少なくありません。

しかし、スキルや実績がそれほどない場合は、企業側にアサインされるがままという人もいます。

自分のキャリアプランがまだ明確ではなく、どのような分野で活躍したいかが定まっていない人にとっては、様々な案件に携われることはチャンスともとれます。

しかし、キャリアプランややりたいことが明確な人にとってはSESから転職したいという気持ちになってしまいがちです。

5.環境の変化が大きい

SESでは数ヶ月〜数年単位で職場が変わることが一般的です。

それはつまり、比較的短いスパンで勤務先や仕事内容や生活スタイル、人間関係なども変わるということを意味します。

コミュニケーション能力が高い人やライトな人間関係を望む人にとっては、むしろ快適な働き方として受け止められることもあるでしょう。

しかし当然ながら、苦痛に感じる人もいます。

新しい環境に適応することが難しい人や、安定した生活スタイルを望む人はSESという働き方が合わないと感じ、転職を考えるケースもあるのです。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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SES企業にもさまざまな企業があります。

場合によっては、現在所属しているSES企業であるがゆえに上記のような不満を感じている可能性もあります。

また、SESという働き方に対して、デメリットだけではなく「様々な業務に携われる」「人脈が広がる」といったメリットを感じている人もいるでしょう。

弊社を含め、後ほどご紹介する「新SES」と呼ばれるSES企業ではエンジニア自身が案件を選択できるなど、従来のSESとは異なる働き方ができるケースもあります。

SESで働くデメリットだけに注目せず、今一度メリットにも注目し、幅広い視点から転職について考えてみましょう。

SESから転職したい人がよく行く転職先

人気の転職先はこちら!

SESから転職したいと考える人は、SESとは異なる働き方ができる転職先を探します。

しかし、SESから転職する場合には転職先としてどのような選択肢があるのでしょうか。

そこでここからは、SESから転職する人が選ぶことの多い転職先をご紹介します。

転職先によっては難易度が高いものもあるため、転職の目的や希望する条件とも擦り合わせを行いながら転職先を検討しましょう。

【転職難易度:高】SESから自社開発

「エンジニアとして一つの分野を極めたい」「安定した環境でSESで働くよりも収入を得たい」といった考えのもと、自社開発への転職を希望する人も多いでしょう。

しかし、企業が自社のエンジニアを採用する場合、雇用規制の関係から仮に人員が余っても簡単には解雇できないというリスクがあります。

そのため、自社開発エンジニアが大量募集されるケースは少なく、採用されるためには高い実績や希少価値のあるスキルが求められます。

転職の難易度は高いですが、SESエンジニアとして大きなプロジェクトに携わった実績がある人や、アピールできるスキルを持つ人は挑戦してみる価値はあるでしょう。

【転職難易度:高〜中】SESからSIer

SIerはシステム開発の企画から運用までを一貫して請け負う企業ですが、プロジェクト工程の一部を請け負うこともあれば、自社開発を行っているケースもあります。

基本的には開発を一貫して請け負うため、開発スキルはもちろん、SEとしてのコミュニケーション力やマネジメント力なども求められます。

SIerの企業規模は様々で、大手と呼ばれるSIerの場合転職の難易度は高く、中小規模のSlerは中程度といえるでしょう。

SIerで働く場合は幅広い能力が求められるため、SESエンジニアで上流工程の経験がある人ならば、挑戦してみる価値は高いでしょう。

【転職難易度:中】SESから社内SE

社内SEは、自社内で利用するシステムの運用や、社員からの問い合わせからの対応など業務内容は幅広いです。

企業によっては自社開発と社内SEを兼任するケースもあります。

上流工程に携わる機会も多く、自社の戦略を理解した上で社内システムの運用をしたり、社員が業務を行いやすくすることが求められます。

転職難易度は中程度。

特別特化したスキルがなくとも、SESでさまざまな業務を経験している人であれば幅広い知識や柔軟性を評価される可能性があります。

【転職難易度:中〜低】SESから他のSES

現在所属しているSES企業から、別のSES企業に転職する方法もあります。

以前は「SESはブラック」と言われることも多く、労働環境はあまりよくないイメージでした。

しかし、近年では「新SES」と呼ばれる新しいタイプのSES企業も増えています。

これらの企業では、エンジニアの働きやすい環境が整えられており、SESという働き方をしながらも、キャリアプランに沿ったサポートが受けられます。

弊社ESESもそんな「新SES」企業の一つで、エンジニアに単価を公開する「単価案件制度」やエンジニア自身が案件を選択できる「案件選択制度」などを導入しています。

単価案件制度や案件選択制度について詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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SESエンジニアの転職先には、これら以外にも独立やフリーランスといったものも含まれます。

また、SESエンジニアとしてSES企業内で働きながらスペシャリストや、PMやPLを目指すケースもあり、選択肢は多岐にわたります。

大企業のプロジェクトに参画することの多いSES企業であれば、常駐先で仕事ぶりが認められてヘッドハンティングを受けることもあるでしょう。

つまり「SESはキャリアアップできないから転職したい」と考えているのであれば、その考え方を見直してみると良いかもしれません。

大切なことは「自分がどのようなキャリアを積みたいか」ということです。

「SESエンジニアでなくなること」を目的にするのは避けましょう。

SESからの転職を成功させる5つのポイント

SESから転職をしたいと考えても、すぐに転職活動を開始することはあまりおすすめできません。

なぜなら「SESを辞めたい」という気持ちが強くなりすぎてしまい、自分の置かれている状況や将来を客観的に見つめられなくなっていることが多いためです。

そこで、ここからは転職エージェントをグループ会社にもつESESだからこそ分かる、転職成功の5つのポイントをご紹介します。

SESから転職を希望する方は、まず一読されることをおすすめします。

1.自分のスキルや経験を洗い出す

「SESから転職したい!」と考えていても、自分が持っている経験やスキルによっては、結果として現在のSESでキャリアを積んだ方が良い場合もあります。

自分に自信を持つのは悪いことではありませんが、求職者の中には市場価値に対して自己評価を高く持ちすぎている人が存在することも事実です。

反対に、実は市場価値が高いのに、所属しているSES内でその価値が十分に発揮されていない人もいます。

自分のスキルや実績にどれくらいの市場価値があるのかを知りたいという方は、一度ESESまでお問い合わせください。

2.自分の希望やキャリアプランを明確にする

「SESで働いていてはダメだ」「SESから転職しなければ」という気持ちにとらわれ過ぎている状況は、視野が狭くなりがちで、自分の可能性も狭めてしまいます。

自分のスキルや経験を洗い出した上で、次のような希望やキャリアプランについて落ち着いて考えてみましょう。

  • 今後どのようなキャリアを積んでいきたいのか
  • 転職する上での優先順位
  • 将来を見据えた上で今最短でできることは何か

今「SESから転職したい」と思っていても、退職が目的になっている人は転職をしても同じことを繰り返してしまう可能性があります。

中長期的な視点でキャリアプランを考え、そのために今できる最善策を考えましょう。

3.応募企業を見極める

転職時は現在在籍している、あるいは退社した企業よりも他の企業が良く見えてしまいがちです。

当然、現在よりも良いと思える企業は多く存在しますが、給与や職場のイメージだけに注目するのはおすすめできません。

そのためにも、先ほど紹介した「自分の希望やキャリアプランを明確にする」という作業は非常に大切です。

目先の条件だけにとらわれず、その企業で理想のキャリアが積めるのかを見極めてください。

直接企業に問い合わせたり、ネットの口コミを参考にするのも良いでしょう。

また、希望条件にも優先順位をつけましょう。

この優先順位は、目安として3つ程度までに絞り込むことをおすすめします。

4.資格取得に向けて勉強する

SESから転職はしたいものの、自分の実績やスキルに自信がない人や、短期離職してしまった人には資格取得もおすすめです。

もちろん資格取得までには一定の時間を要しますが、資格を取得することは知識やスキルの証明になり、また「向上心がある」というプラスのイメージを与えることもできます。

  • 基本情報技術者
  • 応用情報技術者
  • 特定の技術の資格(Java silverやAWSクラウドプラクティショナー)

IT業界全般で役立つ資格としては上記の3つが代表的ですが、就きたい仕事や身につけたいスキルによっても取るべき資格は異なります。

「今すぐにSESから転職したい!」という状況でなければ、仕事を続けながら資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

5.ポートフォリオなどの成果物を作る

SESエンジニアとして身につけたスキルや実績があり、「今よりもハイレベルな環境で働きたい」と考えている場合は、ポートフォリオの作成がおすすめです。

ポートフォリオの作成は、大きく次のようなメリットがあります。

  • 自身のスキルを客観的に証明できる
  • やる気を評価される(ポートフォリオを作成しない人もいるため)
  • 具体的なイメージを見せることで入社後のミスマッチが減らせる

エンジニア経験がある人の場合、ポートフォリオには以下のような内容を記載すると良いでしょう。

  • 在籍していた会社や業務内容
  • 参画したプロジェクトの内容や、プロジェクト内の役割
  • 業務で使用した言語
  • 作成したサービスやアプリ

エンジニア経験が少ない人の場合は、自分が作成したプログラムのリンクを記載する方法もあります。

SESから転職したい人によくある質問

ここからは、SESから転職したいと考えている人が抱きがちな質問と、それに対する回答を4つご紹介します。

多く寄せられる疑問・質問のため、ぜひご一読ください。

プロジェクトの途中で退職するのはいいの?

「精神的に追い詰められている」「常駐先が明らかにブラック企業である」といった場合を除いては、プロジェクトが終わってからの退職が望ましいです。

ただし、長期間の案件に参画してしまっている場合など、どうしても辞めるタイミングが合わないこともあるでしょう。

その場合は、まず就業規則を確認した上で、所属するSES企業に相談をしましょう。

そして、しっかりと引継ぎを行うなど、プロジェクトの途中で退職しても問題がない状況を作ることが大切です。

クライアント先の企業に転職しても大丈夫?

SESエンジニアとして常駐先に勤務していると、仕事ぶりが評価されて常駐先から声を掛けられることも少なくありません。

実際に、大企業の案件を担当したことがきっかけで、ヘッドハンティングされるSESエンジニアも多く存在します。

その場合も、現在の案件の契約が終了してからなど、所属するSES企業や常駐先に迷惑をかけるような形にならなければ、クライアント先の企業に転職することは全く問題ありません。

自分のスキルで転職できるか心配…

SESから転職したいという気持ちがあるものの、自分のスキルや実績に自信がなく、転職への一歩が踏み出せない人は少なくありません。

そんな時は、まずは以下の3つをやってみましょう。

  • 自分の現在のスキルや実績を書き出す
  • 自分が希望する将来像を書き出す
  • なりたい自分になるために必要なことを書き出す

これらを視覚化することで、「今からでも動き出せるのでは?」「もう少し様子を見た方がいいかも」といった客観的な判断ができるはずです。

それでも不安な場合は、ぜひ一度ESESまでお問い合わせください。

忙しくて転職活動がなかなかできない

「SESから転職したい」と考えていても、日々の仕事に追われ、落ち着いて転職活動ができない人は多いです。

その結果、時間だけが流れてしまい、転職に不利になってしまうこともあります。

転職を視野に入れるのであれば、次の契約ではプライベートな時間が比較的とりやすい案件にアサインしてもらったり、勤務時間についてSESに相談してみるのも一つの手です。

焦らず、隙間時間を利用しながら転職活動を進めていきましょう。

また、解決策が思いつかない場合は転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。

この記事のまとめ

ポイントを押さえた就活をすれば、SESから転職することは十分に可能です。

ただし「SESから転職したい」という気持ちが先走ってしまうことは避け、まずは自分の現状や理想とするキャリアプランを明確にすることから始めましょう。

SESから転職したいと考える理由は人それぞれですが、どのような転職先を選ぶにしても「スキルと実績」は必要です。

意外と見落とされがちですが、このスキルと実績はSESを続けながらも身につけることができます。

また、最近ではエンジニアのキャリアプランを考慮した案件を紹介するSES企業も増えています。

「SESエンジニアとしてスキルや実績を身につけたい」と考えるのであれば、自分のスキルを正しく評価し、給料に還元する会社で働いてみませんか?

ESESでは、SESエンジニアの仕事に誇りを持って取り組めるよう、以下3つの制度を導入しています。

  • 高還元率
  • 単価評価制度
  • 案件選択制度

また、さらに今度も働き方を改善していくことをお約束しています。
「ちょっと気になるかも」と思った方は、以下よりESESの採用条件をチェックしてみてください。

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報酬も、キャリアも、選択権も、すべて手に入れよう。

執筆・編集

ESESブログ 編集部

「正しい情報をわかりやすく」をモットーに、SESエンジニアとして働くなら知っておきたい“お役立ちコンテンツ”を発信しています。すべての記事は、SESのプロが徹底的に監修。SES企業だからこそわかるリアルな情報を日々発信中です。

ESESとは?

ESESという社名には、3つの願いが込められています。

1つ目は、ITエンジニアの7割を占める働き方
「SES(客先常駐)」を「良いSES(“E”SES)」にしたいという願い。

2つ目は
「従業員満足度(ES)」を高めることで、「エンジニア全体の満足度(ES)」も高めたいという願い。

そして3つ目は、
社員や顧客に対して常に「YES(前向きな返答)」と言える会社でありたいという願い。

ESESでは「自らとエンジニアがウズウズ働ける世の中をつくる。」
ミッションとし、常態化しているSESエンジニアの労働環境課題を解消していきます。