エンジニア、募集中。

高還元率SESとは?還元率だけで判断するのはおすすめしない!

高還元率SESとは?

近年「還元率〇〇%」といったように、還元率の高さをアピールするSES企業が増えています。

エンジニアにとって報酬の還元率が高いのは喜ばしいこと。

現状と比較し、より高還元なSESへの転職を検討することは自然な流れといえます。

しかし、必ずしも「高還元率=優良企業」というわけではなく、実際に働いてみると「条件が良くなかった」「企業選びに失敗した」と感じるケースも少なくありません。

そこで今回は、高還元率なSESへの転職を検討している方に受けて、

  • 高還元率SESのメリット
  • 還元率SESで働く際の注意点
  • 高還元率SESを探す際のコツ

などをわかりやすく解説します。

高還元率SESへの転職に興味がある方はぜひご一読ください。

この記事のアドバイザー(監修者):白川 聖悟 
SES業界を「“良い”SES」にするために業界No.1の立ち位置を目指す、株式会社ESESの代表取締役。人材サービス事業を行うUZUZ(ESESのグループ会社)において、営業部長や支店立ち上げを経て、最年少で執行役員に就任した経歴の持ち主。現在は、経営業務だけでなく、営業や採用にも幅広く従事し、SES業界に革新を起こすために日々奮闘中。

高還元率SESとは

高還元率SESとは、SESの中でも受注単価に対してエンジニアへの還元率が高い企業のことをいいます。

これまでSESというと「還元率が低く給料も上がりにくい」という認識が一般的でしたが、最近ではこのような還元率の高い「高還元SES」と呼ばれる企業が増加傾向にあります。

高還元率SESでは、採用コストや固定費の削減、システムの導入による業務の効率化など、様々な企業努力を重ねることでエンジニアへの還元率を高めているのです。

還元率の考え方

SESの還元率は、エンジニア1人あたりの単価に対して、どれだけの比率でエンジニア本人へ給与や賞与として還元されるかを表し、以下の式で算出されることが一般的です。

月単価 × 還元率 ‐ 経費

経費には、エンジニアを雇う上で発生する社会保険料や運営費などが含まれます。

【計算式一例】※細かな計算式は会社によって異なる

月単価100万円の案件 / 還元率60% / 経費10万円 の場合
100万円 × 0.6(60%)− 10万円  = 50万円

⇒エンジニアの給与は50万円

ただし、ここで注意したいのは、還元率の計算方法は明確に定められているわけではなく、経費に何が含まれるかも企業によって異なるという点です。

高還元率を謳っていても、実際には各種手当の金額が引かれたり、待機時の積立金として引かれてしまうこともあります。

還元率70%以上が「高還元率」

高還元率だからといって必ずしも給与が高いというわけではありませんが、SESを比較するのであれば、SESにおける還元率の目安は覚えておきたいところです。

一般的に、SESの還元率は50~60%程度であることが多く、還元率が70%を超える企業は高還元率SESと呼ばれます。

還元率が80%を超える場合、業界でもトップクラスの高還元率といえるでしょう。

なお弊社ESESは、2021年に還元率70%を目標に事業をスタートし、2022年11月には還元率73%を達成。

今後も毎年還元率をアップさせ、2030年までには還元率80%を達成させる予定です。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

プロフィールを見る

「還元率」と「受注単価」両方をみる

大前提として「還元率の計算方法は明確に定まっていない」という点を覚えておくことが大切です。

また、どれだけ還元率が高くても、そもそもの受注単価が低ければエンジニアが手にする給与は少なくなってしまいます。

受注単価はエンジニアが持つスキルによっても変動するもの。自分が現状持っているスキルに対する単価の相場感を把握しておくことも必要でしょう。

高還元率SESで働く4つのメリット

近年増加傾向にある高還元率SES。

「まずはSESでエンジニアとしての経験を積みたい」という人や、「スキルや実績に見合った収入を得たい」という人にとっては気になる存在ではないでしょうか。

そこで、ここからは高還元率SESで働くメリットとして特に大きなものを4つご紹介します。

自社開発にこだわってきた人や、これまでSESには興味がなかったという人も、メリットを知ることで働き方の選択肢が広がるかもしれません。

1.給与が上がりやすい

還元率の仕組みは企業によって異なりますが、基本的に高還元率SESでは還元率が高い分、給与も一般的なSESより高くなります。

つまり、同じ単価の仕事であっても、高還元率SESで働くだけで給与が高くなるということです。

これまでなかなか年収がアップしなかったという人も、同じ仕事内容で年収をアップできる可能性があります。

また、SESでは半年~1年程度のスパンで単価交渉を行うことが一般的です。

単価はエンジニアの給与に直接影響するため、高還元率であればあるほど給与も上がりやすくなるといえるでしょう。

以下は実際にESESであった年収アップの事例です。

【ESESで実際にあった年収アップ例】

Before
他社SES企業での年収 ⇒ 320万円

After
ESESに転職した時点での年収 ⇒ 520万円(年収200万円アップ)

2.モチベーションを維持しやすい

高還元率であること、収入の計算方法がわかりやすいことで、納得感を持って働くことができます。

高収入を得たい人にとっては、スキルアップをしたり実績を重ねることが高単価案件の獲得につながるため、モチベーションを維持しやすいでしょう。

また、従来のSES企業ではエンジニアに単価が公開されておらず、実際のパフォーマンスに対して給与が低いと感じるエンジニアも少なくありませんでした。

しかし、高還元率かつ評価を単価連動にしている企業では、単価をエンジニアに公開しています。

自分の市場価値や評価が明確になることで、将来の見通しや計画も立てやすくなるでしょう。

3.案件を自分で選べる

スキルや実績のある人の場合、高還元率SES企業では多くの案件をエンジニア自身で選ぶことができます。

そのため、業務量が調整しやすく、次のような働き方を実現することも可能です。

  • 自分がやりたいことを中心とした働き方
  • 給与重視の働き方
  • ワークライフバランスがとれる働き方
  • 得意分野を活かした働き方
  • 伸ばしたいスキルが身につく働き方

自分のライフステージやキャリアプランに合った案件を選択することができるため、より納得感のある働き方ができるでしょう。

また、高還元率SES企業の中には独立支援制度を設けている企業もあります。

将来独立を考えている人にとっても、計画的に独立への準備ができる環境といえるでしょう。

ただし、案件の選択については、100%エンジニア自身で選べるとは限りません。企業によってはある程度の割合でしかエンジニアが選べないケースもあるため注意が必要です。

なお、ESESの場合、案件の選択権は100%エンジニア自身にあります。

客先面談後の辞退や、案件参画後の延長可否もエンジニアの意思で決定できるため、よりスムーズに理想のキャリアに近づくことができるでしょう。

4.自由度の高い働き方ができる

高還元率を掲げているSES企業の多くは、いわゆる「新SES企業」と呼ばれており、ESESもそんな新SES企業の一つです。

新SES企業では、従来のSESにおけるエンジニアの働き方を改善したいと考えているケースが多く、働き方の自由度が高い傾向にあります。

リモートワークや時短勤務、副業をOKとしていたり、働く場所や時間などの条件から案件を選ぶことも可能です。フリーランスのような自由度の高い働き方を望む人にとっては、希望に近い働き方が見つけやすいといえるでしょう。

また、企業に属しながらも自由度の高い働き方ができるため、フリーランスにありがちな仕事の不安定さに悩むこともありません。

高還元率SESで働く際の4つの注意点

ここまでご紹介したとおり、高還元率SESにはさまざまなメリットがあります。

これまでSESを敬遠していたエンジニアにとっても、高還元率SESであれば高収入を得ながら理想の働き方ができる可能性があるでしょう。

一方、高還元率SESでは高還元率であるがゆえのリスクを抱えているケースもあります。

高還元率SESへの就職を検討する際は、「高還元率」という言葉だけを鵜呑みにするのではなく、次の4つのポイントにも注意しましょう。

1.「高還元率=給与が高い」ではない

高還元率であることは給与アップにつながりやすいですが、必ずしも「高還元率=給与が高い」であるとは限りません。

なぜなら、そもそもの契約単価が低ければ、どれだけ還元率が高くても給与は低くなってしまうからです。

また、還元率が高くても、退職金制度や各種補助といった福利厚生費まで含まれる場合は、差し引かれる金額が多くなる分、給与が少なくなってしまいます。

SESで働く上で還元率は気になるポイントではあるものの、還元率だけでSESを比較・検討することは避けるべきです。

あくまでも最終的に提示される年収や諸条件をもとに比較・検討をしましょう。

2.会社ごとに計算方法が違う

SESにおける還元率の計算方法に明確なルールはなく、「還元率=給与支払い率」ではありません。

同じ還元率、同じ案件単価であっても、そこから経費がいくら引かれるかによって最終的にエンジニアが手にする給与には大きな差が生まれます。

なお、以下は経費として考えられるものの一例です。

  • 業務上発生する費用
  • 交通費
  • 社会保険料(健康保険、雇用保険、厚生年金など)
  • 有給休暇分の給与
  • 待機時の際の積立金
  • 福利厚生にかかる費用(退職金制度や各種補助など)

仮にこれらすべてを経費とした場合、還元率が80%であっても実際に受け取れる給与は大きく減ります。

還元率の計算式を公表している高還元率SESがある一方、計算式が不明なケースも少なくありません。

還元率の計算式が不明な場合は、最終的な給与額を確認することをおすすめします。

3.倒産リスクが上がる

SESで働くエンジニアにとって、還元率が高いことは好ましいですが、長期的な視点では安心できない一面もあります。

なぜなら、還元率が高いことによって会社の利益が少なくなってしまうと、不景気や業績悪化の際に持ちこたえられず、倒産のリスクが高くなってしまうからです。

高還元率によるメリットを享受できたとしても、それが一時的なものであればその後の人生設計やキャリアプランが大きく狂ってしまう可能性があります。

そのため、高還元率を掲げる企業に対しては、どのような理由から高還元率を実現できているのかを確認する姿勢も大切です。

なお、ESESが高還元率を実現している大きな理由は、エンジニアの採用にかかるコストの大幅な削減にあります。

本来1人のエンジニアを採用するためには100万円以上のコストが発生することも珍しくはありません。

しかしESESには採用コンサルティングの知見が豊富にあり、加えて業務効率化などで本社の人件費も抑えられているため、採用コストは20万円前後となっています。

4.営業フォローが薄い可能性もある

高還元率を掲げるSESの中には、還元率を高めるために営業担当者の人数を減らしたり、そもそも営業担当者が存在しないケースもあります。

営業担当者のフォローがなかったりフォローが手薄な状態は、トラブルの際の対応が遅れたり、エンジニアが守られないという事態にもつながりかねません。

高還元率を掲げる企業に対しては、高還元率である理由に加え、どのようなフォロー体制をとっているのかも必ず確認しましょう。

ESESが高還元率を実現できている理由は、SESに関するあらゆる業務をシステムで一元管理している点にもあります。

煩雑になりがちな各種業務の工数を削減することで、営業担当者がエンジニアのフォローに専念できる環境を作り出しています。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

プロフィールを見る

高い還元率を実現できる理由をチェック

還元率の計算方法は企業によって異なりますが、いずれにせよ、高還元率をうたっているからには何らかの理由があるはずです。

高還元率である理由がぼんやりとしたものではなく、きちんと明示されているほど信頼性の高い企業であるといえます。

SESエンジニアはつい案件の内容や常駐先環境に気をとられてしまいがちですが、自分の所属するSES企業が企業としての体力を兼ね備えているかを見ることが大切です。

高還元率SESを探すコツ

近年、高還元率SESは増加傾向にあり、今後も増加が見込まれます。

ただし、還元率の算出方法は企業によって異なるため、様々な高還元率SESの中から、満足度・納得度の高い会社を選ぶことは容易ではありません。

そこで、ここからは高還元率SESを探す際のコツを3つご紹介します。

還元率の算出方法を見る

還元率を見るときは、併せて還元率の算出方法を見るようにしましょう。

還元率に交通費や社会保険料、福利厚生費といった諸経費が含まれているかどうかによって、手取りの給与額は大きく異なります。

また、高還元率であったとしても、自分のスキルに見合った案件が少なければ実際に得られる給与額は低くなるかもしれません。つまり、還元率の高さだけで判断するのではなく「自分のスキルに対してどうか」という視点を持つことが大切です。

そのためには、今自分が持っているスキルやこれまでの実績を客観的にわかる形で洗いだすことも必要です。

なぜ高還元を実現できているかを見る

高還元率を実現している理由がどこにあるのかも確認しておきたいポイントです。

より多くのエンジニアを採用したいという目的から、「会社が無理をしている」状態で還元率を高くしている場合、将来的に経営に行き詰まる可能性があります。

フリーランスではなく、安定性のある環境を求めて会社に属するという選択をするのであれば、自分だけではなく会社が利益を上げることも重要です。

高還元率を実現している理由は、明白かつ持続可能と判断できるものでしょうか。

安心して長く働ける環境を求めるのであれば、高還元率である理由が曖昧で不透明な企業は避けましょう。

還元率以外にも、案件は自分で選択ができるかを見る

一定のスキルや実績があり、キャリアパスが明確な人の場合は、還元率だけではなく自分で案件が選択できるかどうかも重要です。

いくら高還元率であっても、自分の希望に近い案件ではなかったり、スキルアップが望めない案件ばかりでは仕事に対するモチベーションの維持が難しくなるからです。

自分の希望に100%マッチする案件をすぐに選択できなかったとしても、次のようなフォロー体制が整っていると安心でしょう。

  • 希望する案件の募集があり次第アサインする
  • 希望する案件があれば参画中の現場から人員交代ができる

高還元率SESには、エンジニアの労働環境改善を積極的に行っている企業も多く存在します。

給与面だけではなくエンジニアの働き方が尊重されているかにも注目しましょう。

この記事のまとめ

高還元率であることは魅力的ですが、「還元率の高さ=給与の高さ」ではありません。

SESの還元率は企業によって計算方法が異なるため、その内訳をしっかりと確認することが大切です。

還元率の高さだけで判断せず、将来を見据えながら納得のできる働き方が可能なSESを選択しましょう。

ESESは、従来のSESが抱える課題を解消すべく、エンジニアファーストな事業を展開する新SES企業です。

還元率73%という高還元率であることはもちろん、希望する配属先が選べる制度や、スキルアップを支援する制度もご用意しています。

SESエンジニアという働き方に興味がある方は、ぜひこちらの募集要項をご覧ください

Engineering my career.

報酬も、キャリアも、選択権も、すべて手に入れよう。

執筆・編集

ESESブログ 編集部

「正しい情報をわかりやすく」をモットーに、SESエンジニアとして働くなら知っておきたい“お役立ちコンテンツ”を発信しています。すべての記事は、SESのプロが徹底的に監修。SES企業だからこそわかるリアルな情報を日々発信中です。

ESESとは?

ESESという社名には、3つの願いが込められています。

1つ目は、ITエンジニアの7割を占める働き方
「SES(客先常駐)」を「良いSES(“E”SES)」にしたいという願い。

2つ目は
「従業員満足度(ES)」を高めることで、「エンジニア全体の満足度(ES)」も高めたいという願い。

そして3つ目は、
社員や顧客に対して常に「YES(前向きな返答)」と言える会社でありたいという願い。

ESESでは「自らとエンジニアがウズウズ働ける世の中をつくる。」
ミッションとし、常態化しているSESエンジニアの労働環境課題を解消していきます。