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【Azureエンジニア向け】Microsoft Azure認定試験と学習方法を解説

Azureエンジニア必見!

Azureエンジニアとは、IT業界の最大手企業「Microsoft」が提供するクラウドサービス「Azure」を専門に扱うエンジニアです。

近年、クラウド技術のニーズが高まっていることに伴い、Azureエンジニアの市場価値は上がっています。

そんなAzureエンジニアとして、より自身の価値を高めるには、資格の取得がおすすめです。

資格を取得することで、多くのメリットがあるからです。

本記事では、Azureエンジニア向けの資格であり、Microsoftが公式に認定している「Microsoft Azure認定試験」について紹介します。

  • Azureの資格にはどんな種類があるの​​?
  • どの資格を取ればキャリアにつながるの?

このように考えている方は、ぜひ最後までお読みいただき、自分に合う資格を選んで学習を始めましょう。

この記事の監修者

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

株式会社ESES 代表取締役社長

1990年生まれ。埼玉県出身。SES業界を「“良い”SES」にするために業界No.1の立ち位置を目指す、株式会社ESESの代表取締役。人材サービス事業を行うUZUZ(ESESのグループ会社)において、営業部長や支店立ち上げを経て、最年少で執行役員に就任した経歴の持ち主。現在は、経営業務だけでなく、営業や採用にも幅広く従事し、SES業界に革新を起こすために日々奮闘中。

Azureエンジニアが資格を取得するメリット

いくつかの理由から、Azureエンジニアには資格取得がおすすめできます。

資格取得には時間を要しますが、それ相応のメリットがあるからです。

具体的なメリットは以下の4つです。

  • 体系的に知識を身に付けられる
  • スキルの証明になる
  • 安心して仕事を任せやすい
  • 昇給・昇進につながる

体系的に知識を身に付けられる

Azureエンジニアがクライアントの様々な要望に応えるには、広く知識を身に付けておかなければなりません。

Azureやクラウド技術の知識はもちろん、プログラミングやAIのスキルが求められる場合もあります。

資格試験に向けて学習することで、Azureの基礎から応用、さらにクラウド技術全般の概念も理解できます。

Microsoft Azure認定試験は分野やスキルレベルで試験が分けられており、それぞれ試験範囲が定められているため、確実に知識を積み重ねられるのです。

スキルの証明になる

資格を取得することで、スキルの高さや専門性を客観的に証明できます。

知識やスキルは目に見えるものではありません。

そのため、エンジニアの経歴だけでは、どの程度の技術を持っているか確かなことは分かりません。

しかし資格を取得していれば、プロフィールを見ただけで、その資格で問われる技術は習得していると分かります。

特にAzureの資格は、Microsoftが公式に認定しているため、信頼性も高いです。

経験値や目指しているキャリアに関わらず、資格はスキルの証明として有効です。

安心して仕事を任せやすい

資格を持っていることでスキルが証明されるため、クライアントや社内のメンバーに、専門性の高さを伝えられます。

Microsoft Azure認定資格は知名度も高いため、どれくらいのレベルのスキルを持っているかも判断しやすいです。

クライアントから見れば、スキルが高いエンジニアの方が安心して仕事を任せられるため、ヒアリングや提案も円滑に進むでしょう。

社内メンバーから見ても、知識が豊富なエンジニアがいれば、業務が行き詰った時やトラブル対応時に力となってくれるため、頼りになる存在です。

所属する企業からも「資格取得に向けて学ぶ努力ができる」とみなされるため、信頼を得やすくなり、仕事も任されやすくなります。

昇給・昇進につながる

企業によっては資格手当を設定しており、資格を取得することで給与がアップする可能性があります。

また、資格の取得はスキルアップにも直結するため、専門性が高まり、より高度な業務を担当できます。

高度な技術を必要とする業務はその分単価も高いため、年収アップにもつながるでしょう。

経験を重ねていけば、さらに専門性が上がり、より重要な立場に昇進することもあります。

資格を取得すると、昇給や昇進につながりやすく高年収を目指す人は資格の取得が必須といえます。

Azureエンジニア向けの資格【難易度別】

Azureのスキルが証明できる資格は「Microsoft Azure認定資格」です。

Microsoft Azure認定資格は、Microsoft自らが実施する資格試験のため、信憑性が高いです。

対象者や取り扱う分野、難易度によって、試験は細かく分類されています。

ここでは「初級」「中級」「上級」のレベルに分けて紹介します。

参考:Microsoft「資格を確認する

初級レベル(Fundamentals)

試験名試験コード分野(サブジェクト)対象者(ロール)
Microsoft Certified: Azure AI FundamentalsAI-900人工知能AIエンジニア
Microsoft Certified: Azure Data FundamentalsDP-900データベースデータエンジニア
Microsoft Certified: Azure FundamentalsAZ-900クラウド管理者
Microsoft Certified: Security, Compliance, and Identity FundamentalsSC-900セキュリティセキュリティエンジニア

どれも、クラウドの基本概念やAzureの基礎知識について出題される、初歩的な資格です。

資格勉強をすることで、主にAzureの概念やクラウドコンピューティングの基本的な仕組みを理解できます。

Azureエンジニアとして経験が浅い人や、基礎を固めたい人に向いています。

この中でもおすすめなのが「Microsoft Certified: Azure Fundamentals(AZ-900)」です。

この資格は初級試験の中でも特に初歩的な内容で、学習を通じてクラウドの基礎を学べるからです。

認知度も高く、教材も豊富にあって学習しやすい点でもおすすめできます。

中級レベル(Associate)

試験名試験コード分野(サブジェクト)対象者(ロール)
Microsoft Certified: Azure AI Engineer AssociateAI-102人工知能AIエンジニア
Microsoft Certified: Azure Administrator AssociateAZ-104Azure管理管理者
Microsoft Certified: Azure Cosmos DB Developer SpecialtyDP-420データ管理者開発者
Microsoft Certified: Azure Data Engineer AssociateDP-203データエンジニアリングデータ
エンジニア
Microsoft Certified: Azure Data Scientist AssociateDP-100機械学習データサイエンティスト
Microsoft Certified: Azure Database Administrator AssociateDP-300データベースデータベース管理者
Microsoft Certified: Azure Developer AssociateAZ-204アプリケーションの開発開発者
Microsoft Certified: Azure Network Engineer AssociateAZ-700技術者インフラストラクチャネットワークエンジニア
Microsoft Certified: Azure Security Engineer AssociateAZ-500セキュリティセキュリティエンジニア
Microsoft Certified: Azure Virtual Desktop SpecialtyAZ-140VirtualDesktop管理者
Microsoft Certified: Azure for SAP Workloads SpecialtyAZ-120技術インフラストラクチャソリューションアーキテクト
Microsoft Certified: Identity and Access Administrator AssociateSC-300セキュリティセキュリティエンジニア
Microsoft Certified: Security Operations Analyst AssociateSC-200セキュリティセキュリティ運用
アナリスト
Microsoft Certified: Windows Server Hybrid Administrator AssociateAZ-800サーバー管理者

中級レベルは、Azureの具体的なサービスの技術を実務レベルで理解するための資格です。

初級試験よりも専門的な知識や、基本的な設計・構築・運用に関する知識が求められるため、Azureエンジニアとしてより専門性を高めたい人向けの資格といえます。

この中でもおすすめなのが「Microsoft Certified: Azure Administrator Associate(AZ-104)」です。

Azure実装や管理、監視といった、Azure全般の専門知識が問われるため、Azureエンジニアとしてレベルアップを目指すのであれば、必ず取得しておきたい資格です。

初級でおすすめした「Microsoft Certified: Azure Fundamentals(AZ-900)」と同じく知名度があるため、取得後にスキルの証明として役立ちます。

上級レベル(Expert)

試験名試験コード分野(サブジェクト)対象者(ロール)
Microsoft Certified: Azure Solutions Architect ExpertAZ-305クラウドソリューションアーキテクト
Microsoft Certified: Cybersecurity Architect ExpertSC-100セキュリティセキュリティエンジニア
Microsoft Certified: DevOps Engineer ExpertAZ-400DevOps(DevOps エンジニア)
Microsoft Certified: Power Platform Solution Architect ExpertPL-600ソリューションアーキテクチャソリューションアーキテクト

上級レベルは、Azureの高度な設計・管理・運用スキルを証明するための資格です。

試験は、実際の業務遂行を想定したものになっており、高度な専門知識と豊富な経験が求められます。

すでにAzureエンジニアとして経験を積んでおり、キャリアを確立したり、さらなるスキルアップや昇進を目指す人は、取得すべき資格です。

上級レベルの資格で特におすすめなのが「Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert(AZ-305)」です。

Azureの幅広い専門知識が要求され、これまでの集大成ともいえる試験となっています。

高度な専門性がなければ合格は難しいですが、資格が取得できれば、Azureのスペシャリストとして活躍できるでしょう。

これまでおすすめした資格同様、知名度も高いため、年収アップや昇進を最大限後押ししてくれます。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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Azure試験のその他概要

Azure試験の概要を紹介します。

試験を受ける前に確認しておきましょう。

①受講料
②試験時間
③問題形式
④試験日

受講料は、初級は税込13,200円、中級・上級は税込22,330円です。

初級の試験は時間も短く出題数も少ないため、受講料も安めに設定されています。

試験時間は、初級は45分、中級は100分、上級は120分〜150分です。

試験が難しくなる程、比例して時間も長くなります。

問題形式は、以下の4種類で出題されます。

・単一選択形式
・複数選択形式
・ドラッグ&ドロップ形式
・ケーススタディ形式

単一・複数選択形式は、分かりやすく言い換えると選択問題です。

試験日は大学や入社試験のように決まっておらず、自分の都合に合わせて受験できます。

日本各地にあるテストセンターにて試験が行われますが、人気の日程はすぐに埋まってしまうため、早めに試験日を決めて学習に取りかかりましょう。

Azureエンジニア向け資格の有効期限に関する注意点

2021年6月以降から、資格の有効期限が変更になりました。

Azure認定資格の有効期限が1年となり、有効期限が切れる前に更新テストを受験し、合格する必要があります。

この仕組みにより、資格取得後も継続的に学習することが求められるので、最新技術も自然に身に付けられます。

もし期限までに試験に合格できないと、資格の更新はできなくなり、再度試験を受けなければなりません。

更新テストの受験料は無料で、期限内であれば何度でも試験を受けられます。

オンラインで受験できるため、仕事が忙しい人でも受けやすくなっています。

ただし、初級のFundamentals認定試験には有効期限はありません。

参考:Microsoft「資格証明の有効期限ポリシー

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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なぜ資格に有効期限があるのか?

上記で説明したとおり、Azure認定資格には「1年」という有効期限があります。

この期間が過ぎると、未取得状態となり、再度通常通りの試験を受けなければなりません。

なぜこのような有効期限があるのでしょうか?

理由は主に2つです。

①取得したスキルを忘れていないか確認するため
②最新機能を認知してもらうため

資格は取得して終わりではありません。

その知識を現場で活かしてこそ、価値があるといえます。

そのため資格取得後にも、その知識を忘れないように、1年単位で再度試験を受けなけらばならないのです。

2021年の改定前は、有効期限は1年ではなく「2年」でした。

なぜ1年に短縮されたのかというと、技術の目覚ましい発展が関係しているからです。

現在IT技術の発展は著しく、1年も経てば最新技術がいくつも発表されています。

そのため以前の2年周期では、新たに身に付けるべきことが増えすぎてしまい、資格更新者に大きな負担がかかるのです。

一見、期限が1年になったのは資格取得者にとって負担に思えますが、むしろ、取得者の負担を減らすために、期間を短くしたと捉えられるでしょう。

Azureエンジニアが資格取得するための学習方法

Azureエンジニアが資格取得するための学習方法

Azure認定資格を取得するためには、相応の学習が必要です。

しかし学習といっても、どの方法が自分に合っているか、迷うのではないでしょうか?

資格勉強で使われる学習方法5つと、それぞれの特徴を紹介します。

  • 公式のオンライン学習
  • 動画講座
  • 実践的な学習
  • 書籍・参考書
  • 問題演習

自分に合った学習方法を選び、無理せず継続して学習を続けていきましょう。

公式のオンライン学習

Microsoftが公式にトレーニングを提供しています。

分野ごとにトレーニングは分かれており、自分の学習したい部分だけを確認できるため、効率よく学習できます。

残りのページ数が分かり進捗管理がしやすく、おおよその所要時間も表示されているため、隙間時間での学習も可能です。

さらに動画や模擬試験、実践問題も活用できるため、効率的に試験対策できます。

定期的に更新されるため、最新技術も習得でき、しかも無料で全ての機能にアクセス可能です。

公式サイトで確認してみましょう。

参考:Microsoft「Microsoft Azure」「すべてのコース、ラーニング パス、モジュールを参照する

動画講座

有料から無料のものまで、Azureの試験勉強向け講座が多数存在しています。

図解やデモなど、講師の説明を聞きながら視覚的にも学べるため、理解しやすいです。

何度も繰り返し見ることで、自分の理解を深めることができ、理解が足りなければ、学習の進め方を調節できるのも魅力です。

おすすめは、動画学習プラットフォーム「Udemy」です。

有料のためややハードルは上がりますが、Azureに関する動画教材が多数投稿されており、自分に合う教材を探しやすいといえます。

Azure以外の様々な教材があるため、スキルアップのために他の講座を購入するのもおすすめです。

実践的な学習

実際にAzure環境を構築、捜査することで、実践ベースの知識を身に付ける方法です。

この方法の1番の目的は、資格を取ることではなく、その後の実務に活かすことです。

実践多岐な学習を取り入れることで、Azureの知識をより理解しやすく、試験と実務の両方の対策として役立ちます。

書籍・参考書

書店や通販サイトで販売している書籍や参考書を用いて、学習を行う方法です。

試験範囲を網羅した書籍を購入することで、知識を整理しながら学習を進められます。

試し読みやレビューを参考にすると、試験対策として十分に活用できるのかをある程度判断できます。

模擬試験や演習問題、過去問を収録した書籍もあり、試験本番の形式を再現できるため、実際の試験になじみやすいです。

持ち運びがしやすい本もあるため、通勤途中や休憩時間など、いつでもどこでも学習できるのも強みです。

電子書籍であればさらにこの長所を活かすことができるでしょう。

問題演習

実際の試験と同じ形式で、問題を解いていく学習方法です。

試験の形式に慣れておくことで、本番の流れを把握でき、当日の緊張も緩和されるでしょう。

過去問を活用すれば、試験の時間配分の練習にもなります。

繰り返し演習を行うことで、間違えた問題を分析して苦手分野の対策をしたり、知識の定着を図れます。

試験前日にも最終確認として、問題演習を行うと効果的です。

まとめ

Azureエンジニアは、資格を取得しておくことで、多くのメリットがあります。

スキルの証明となり社内やクライアントからの信頼感が増すほか、高年収も目指せます。

Azureエンジニアに最もおすすめな資格が「Microsoft Azure認定資格」です。

Microsoft Azure認定資格は、試験の種類が豊富にあるため、自分のスキルレベルや学びたい分野に合わせて選択してください。

受験する試験が決まったら、自分に合った方法で学習を進めましょう。

無理せず続けられて、途中で挫折しない方法を選ぶことが大切です。

弊社ESESはSES企業です。

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執筆・編集

ESESブログ 編集部

「正しい情報をわかりやすく」をモットーに、SESエンジニアとして働くなら知っておきたい“お役立ちコンテンツ”を発信しています。すべての記事は、SESのプロが徹底的に監修。SES企業だからこそわかるリアルな情報を日々発信中です。

ESESとは?

ESESという社名には、3つの願いが込められています。

1つ目は、ITエンジニアの7割を占める働き方
「SES(客先常駐)」を「良いSES(“E”SES)」にしたいという願い。

2つ目は
「従業員満足度(ES)」を高めることで、「エンジニア全体の満足度(ES)」も高めたいという願い。

そして3つ目は、
社員や顧客に対して常に「YES(前向きな返答)」と言える会社でありたいという願い。

ESESでは「自らとエンジニアがウズウズ働ける世の中をつくる。」
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