組み込みエンジニアにおすすめの大手企業の特徴とは?就職のコツも解説
大手企業で働くことは魅力的ですが、全ての企業が自分に合うとは限りません。
そのため、自分自身が「どのような特徴を持つ企業で働きたいか」「どのようなキャリアを歩んでいきたいか」をしっかり考えることが大切です。
本記事では、組み込みエンジニアにおすすめの大手企業の特徴や、就職する際のコツを解説します。
自分の価値観と照らし合わせながら、最適な企業を見つけ、就職成功への第一歩を踏み出しましょう。
この記事の監修者
白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
株式会社ESES 代表取締役社長
1990年生まれ。埼玉県出身。SES業界を「“良い”SES」にするために業界No.1の立ち位置を目指す、株式会社ESESの代表取締役。人材サービス事業を行うUZUZ(ESESのグループ会社)において、営業部長や支店立ち上げを経て、最年少で執行役員に就任した経歴の持ち主。現在は、経営業務だけでなく、営業や採用にも幅広く従事し、SES業界に革新を起こすために日々奮闘中。
組み込みエンジニアにおすすめの大手企業の特徴
組み込みエンジニアとして働く際、企業選びは重要です。
働きやすさの基準は人それぞれですが、一般的に良い条件といわれる企業には、以下のような特徴があります。
- 年収が高い
- 有給取得率が高い
- 残業が少ない
- 営業利益が上がっている
- 積極的に新しいことを取り入れている
- 離職率が低い
自分の価値観や希望する働き方と照らし合わせながら、理想の職場を見つけるヒントにしてください。
年収が高い
組み込みエンジニアの平均年収は約557万6,000円です。
一般的にエンジニアは、技術力が高いほど年収も上がる傾向にあります。
経済的に安定した企業であれば、市場価値に見合った給与を期待できる上に、業界水準を上回る報酬を得られる可能性が高いです。
また、福利厚生や賞与なども充実していることが多く、長期に渡り自分のスキルを最大限活かしながら働けるでしょう。
具体的には、株式会社キーエンス、東京エレクトロン株式会社、ソニーグループ株式会社などがおすすめです。
参考:厚生労働省 職業情報提供サイト「システムエンジニア(組込み、IoT)」
有給取得率が高い
有給休暇を取得しやすい企業は、ワークライフバランスを重視できるため、仕事とプライベートの両立がしやすいです。
また、リフレッシュする時間を確保できるため、仕事へのモチベーションが向上し、長期的な視点で見ても生産性の向上や離職率の低下に繋がります。
こうした環境では、社員が心身ともに健康な状態で働けるため、企業の持続的な成長も期待できるでしょう。
有給取得率の高さで知られている企業には、ダイキン工業株式会社、株式会社クボタ、日産自動車株式会社などが挙げられます。
残業が少ない
残業の少なさは、プロジェクトの進行やタスクの分配が適切に行われ、無理なく計画的に業務を進められている証拠です。
こうした企業では、労働時間の管理や業務効率の改善が進んでおり、社員が長時間労働に陥らないよう配慮されています。
その結果、社員は心身の健康を保ちながら、ワークライフバランスの取れた働き方を実現できるのです。
具体的には、ミネベアミツミ株式会社、IDEC株式会社、株式会社日立製作所などが、残業の少ない企業として知られています。
営業利益が上がっている
営業利益の増加は、企業の経営が順調であり、将来的な成長が期待できることを示しています。
このような企業では、最新技術や研究開発への積極的な投資が可能となるため、組み込みエンジニアがスキルを磨く機会が豊富にあります。
また、収益が好調な分、社員の年収アップの余地があり、モチベーションの向上に繋がるでしょう。
その他にも、長期的に安定した雇用を確保するための施策や、社員のキャリア開発を支援するプログラムを展開している場合も多く、魅力的な職場環境を提供しています。
積極的に新しいことを取り入れている
積極的に新しいことを取り入れている企業は、最新技術やトレンドに敏感であり、革新を追求する文化が根付いています。
こうした企業では、エンジニアが業務を通じて新しい技術や手法に触れる機会が豊富にあり、自身のスキルセットを最新のものに保つことが可能です。
また、新しいプロジェクトや挑戦的な課題に取り組む機会も多いため、仕事のやりがいや達成感を感じやすく、モチベーションの維持にも繋がります。
エンジニアにとって、このような環境は、スキルの向上とキャリアの幅を広げる理想的な職場といえます。
離職率が低い
離職率が低い企業は、社員の満足度が高いだけでなく、企業全体の生産性向上も実現しています。
こうした企業では、社員が長く働き続けるための支援体制やキャリアアップ、適正な評価制度が設けられており、エンジニア1人ひとりが働きやすくなる工夫がされています。
社員が長く在籍することでチームの熟練度が上がり、業務の質も上がるため、企業の競争力向上にも繋がるでしょう。
離職率の低さで知られている企業には、愛知製鋼株式会社、愛三工業株式会社、サイバネットシステム株式会社などが挙げられます。
組み込みエンジニアが大手企業へ就職するコツ
大手企業への就職は決して容易ではありませんが、しっかりとした準備と戦略があれば、採用確率を上げることができます。
組み込みエンジニアとして大手企業へ就職するためのコツは、以下の通りです。
- キャリアプランや希望条件を明確にする
- 徹底的に企業・業界研究をする
- 評判や口コミ、SNSなどを確認する
- インターンシップがあれば参加する
- 面接対策を行う
企業の求める人材像や自分のキャリアプランを明確化し、それに合ったアプローチを行うことが重要です。
キャリアプランや希望条件を明確にする
希望条件やキャリアプランを明確にしておくことは、理想の働き方を実現するための第一歩です。
自分にとって働きやすい企業を探しやすくなるだけでなく、企業とのミスマッチを減らすこともできます。
就職活動では、企業が求める人材像と自分の目指すキャリアが一致しているかどうかを見極めることが重要です。
こうすることで、入社後に「自分に合っていなかった」と感じるリスクを減らし、長く働ける環境を選ぶことが可能になります。
自分のキャリア目標に合致した企業に就職することで、スキルアップや成長の機会を最大限に活かせるでしょう。
徹底的に企業・業界研究をする
就職活動において企業・業界研究は非常に重要であり、丁寧に行うべきです。
組み込みエンジニアにおすすめの大手企業の特徴は紹介しましたが、企業ごとに特徴は異なり、それらが自分の希望条件やキャリアプランと合致するか比較する必要があります。
組み込みエンジニアはIT業界だけでなく、家電、自動車、医療機器など様々な分野で活躍できるため、選択肢が幅広いです。
入りたい業界や企業についてしっかりと情報収集を行い、企業のビジョンや事業内容、自社の製品や技術に対する姿勢などを理解しておくことが、就職成功の鍵となります。
評判や口コミ、SNSなどを確認する
企業選びの際には、元社員が投稿した口コミを確認することが有効です。
この時、良い口コミ以上に悪い口コミにも注目しましょう。
すべての口コミが真実とは限りませんが、悪い内容だった場合、自分がその事実を許容できるかどうかを考えることが大切です。
また、企業や社員が運営するSNSがあれば、会社の活動や社風、働く人々の考え方などを把握することができます。
これにより、企業との相性を見極められるため、入社後のミスマッチが起こりにくくなります。
インターンシップがあれば参加する
インターンシップが設けられている場合は、積極的に参加することをおすすめします。
インターンシップは、外からでは見えづらい社内の雰囲気や、実際の業務内容を直接体験できる貴重な機会です。
実際の職場での経験を通じて、社員の働き方やコミュニケーションスタイル、プロジェクトの進行方法などを把握できます。
また、インターンシップでの積極的な姿勢や意欲は、選考の際にも高く評価されることが多く、採用に有利に働くこともあります。
面接対策を行う
面接対策は、就職活動において欠かせないステップです。
よく聞かれる質問に対する答えや、自分のアピールポイント、入社したら実現したいことなど、事前にしっかりと考えを整理しておきましょう。
練習を重ねることで、選考当日にも焦らず落ち着いて対応できます。
また、組み込みエンジニアは、プロジェクトをチームで進めることが多いため、コミュニケーション力やチームにうまく溶け込めるかどうかも見られます。
そのため、技術力だけでなく、チームワークの一員として貢献できる姿勢をアピールすることで、好印象を与えられるでしょう。
大手企業を目指す組み込みエンジニアからのよくある質問
大手企業を目指す組み込みエンジニアからは、就職活動に関する様々な疑問や不安の声が寄せられます。
特に、就職に有利な資格や将来性についての質問が多いです。
ここからは、よくある質問に対して詳しく回答し、大手企業でのキャリア構築に役立つ情報を提供します。
Q1.取っておくべき資格は?
組み込みエンジニアとして働くために、特定の資格が必須な訳ではありません。
ただし、資格の取得はスキルの高さを証明できるだけでなく、就職に有利に働くことも多いです。
おすすめの資格には、以下のようなものがあります。
これらの資格は、組み込み技術に関する知識を体系的に習得できるため、自身のスキルアップにも繋がります。
企業によっては資格取得を条件としている場合もあるため、希望する就職先の求人情報を確認し、自分に必要な資格を把握しておくことが大切です。
Q2.組み込みエンジニアって将来性はあるの?
組み込みエンジニアは、将来性の高い職種です。
その理由として、以下の3つが挙げられます。
- 様々な業界で活躍できる
- 技術が進歩しており、専門的なスキルが必要である
- IT業界全体が人手不足になっている
近年では、自動車や家電、医療機器など、多岐に渡る業界で組み込み技術が必要とされており、組み込みエンジニアの活躍の場は広いといえます。
また、IoTやAIの進化に伴い、組み込み技術も日々進化していることから、高度な専門知識を持つ組み込みエンジニアの需要は高まっているのです。
しかし、需要が高まる一方で、IT業界は深刻な人手不足に陥っています。
今後もこの状況は続くと予想されるため、ITエンジニアはもとより、組み込みエンジニアの需要もますます高くなることでしょう。
監修者コメント
白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
IT業界の人材不足問題
先ほど解説した通り、組み込みエンジニアの将来性が高い理由の1つには、IT業界の人材不足が挙げられます。
IT技術が急速に進化する中で、それらを適切に扱える人材は限られており、IT業界は慢性的な人手不足に直面しているのです。
経済産業省によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されています。
一方、企業のデジタル化の進展や、AI・IoT技術の普及に伴い、エンジニアの需要は年々増加しています。
優秀な人材の獲得競争は、今後さらに激化すると考えられるため、組み込みエンジニアは将来に渡り高い需要が見込まれる職種といえるのです。
参考:経済産業省「IT人材育成の状況等について」
まとめ
どのような企業が働きやすいと感じるかは人それぞれです。
まずは、自分のキャリアプランや希望条件を明確にし、自身が働きたいと思える企業を探すことから始めましょう。
今回紹介した「組み込みエンジニアにおすすめの大手企業の特徴」も参考にしながら、希望の条件を考えてみてください。
弊社ESES(イーエス)はSES企業です。
組み込みエンジニアの案件も多数取り扱っており、エンジニアが希望とするキャリアプランや得意分野を活かした案件の提案、キャリアアップのサポートなどを行っています。
特に「経験がないから不安」という方は、弊社で経験を積みながら、自分に合ったキャリアプランを見つけるのも良いでしょう。
ぜひ、就職先の候補の1つとして、弊社をご検討いただけたら幸いです。
監修者コメント
白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
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ポートフォリオを作成しよう
面接対策には、ポートフォリオも効果的です。
これまで携わってきたプロジェクトや技術的な成果を1つにまとめることで、書類選考や面接時に自分のスキル・経験を具体的にアピールできます。
特に、組み込み技術に関する経験や、どのようなプロジェクトでどんな技術を使用したかを明確に示すことが重要です。
成功したプロジェクトや課題解決の実績などを詳細に記載することで、企業に対して自分の技術力や問題解決能力をアピールでき、信頼を得やすくなります。
また、ポートフォリオには扱える技術やツール、成果物の画像やコードのサンプルを添えると、さらに説得力が増し、好印象を与えることができるでしょう。