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40代SEの転職ってどうなの?注意点と転職を成功させるポイントも解説

40代SEの転職ってどうなの?

40代SEの転職は、様々な理由から一般的に難易度が高いといわれていますが、だからといって転職が不可能というわけではありません。

40代SEとして求められるものを理解し、ポイントを押さえることで転職を成功させることが可能です。

そこで本記事では、40代SEの転職が難しいといわれる理由や注意点などを解説するとともに、さらに40代SEが転職を成功させるためのポイントも紹介します。

SEとして40代で転職を考えている方は、ぜひ本記事をご一読いただき、活躍できる企業への転職を目指してみてください。

この記事の監修者

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

株式会社ESES 代表取締役社長

1990年生まれ。埼玉県出身。SES業界を「“良い”SES」にするために業界No.1の立ち位置を目指す、株式会社ESESの代表取締役。人材サービス事業を行うUZUZ(ESESのグループ会社)において、営業部長や支店立ち上げを経て、最年少で執行役員に就任した経歴の持ち主。現在は、経営業務だけでなく、営業や採用にも幅広く従事し、SES業界に革新を起こすために日々奮闘中。

【結論】40代SEの転職難易度は高い

結論からいうと、40代SEが今在籍している企業より優良な企業に転職する難易度は高いです。

理由についてはこの後詳しく解説しますが、40代SEの場合、若手エンジニアとの競争や企業の採用方針など、転職するにあたって様々な事情が絡んできます。

そのため、40代SEが転職を成功させるには、しっかりと準備をしてアプローチすることが必要なのです。

40代SEの転職難易度が高い理由

すべての企業に当てはまるわけではありませんが、40代SEの転職が難しいといわれるのには大きく4つの理由があります。

  • 人件費が高くなりがち
  • 柔軟性に欠けると思われやすい
  • 即戦力として高い専門性を期待される
  • 熱量ややる気だけでは採用されにくい

それぞれの理由を知り、理由に対して自ら対策が立てられる部分がないかを考えてみましょう。

人件費が高くなりがち

一般的に40代SEは経験を積んでおり、その結果給与が高くなる傾向があります。

特に日本の企業は年功序列で給与がアップする流れが残っている企業も多いため、企業は40代というだけで若手エンジニアよりも高い給与を提示する可能性が高くなります。

コストを抑えながら優秀な人材を確保したいと考える企業は多いため、40代SEの仕事の成果次第では、企業にとって不利な採用となる可能性もあるのです。

特に若手のエンジニアの割合が多い企業では、40代SEの年収が他の世代の年収も押し上げるきっかけになりかねません。

柔軟性に欠けると思われやすい

40代になると、長年の経験やスキルを持っている一方で、自分の仕事に対する姿勢や進め方がある程度固まってしまっており、柔軟性に欠けるとみなされることがあります。

特に、技術の進化が早いIT業界では、新しく学習するべきことが多くあるため、使える知識や技術がある時期で止まっていると業務に支障をきたします。

企業は最新の技術やトレンドに迅速に対応できる人材を求めて柔軟性を重視する傾向があるため、採用後にきちんと定着できるのか疑念を持たれやすくなるのです。

即戦力として高い専門性を期待される

40代SEは、豊富な経験や深い専門知識を持っていることが前提とされ、即戦力として活躍することが期待されています。

さらに、40代になると募集要件を満たしていることに加え、何らかの役職がついていることも期待されます。

しかし、これらの期待に応えられないと転職の難易度が高くなってしまうのです。

単純にSEというだけでは採用されにくく、採用されたとしても給与が低いといったことが考えられるでしょう。

熱量ややる気だけでは採用されにくい

若手SEの場合、将来性や成長の余地が重視され、意欲やポテンシャルが評価されることが多い傾向があります。

しかし、40代SEは経験や実績が重視され、やる気があるだけでは不十分とみなされがちです。

熱意を持っていることに加え、それを裏付ける確かなスキルや実績が求められます。

何らかのリーダー経験やマネージャー経験、大きなプロジェクトを成功させた実績があるなど、熱量ややる気以外にはっきりと提示できる何かが必要です。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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部下からのスタートになることも

40代のSEが転職をする場合、現職は上司という立場の人であっても、転職後は部下からのスタートになることも十分考えられます。

企業によっては「部下からのスタートで仕事がしづらくないか」、あるいは「上司となる若手社員が仕事にやりづらさを感じないか」といった点を気にすることもあるでしょう。

現在役職がついている人にとっては、入社後、役職がない状態からのスタートになる可能性があるため、心理的にストレスにならないかも考えて置く必要があります。

転職するのだから部下からのスタートでも受け入れられるという心持ちも欠かせません。

企業に対して「入社後、指示を受ける側になっても問題ない」という点をアピールしておくことも大切です。

40代SEが転職する際の注意点

40代SEの転職には厳しい部分はあるが、決して不可能というわけではありません。

転職すると覚悟を決めたら、特に以下に挙げる点に注意しながら転職活動を行いましょう。

未経験職種への転職は厳しい

SEからのキャリアチェンジとして、他のエンジニア職に就くSEもいます。

しかし、40代では即戦力としてのスキルや経験を重視するため、未経験職種への挑戦は難易度が高くなります。

40代になるまでSEを続けてきた人が、今までと無関係の職種に転職することは難しいでしょう。

どうしてもキャリアチェンジをしたい場合は、例えば仕事内容が似ている職種を探すなど、今までのスキルや経験が活かせるように慎重に考える必要があるでしょう。

大手企業への転職は難易度が高い

大手企業は特に、厳しい採用基準や高度な専門知識・スキルを求めるため、若手と比べて40代SEの転職は難易度が上がる傾向にあります。

さらに、大手企業は採用プロセスも厳格であり、多くの応募者から選び出すため、競争が激化するため、最終選考に残ることも容易ではありません。

40代は給与水準が高くなりがちで、コスト面を考えても採用が難しいと判断されることが多いことは理解しておきましょう。

一方、中小企業では、人手不足に陥っているケースも少なくないため、年齢が多少高くても大手企業より採用されやすいといえます。

企業規模にこだわり過ぎず、中小企業も視野に入れてみるとよいでしょう。

年収が下がる可能性がある

40代SEは経験やスキルの高さなどから高い給与水準になる傾向があります。

ただし、予算の制約や教育コスト・研修期間などの影響もあり、新しい職場で同じ水準の給与を維持することが難しい可能性は十分にあります。

そのため、40代SEが転職を考える際には、自身の市場価値と共に現実的な給与設定も十分に理解しておくことが大切です。

様々な求人情報を見て、仕事内容と給与のバランス感覚を身に付けましょう。

また、入社当初は年収が下がっても、実力次第では年収を上げることも可能です。

どのような基準で給与が上がるのか、評価制度が確認できるようであればぜひ事前に確認をしておきましょう。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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40代SEが転職をしたいと思う理由とは?

40代のSEが転職をしたいと思う理由は様々ですが、大きく4つが挙げられます。

まず一つは、20代や30代ではこなせていた残業が体力的にきつくなってくることです。

また、家庭を持ったことで家族との時間をもっと作りたいと考えるようになることなども挙げられます。

さらに、出世して管理職になったものの、管理業務がきつく、1人でコーディング業務などの作業をしたい人にはリーダーとしての役割の荷が重いという理由です。

他にも、20代30代はなんとか勢いで乗り切ってきたものの、技術や知識の入れ替わりの激しいIT業界の中で、後輩エンジニアとの実力差が生まれるという理由も挙げられます。

配置転換を行うことで転職をせずにこれらの問題を解決することも不可能ではありませんが、こういった理由から違う環境で働きたいと考えるSEが多いようです。

40代SEが転職を成功させるためのポイント

40代SEが転職を成功させるためには?

40代の転職では、企業側も採用に慎重になるため、20代のような若い時期とは違い、転職に失敗したからといって再度転職活動をすることは難しいといえます。

40代SEの転職の難易度は高いものの、ポイントを押さえれば成功につながりやすくなるはずです。

以下では、40代SEが転職を成功させるためのポイントをご紹介します。

自分のスキルを棚卸しておく

特に転職経験のないエンジニアや転職経験の少ないエンジニアは、会社外での自分の市場価値をきちんと把握できていない人が少なくありません。

自身の経験や能力が明確になると、それを効果的にアピールすることができるようになります。

まずは今までに携わったプロジェクトや役割、具体的なスキルや成果などをリストアップしてみましょう。

また、それらのスキルや経験を今後どう活かしたいか、さらにどのように磨いていくかを考えて文章にまとめましょう。

求められるスキルを持っているか確認する

棚卸したスキルをもとに、求人情報や企業のサイトなどに照らし合わせて、自分が希望する企業で求められるスキルがあるかを考えます。

不足する部分があれば、転職前に補完できるよう積極的に学習を行うことが大切です。

業務時間以外の時間を使って独学をしたり、効率よく学習したい場合は社会人向けのスクールに通うのも一つの手です。

また、スキルの証明として資格取得に挑戦してみるのもよいでしょう。

即戦力として活躍できる企業を探す

40代SEは企業から即戦力として活躍することが求められます。

そのため、自分の持っているスキルや経験などが企業の出す条件に沿っており、期待に応えられるかを見極めることが大切です。

多少の不足であれば補うことができる可能性はありますが、ほとんどの条件に当てはまらない場合には希望する企業を変えることも考えましょう。

無理をして自分の実力と合わない企業に就職するよりも、即戦力として活躍できる企業を選んだほうが、転職後も働きやすく、キャリアアップしやすいでしょう。

ライフワークバランスを考慮する

40代となると、仕事だけではなく家庭や健康といったプライベートのための時間も大切になってくることも多いでしょう。

そのため、業務内容や給与だけではなく、転職した場合に十分にライフワークバランスをとりながら生活できるかを考える必要もあります。

すぐに転職できたとしても、激務のため業務が長く続けられないようでは転職した意味がなくなってしまいます。

無理なく働けて、成長もできる環境を見つけることで、長期的にも安定して働くことができるはずです。

40代SEが身に付けておくべきスキル

40代SEの転職は決して簡単なものではありませんが、上手くいけば転職によってキャリアアップができる可能性もあります。

そこでここからは、キャリアアップしやすい年代だからこそ身に付けておきたいスキルを紹介します。

SEとして専門性の高いスキル

40代SEは深い知識や豊富な実務経験が求められます。

また、IT業界は常に進化しているため、最新の技術やトレンドにも対応していることが大切です。

これから需要が高まることが予想されるビジネスの内容や、そこに関わる企業について把握しておくと、転職活動にも役立ちます。

高い専門性を持っていることで、即戦力としての期待が高まり、採用につながりやすくなります。

マネジメントスキル

40代になるとチームやプロジェクトを適切に管理し、成功に導く能力が必要とされます。

また、チームやプロジェクトを任される機会も多くなるため、メンバーの進捗やスケジュールの管理をした経験がある方も増えるでしょう。

マネジメントスキルをすでに身に付けている場合は、どれくらいの人数をマネジメントしてきたかや、マネジメントの年数、具体的な方法や成果をまとめておきましょう。

コミュニケーション力

SEという立場はもともとチームメンバーなどとのやりとりも発生するため、コミュニケーション能力が欠かせません。

加えて、40代となってキャリアアップしたり上流工程の業務を担当することになると、クライアントや外部の人など、コミュニケーションを取る機会も多くなります。

40代のSEは実務経験が豊富であることが多い反面、これまでの経験から自分のやり方や考え方に固執しやすい部分があります。

そのため、自分のスタイルに固執せず、柔軟な姿勢でコミュニケーション力を磨いておくとスムーズに業務を進められるようになり、重宝される存在になるでしょう。

課題解決能力

チームやプロジェクトを引っ張る立場になると、システムのトラブルシューティングやプロジェクト内での多くの課題や問題に直面します。

そんな時、40歳のSEに求められるのは、このような場合の課題解決能力です。

課題解決能力があれば、問題の本質を見極めて解決策を考え、適切に解決していくことができます。

課題解決能力を高めるためには、日頃から現状の問題を論理的かつ正確に分析することを意識し、原因を特定する能力を身に付けようとする姿勢が大切です。

適応能力

技術の進化やトレンドの入れ替わりが非常に激しいIT業界では、新しい技術や知識の習得が頻繁に必要となります。

したがって、40代SEも例外ではなく、急速に変化する技術環境や、新しい職場へ柔軟に対応し、適応する力が重要になります。

即戦力として活躍することを求められるため、多様な業務環境に適応し、新しい技術にもアンテナを張っておくことが大切です。

40代SEの転職についてよくある質問

ここからは、40代SEの転職についてのよくある質問にお答えします。

転職を考えている方はぜひ参考にしてください。

Q1.資格があると転職が有利になる?

資格があると転職には有利になりやすいといえます。

なぜなら、40代SEの転職では、今までの経験やスキルの高さが重視されるためです。

そこで、資格があると客観的にスキルの高さを証明でき、企業とのミスマッチも防ぐ要素になります。

ただし、資格をもっているだけではなく、資格に関する実務経験や具体的な成果などを示すことも大切です。

Q2.他のITエンジニアへの転職はできる?

不可能ではないものの、難易度はかなり高いと考えておいて間違いないでしょう。

繰り返しになりますが、40代SEは即戦力として活躍することが求められます。

新しい職種に就く場合、教育に時間やコストを割く必要があるため、どうしても企業からは採用されにくくなってしまいます。

キャリアチェンジをするにしても、今までの経験や自分のスキルをなるべく活かせる職種を選ぶことをおすすめします。

まとめ

40代SEの転職は難易度が高いといわれています。

ただし、しっかりと準備をして応募する企業を見極めることができれば、転職成功につながります。

今回ご紹介したポイントを押さえて、即戦力として活躍できる企業への転職を目指しましょう。

弊社ESESはSES企業です。

SESとは、システム開発などの一連の業務に関する契約形態の一つであり、SES企業が常駐先であるクライアント企業にエンジニアを派遣するという仕組みです。

弊社では、エンジニアの働く環境を改善すべく、「案件選択制度」を導入し「案件選択制度」を導入しており、様々な分野の案件から自身の条件にマッチしたものが選べます。

さらに、エンジニア自身のキャリアを理想に近づけるためのサポートに加え、高還元率(77%)を実現。

エンジニアの市場価値に合わせて納得感のある報酬を得られる仕組みになっています。

40代SEとして転職を考えている方は、ぜひ弊社で活躍することも選択肢の一つとしてご検討ください。

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執筆・編集

ESESブログ 編集部

「正しい情報をわかりやすく」をモットーに、SESエンジニアとして働くなら知っておきたい“お役立ちコンテンツ”を発信しています。すべての記事は、SESのプロが徹底的に監修。SES企業だからこそわかるリアルな情報を日々発信中です。

ESESとは?

ESESという社名には、3つの願いが込められています。

1つ目は、ITエンジニアの7割を占める働き方
「SES(客先常駐)」を「良いSES(“E”SES)」にしたいという願い。

2つ目は
「従業員満足度(ES)」を高めることで、「エンジニア全体の満足度(ES)」も高めたいという願い。

そして3つ目は、
社員や顧客に対して常に「YES(前向きな返答)」と言える会社でありたいという願い。

ESESでは「自らとエンジニアがウズウズ働ける世の中をつくる。」
ミッションとし、常態化しているSESエンジニアの労働環境課題を解消していきます。