SESエンジニアは突然契約を切られることがある!?活躍し続けられるエンジニアを目指そう
目次
SES契約では、様々な理由から契約を打ち切られる可能性があります。
とはいえ、契約期間中に突然契約を切られることはなく、契約更新のタイミングでクライアント側から契約打ち切りの申し出があるケースが一般的です。
しかし、契約を打ち切られるということには何か理由があるはずです。
そこで本記事ではSESで契約を打ち切られるケースとともに、SESで契約を打ち切られないためにできることをご紹介します。
本記事を読むことでクライアント側の考え方を知り、クライアントから必要とされ、活躍し続けられるエンジニアを目指しましょう。
この記事の監修者
白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
株式会社ESES 代表取締役社長
1990年生まれ。埼玉県出身。SES業界を「“良い”SES」にするために業界No.1の立ち位置を目指す、株式会社ESESの代表取締役。人材サービス事業を行うUZUZ(ESESのグループ会社)において、営業部長や支店立ち上げを経て、最年少で執行役員に就任した経歴の持ち主。現在は、経営業務だけでなく、営業や採用にも幅広く従事し、SES業界に革新を起こすために日々奮闘中。
SESで契約を切られることはある?
まず、結論として、SES契約において契約を打ち切られる可能性はあります。
詳しいケースに関しては後ほど詳しくご紹介しますが、考えられるのはクライアント(常駐先)から契約を打ち切られるケースです。
これは、正当な理由があれば違法ではありません。
ただし、契約期間中に突然打ち切られることはなく、基本的には契約更新のタイミングで言い渡されます。
「そもそもSESってどんな契約なの?」と、SES契約について詳しく知りたいという方はこちらもご覧ください。
合わせて読みたい
SESで常駐先から契約を切られる4つのケース
クライアント(常駐先)は、自社の業務を円滑に進めるために、派遣を希望するエンジニアにスキルなどの条件を付けてSES企業に依頼をしています。
そのため、派遣されたエンジニアに業務に支障をきたす何らかの理由があれば、契約を打ち切ることもあるのです。
以下では、その中でもよくある4つの理由について解説します。
1.スキル不足
契約を打ち切られる理由の中で最も多いのがスキル不足によるものです。
例えばシステム開発では、言語やツールを使えなければ作業を進めることができず、プロジェクトの進行に大きな支障が出てしまいます。
そもそも、このようなケースは、アサインすべきではない案件にアサインしてしまったことが原因ではあります。
しかし、現場にとってはそのような事情はわからないため、エンジニア自身のスキル不足だと判断され、常駐先から契約を切られることがあるのです。
仮に全く知識がない状態ではなくても、十分に案件に貢献できない場合、進捗の遅れや品質の低下につながるため、その影響を考慮して契約を切られてしまいます。
2.勤務態度が悪い
エンジニアの勤務態度の悪さが原因で契約が打ち切りになるケースもあります。
具体的には、遅刻や無断欠勤、勤務中の離席、プロジェクトのルールを守れないなどが挙げられます。
さらに、勤務態度が原因で、進捗の遅れだけではなく他のチームメンバーのモチベーション低下につながる可能性もあるでしょう。
どれだけ高いスキルを持っていたとしても、勤務態度があまりにも酷かったり、注意しても改善が見られない場合は契約が打ち切られてしまうかもしれません。
3.人間関係の悪化
SESはクライアントである常駐先でチームを組んで仕事をすることが基本であるため、常駐先や案件ごとに人間関係を構築する必要があります。
全員と全く問題がないほど仲良くなることは難しいですが、円滑に業務を進められる程度にはコミュニケーションを取っていくことが求められます。
コミュニケーション不足によって、成果物が設計者やクライアントの意図と違ったり、間違いを認めないなどの事態が起こると、プロジェクト自体が失敗しかねません。
業務に支障が出るほどのメンバーとの仲の悪さや、ハラスメントなどの問題が起こった場合、契約を打ち切られる可能性はあります。
プライベートにおいてまで仲良くする必要はありませんが、気持ちよく業務が行える程度の人間関係の構築は必要です。
4.プロジェクトの縮小
常駐先の問題が解決したり、予算の減額などによってプロジェクトの規模が縮小した場合は、人員が削減されることになります。
その場合、常駐先企業の社員ではないSESエンジニアから契約を切られることは珍しくありません。
また、業績が悪い間はプロジェクトを延期したり自社の社員だけで開発をして、業績が回復するとSES契約を結ぶケースもあります。
常駐先の社員よりスキルが高い場合は契約が継続になる可能性もあるかもしれませんが、どれだけスキルが高くても、クライアント都合で契約を打ち切られる可能性はあります。
SESで契約を切られないエンジニアになるためにできること
ここまでご紹介したように、SESエンジニアは契約途中で契約を打ち切られることはないものの、クライアント側の都合で契約を切られてしまう可能性は十分にあります。
ただ、できることを積み重ねていけば、質の高いエンジニアとして必要とされる存在になり、簡単に契約を打ち切られなくなる可能性が高まるでしょう。
そこでここからは、SESで契約を打ち切られないエンジニアになるためにできることをご紹介します。
知識・技術を身に付ける
IT業界は慢性的な人材不足です。
そのため、プログラミングスキルなどのエンジニアとしての基本スキルを身に付けることはもちろん、その他にも需要の高い知識や技術を身に付けることが大切です。
需要の高い知識や技術を持っていれば、SES契約が仮に打ち切りになっても、他のクライアントからの案件がすぐに見つかるでしょう。
また、すでに持っているスキルであっても、IT業界のトレンドは移り変わりが速いため、常に新しいスキルに更新していくことも大切です。
業務で得られる知識や技術以外にも自発的に勉強をする姿勢を持ちましょう。
最新技術を学ぶ
SESエンジニアは、エンジニアとしての基礎はもちろん、最新技術を身に付けることも大切です。
IT技術のトレンドをネットニュースで日々チェックすることは必須です。
最新の情報自体はWebで入手することができますが、自分の技術として身に付けるとなると、独学だけでは難しいこともあるでしょう。
その場合は、将来を見据えてスクールに通うというのも一つの手です。
また、SES企業が研修を開催していたり、外部の研修費用を補助していることもあるため、利用できるものは積極的に利用しましょう。
成長し続けることで、どのような案件でも柔軟に対応できるエンジニアになれるでしょう。
積極的にコミュニケーションを取る
SESの特徴として、常駐先や案件ごとに新たに人間関係を構築する必要があることが挙げられます。
高いスキルを持っていてもコミュニケーションの不足によって人間関係の悪化やすれちがいなどでミスマッチを起こしてしまう可能性もあります。
コミュニケーションを取ることは人それぞれ得手不得手があるため、すぐに高い能力を身に付けることは容易ではないでしょう。
しかし、自らコミュニケーションを取ることを心がけたり、相手に伝わりやすい言葉を考えてみたり、責任を持って仕事をするなど、小さなことから積み重ねていきましょう。
常駐先から信頼を得ることで、契約を打ち切られにくいSESエンジニアになれる可能性があります。
監修者コメント
白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
どのSESに所属するかによっても働き方は変わる
ここまでご紹介してきたとおり、SESエンジニアが契約を打ち切られる理由は様々です。
しかし、そもそも自分が所属するSES企業の力不足によって契約が打ち切られやすくなっている可能性もあります。
案件を豊富に持っており、さらに自分自身がやりたい業務内容とマッチした案件が選べるSES企業であれば、ミスマッチも減るため契約が打ち切られる可能性も低いです。
契約を打ち切られてしまった際の理由がよく分からない場合や、何度も契約を打ち切られてしまうような場合には、SES自体に問題がある可能性があります。
これからSES企業を選ぶ人や、契約を打ち切られて納得がいかないという人は、複数社のSES企業を比較して本当に自分に合うSES企業なのかを考えてみましょう。
まとめ
SES契約では、様々な理由によって、常駐先企業から契約を切られてしまう可能性はゼロではありません。
ただし、その理由には常駐先側の都合によるものもあるため、SES側がどのような配慮をしても防ぎ切れるものではありません。
加えて、日本では解雇規制が厳しいこともあり、契約期間中の突然の解雇や、理不尽に契約を切られるということは稀だといえます。
ただし、エンジニア自身に原因がある場合もあるため、常に自分ができることを考え、行動を積み重ねていく必要があるでしょう。
弊社ESESはSES企業であり、以下3つの制度を導入しています。
- 高還元率
- 単価評価制度
- 案件選択制度
さらに、上記以外にも労働環境を改善し、エンジニアがやりがいや納得感を持って働けるように尽力しています。
少しでも「ESESで働いてみたい」と感じてくださった方は、以下より詳細情報もぜひご覧ください。
監修者コメント
白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
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エンジニアからSES契約を打ち切るケースも
SES契約を打ち切るのは、クライアント側からだけではありません。
中には、エンジニアが自らSES契約を打ち切るケースもあります。
そのようなケースに陥る理由の1つが、ブラック案件だったことです。
例えば、SES企業(自社)が経歴詐称を要求するケースです。
自分の対応可能範囲内ではないスキルが求められる常駐先で働かなければならなくなり、結果としてエンジニアが苦しむことになります。
また、SES企業の中には、ヘルプデスクや家電量販店など、エンジニアとは関係のない仕事をさせる企業もあるのです。
SESによっては「スキルを積める案件だから」と上記のような案件を勧めてくることもあるため、案件を紹介される際にはエンジニア側も慎重に話を聞くようにしましょう。