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外資系エンジニアとは?特徴や日系企業との違いを理解しよう

外資系エンジニアとは?日系企業のエンジニアとの違いは?

外資系エンジニアとは、その名の通り外資系企業で働くエンジニアのことです。

外資系エンジニアと聞いて、高年収やフレキシブルな働き方ができるといったイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、外資系エンジニアにはメリットもデメリットもあるため「外資系=良い」と考えてしまうことはあまりおすすめできません。

まずは自分がどのように働きたいのかを考えた上で、外資系企業が自分に合っているかどうかを見極めることが大切です。

本記事では、外資系企業の特徴や日系企業との違いを解説します。

外資系エンジニアへの転職を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

株式会社ESES 代表取締役社長

1990年生まれ。埼玉県出身。SES業界を「“良い”SES」にするために業界No.1の立ち位置を目指す、株式会社ESESの代表取締役。人材サービス事業を行うUZUZ(ESESのグループ会社)において、営業部長や支店立ち上げを経て、最年少で執行役員に就任した経歴の持ち主。現在は、経営業務だけでなく、営業や採用にも幅広く従事し、SES業界に革新を起こすために日々奮闘中。

外資系エンジニアとは?

外資系エンジニアとは、日系企業ではなく海外起業、すなわち外資系の企業で働くエンジニアのことです。

外資系企業は経済産業省によって次の2つの条件を満たす企業と定義されています。

①外国投資家が株式又は持分の3分の1超を所有している企業であって、外国側筆頭出 資者の出資比率が10%以上である企業

②外国投資家が株式又は持分の3分の1超を所有している国内法人が出資する企業であって、外国投資家の直接出資比率及び間接出資比率の合計が3分の1超となり、かつ、外国側筆頭出資者の出資比率が10%以上である企業

引用:経済産業省「「第54回外資系企業動向調査」の概要

企業特徴
外資系ITメーカーハードウェアやソフトウェアなどの海外製品を日本向けに改良し、販売する
外資系ITベンダー海外で開発されたシステム製品を日本向けに改良し、販売する
外資系Webサービスの運営会社スマホアプリなどを開発し、リリースする
外資系ITコンサルティングファームITテクノロジーを活用してクライアントの経営課題を解決する

このように、一口に外資系企業といっても、様々な種類があるのです。

外資系企業と日系企業の違い

外資系企業と日系企業の違いは?

日系企業と外資系企業では異なる特徴をもっていることが多く、代表的な違いとしては以下の3つが挙げられます。

  • 意思決定や変化の速さ
  • 実力主義
  • 個人主義

ただ、全ての外資系企業にこの内容が当てはまるわけではありません。

意思決定や変化の速さ

外資系企業では、会社の経営方針や人事などの変更が日系企業と比べて頻繁に行われます。

また、日系企業よりも個人主義の考えが強いため、エンジニア個人の意思決定が反映される傾向があります。

さらに、外資系企業では、AIやビッグデータといった最先端の技術に関われることが多いです。

なぜなら、これらの技術が海外を拠点としている企業で開発されているためです。

時代に応じたビジネスの変化に素早く対応していく企業が多いといえるでしょう。

実力主義

日系企業でもITエンジニアはもともと経験や実力を重視される傾向にあります。

しかし、日系企業では、依然として在籍年数や年齢に応じて昇進や昇格が決まる年功序列制度が見られることも多いです。

それに対して、外資系企業の場合は特に年齢や経験年数よりもスキルの高さが注目される傾向にあります。

若く経験年数が少ないエンジニアであっても、成果を上げればその分だけ昇進・昇給できるチャンスがあるといえるでしょう。

個人主義

日系企業は集団意識が強く、協調性が求められる傾向があります。

そのため、仕事上で意思決定が必要な場合は、その都度上司の承認が必要となることが一般的です。

外資系企業においても、いわゆる「報・連・相」は必要ですが、外資系企業ではより1人ひとりの役割が明確になっています。

個人の裁量や責任が大きいため、1人ひとりがより強い責任感を持ち、メリハリのある働き方をしているケースが多いです。

外資系エンジニアのメリット5選

外資系企業で働くエンジニアと日系企業で働くエンジニアの大まかな違いが分かったところで、次は外資系エンジニアとして働くメリットをご紹介します。

外資系エンジニアとして働くメリットとしては、主に以下の5つが挙げられます。

1.キャリアアップや年収アップが期待できる

外資系企業は年功序列ではなく成果主義であることがほとんどです。

そのため、エンジニア自身がスキルを身に付け、きちんと結果を出すことができれば、年齢や勤続年数に関わらず昇給や昇進へとつながります。

成果を出しているのにも関わらず待遇に反映されず不満を抱えているエンジニアにとっては外資系企業の方が高いモチベーションを持って働くことができるでしょう。

2.英語力を活かせる

外資系企業の場合、同僚や上司、顧客が外国人であるケースも珍しくありません。

プログラミング能力だけではなく英語力にも自信のある人にとっては、英語力を活かせることは大きなメリットとなるでしょう。

また、IT業界では海外製品を使う機会が多くあります。

英語ができれば、日本語に翻訳されることを待っているよりも、早い段階で情報を得ることができるでしょう。

3.新しい技術を学べる

外資系企業では日本企業よりも良いと思った技術や新しい技術、今まで使っていなかった技術も積極的に取り入れていく風潮があります。

実際に、AIやブロックチェーンなどの最先端技術は欧米で生み出されています。

また、世界中から優秀な人材を集めている外資系企業も少なくありません。

そのような環境下で常に新しい技術を学んでいくことで、よりハイレベルなスキルを身に付けることができるでしょう。

4.個人の裁量が大きい

外資系企業では成果を重視するため、仕事ができる社員には年齢や勤続年数など関係なく大きな裁量が与えられる文化が根付いています。

また、日系企業よりも役職数も少ない傾向にあり、1人ひとりのエンジニアの意見が尊重されやすいです。

個人主義と意思決定の速さが相まって、自分自身の意見を業務に活かせる機会は多いといえます。

5.ワークライフバランスが保ちやすい

海外では家族やプライベートを大切にするという文化が強く、仕事との区別がはっきりしています。

そのため、業務に支障が出ない限りは、定時退社や長期休暇などの取得がしやすい傾向があります。

オンとオフの時間をしっかりと区別したい人や、ワークライフバランスを大切にする人にとっては大きなメリットといえるでしょう。

外資系エンジニアのデメリット4選

外資系企業でエンジニアとして働くことには様々なメリットがありますが、デメリットがあることも事実です。

外資系企業で働くことを検討している人は、デメリットについてもきちんと理解しておきましょう。

1.結果を求められる

外資系企業では成果主義の色合いが強く、結果を出せばキャリアアップに結び付きます。

しかし、言い換えれば経験年数を重ねても成果を出せなければ昇進・昇給はできません。

大きな仕事を任せてもらえなかったり、場合によっては解雇につながる可能性もあります。

ただし、日本にある外資系企業の場合は、日本の法律に従う必要があるため、突然解雇されるようなことはありません。

2.福利厚生は少ない

日系企業の場合、退職金制度や住宅手当などの福利厚生がしっかりしているところが多く、特に大きな企業では福利厚生に力を入れていることが少なくありません。

しかし、外資系企業では退職金制度や各種福利厚生があまり充実していません。

企業によっても異なるものの、外資系企業はそれらの福利厚生はほとんどないところが多い傾向があります。

3.社風になじめない可能性がある

外資系企業では、実力主義や個人主義など、個人を尊重する雰囲気の中で仕事ができる点が大きな特徴です。

しかし、特に日系企業の雰囲気に慣れているエンジニアにとっては環境が大きく異なる可能性もあるため、ギャップがストレスになる可能性があります。

また、ファーストネームで呼び合うなど、フランクな雰囲気で仕事をする企業も多いため、同僚との距離感に慣れるのに時間がかかるという可能性もあります。

4.企業によっては雇用環境が不安定

外資系企業の大きなデメリットとして、企業によっては雇用環境が不安定なことがあるという点が挙げられます。

日系企業の場合は、正社員になると労働者として雇用がある程度保証されていますが、成果主義の傾向が強い外資系企業では、雇用関係がかなりドライであるといえます。

外資系企業であっても日本にある企業のため、突然解雇されるということはありませんが、退職勧奨などが行われることもあるのです。

また、本社にとって、日本にある企業はあくまでの支部の1つです。

自分がどれだけ成果をあげていても、本国の企業本部の決定で日本からの撤退が決まれば退職せざるを得ません。

安定した雇用を強く求める人には向いていない可能性があります。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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外資系企業で働いても英語力は向上しない!?

外資系企業とはいえども、エンジニアとして働くのであれば、メインとなる仕事はシステム開発です。

外資系企業に入社したからといって飛躍的に英語力が向上するとは言い難いでしょう。

ただし、外資系企業のエンジニアでも、ポジションが上になってくると英語力は必須です。

なぜなら、本社や海外の支社の社員と会議をしたり、メールや電話でのやりとりをすることが増えるからです。

現状ではあまり英語力に自信がない人や、業務をこなせる程度の英語力はある人でも、将来も外資系企業で働きたいなら英語の勉強はしておきたいところです。

英語力は仕事以外の場面でも役立つので、コツコツと勉強をすすめましょう。

外資系エンジニアに向いている人の特徴

外資系エンジニアに向いている人の特徴を一言で表すと「目指すキャリアが明確な人」です。

外資系企業の面接では、例えば5年後や10年後など、今後のキャリアをどう見据えているかが重視されます。

短期的・長期的なキャリアの展望がある人は、自分がどのような経験を積みたいのか、どんなスキルを持っていて自分をどう活かせるかなどが明確です。

そのため、入社後も自分の意見をきちんと伝えながら、スムーズに業務をこなせることが予想されます。

外資系企業はスキルが高く、パフォーマンスを発揮する人が重宝され、業務に積極的に取り組めるエンジニアを欲しています。

自分自身を積極的にアピールしつつ、しっかり結果を残せる人は外資系企業に向いているといえるのです。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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外資系企業への転職を成功させるポイント

外資系企業では、未経験からじっくりと人材を育てるというよりも、入社後に即戦力となる人を採用することが一般的です。

そのため、就活の際には、入社したい企業で活かせそうな実績やスキルをアピールすることが大切です。

過去に担当したプロジェクトや成果などを積極的に伝えたり、資格を取得して明確に知識や技術をアピールする方法もおすすめです。

また、英語力をアピールする方法もあります。

外資系企業の中でも求められる英語力のレベルは異なりますが、TOEICで750点程度のスコアがあれば基本的なビジネスにおける会話をカバーできるといわれています。

英語力は他の職種に転職する際にも役立つ可能性があるため、積極的に勉強しておきましょう。

まとめ

外資系エンジニアとは、その名の通り外資系企業で働くエンジニアのことを指します。

外資系企業は、単純に日本に拠点があるというだけではなく、社内構造や文化も違うため、人によってはデメリットやメリットに感じる点があります。

そのため、イメージだけにとらわれず、自分にとっては何がメリットとなるのか、自分に外資系エンジニアが向いているのかを考える必要があるでしょう。

自分の適性を考えた上で「外資系エンジニアを目指したい」と思うのであれば、まずはスキルを身に付けることを考えましょう。

外資系企業は成果が求められるため、高いスキルを持っていることが大切です。

弊社ESESはSES企業。

SESとは、ソフトウェアやシステムの開発など、一連の業務に関する契約形態の一種で、SES企業が常駐先にエンジニアを派遣するという仕組みです。

SES契約の場合、業務の指揮命令や出退勤管理はSES企業が行い、一つのプロジェクトや契約が終了すれば、エンジニアは新たな常駐先に勤務をするスタイルが一般的です。

ESESでは「案件選択制度」を導入しており、エンジニア本人の取得したいスキルやキャリアプランに沿った案件を選ぶことできます。

また、キャリアアップのサポートもしているため、資格取得に向けてスキルアップをすることも可能です。

また「単価評価制度」や高還元率(現在77%)の導入によって、納得できる収入を得ながら働くことができます。

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執筆・編集

ESESブログ 編集部

「正しい情報をわかりやすく」をモットーに、SESエンジニアとして働くなら知っておきたい“お役立ちコンテンツ”を発信しています。すべての記事は、SESのプロが徹底的に監修。SES企業だからこそわかるリアルな情報を日々発信中です。

ESESとは?

ESESという社名には、3つの願いが込められています。

1つ目は、ITエンジニアの7割を占める働き方
「SES(客先常駐)」を「良いSES(“E”SES)」にしたいという願い。

2つ目は
「従業員満足度(ES)」を高めることで、「エンジニア全体の満足度(ES)」も高めたいという願い。

そして3つ目は、
社員や顧客に対して常に「YES(前向きな返答)」と言える会社でありたいという願い。

ESESでは「自らとエンジニアがウズウズ働ける世の中をつくる。」
ミッションとし、常態化しているSESエンジニアの労働環境課題を解消していきます。