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案件決まらないSESエンジニア必見!理由と対策方法を理解しよう

案件が決まらない!理由と対策方法は?

SESエンジニアとして働く人の中には「なかなか案件が決まらない……」と悩んでいる人もいるでしょう。

実は案件が決まらない人には、ある特徴が共通しているのです。

また案件が決まらない原因は、必ずしもエンジニアだけにあるわけではなく、SES企業側に原因がみられるケースもあるのです。

そこで本記事では、SESエンジニアが案件が決まらない理由と、その対策について解説します。

記事を読んでからすぐに取り組めるような実践的な対策ばかりですので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

株式会社ESES 代表取締役社長

1990年生まれ。埼玉県出身。SES業界を「“良い”SES」にするために業界No.1の立ち位置を目指す、株式会社ESESの代表取締役。人材サービス事業を行うUZUZ(ESESのグループ会社)において、営業部長や支店立ち上げを経て、最年少で執行役員に就任した経歴の持ち主。現在は、経営業務だけでなく、営業や採用にも幅広く従事し、SES業界に革新を起こすために日々奮闘中。

SESエンジニア側の原因で案件が決まらないケース【改善の余地あり】

まずは、「SESエンジニア側に案件が決まらない原因があるケース」について解説します。

案件が決まらないと悩む人は、以下の4つの特徴に心当たりはありませんか。

  • 面談に対して準備不足
  • 上手くコミュニケーションがとれない
  • 実績やスキルが不足している
  • 積極性が足りない

もしも1つでも当てはまるならば、該当する特徴を改善することで案件にアサインできる可能性が高くなります。

以下にそれぞれについて詳しく解説します。

面談に対して準備不足

案件参画前に、クライアント企業とSESエンジニアで面談が実施されますが、この面談の準備が不足していると、案件にアサインされる可能性が低くなってしまいます。

エンジニアの中には「案件に必要な技術はあるから何とかなるだろう」と面談を軽視している人もいますが、クライアント企業が見ているのは技術力だけではありません。

仕事に対する意欲や責任感、コミュニケーション能力なども見ています。

つまり、この面談はただの顔合わせではなく「この人と一緒に働いて問題ないか」を確認する場なのです。

そのため、クライアント企業からの質問に上手く答えられず、自己アピールが不十分なまま終わってしまうと、アサインが見送られてしまう可能性もあります。

面談でクライアント企業から「ぜひ一緒に働きたい」と思われるためには、事前準備が大切です。

面談前にクライアント企業や案件の情報を調べ、想定される質問とその回答を考えておきましょう。

上手くコミュニケーションがとれない

こちらも面談時の話ですが、クライアント企業と上手くコミュニケーションを取れないと、アサインを見送られてしまうことがあります。

SESエンジニアは、短期間でクライアント先のメンバーと信頼関係を築き、チームの一員として円滑にプロジェクトを進めなくてはなりません。

そのため、SESエンジニアのコミュニケーション能力を重視するクライアント企業は非常に多いのです。

このような背景から、面談時にクライアントからの質問に対して的確な回答ができなかったり、エンジニアの雰囲気が暗いと悪印象を持たれてしまいます。

特に以下のような特徴があると、印象が悪くなりやすいので注意しましょう。

  • だらだらと話す
  • 会話のキャッチボールができない
  • 相手を見て話さない
  • 曖昧な受け答えが多い

実績やスキルが不足している

クライアント企業は、即戦力として働けるエンジニアを求めているケースが多いです。

それゆえ、SESエンジニア1年目の人や未経験から転職した人は、実績や技術が不足しているため案件が決まりにくい傾向にあります。

しかし未経験者でも担当できる案件はありますので、たとえ何度も案件が見送りになったとしても行動を続けていくことが大切です。

案件が決まらない期間はスキルアップに励み、SESエンジニアとしての価値を高めましょう。

積極性が足りない

IT業界では日々新しい技術が誕生しており、ITエンジニアは常に最新の技術を学びながら、スキルを向上させる必要があります。

しかし、案件の中だけで新しい技術を習得するのは非常に難しいです。

そのため業務外でも積極的に勉強することが求められます。

この積極性が足りないと、たとえ経験豊富なSESエンジニアであっても、案件の獲得やキャリアアップに影響が出ることもあるので注意しましょう。

一方で、未経験の分野でもチャレンジする姿勢があれば、積極性が評価されて案件が決まるケースもあります。

トレンドに乗り遅れないよう、常に市場のニーズを把握しながら自己研鑽に励むことが大切です。

SES企業側の原因で案件が決まらないケース【あなたのせいじゃない】

なかなか案件が決まらないケースの中には、企業側に問題のあるケースも見受けられます。

所属しているSES企業が、以下の特徴に当てはまる場合は要注意です。

  • 営業力が不足している
  • 派遣免許やセキュリティ資格を取得していない
  • 企業の評判が悪い

以下に詳しく解説します。

営業力が不足している

1番に考えられる原因は、SES企業の営業力が不足しているケースです。

特に取引先や営業担当者が少ない企業は、営業力が不足しやすい傾向にあります。

違う部署の仕事はわかりづらいことも多いですが、自身が所属するSES企業がどのように営業活動を行っているのかは知っておくと良いでしょう。

また営業担当者とエンジニアの関係性も大切です。

営業とエンジニアの打ち合わせなどがほぼなく、意思疎通が取れていない場合は、営業の独断で取引先や案件を決めている可能性があります。

派遣免許やセキュリティ資格を取得していない

SES企業がクライアント企業と結ぶのは、SES契約だけではありません。

クライアント企業から要望があった場合は、派遣契約を結ぶケースもあります。

ただし、SES企業が派遣契約を結ぶには、「労働者派遣事業許可」という厚生労働省の許可と「派遣元責任者」の資格が必要です。

これらの許可と資格を取得していない場合は、クライアント企業と派遣契約を結べず、結果として受注できる案件数が減ってしまうのです。

またセキュリティ資格である「ISMS認証」や「Pマーク」も案件獲得に影響を与えます。

「ISMS」とは「情報セキュリティマネジメントシステム」の略称で、企業や組織の情報セキュリティを管理する仕組みのことです。

企業が「ISMS認証」を取得していると、情報セキュリティ対策の国際基準を満たしていることを証明できます。

もう一方の「Pマーク」とは「プライバシーマーク制度」の略称で、個人情報を取り扱う仕組みとその運用体制が適切であることを示す制度です。

このような情報セキュリティに関する資格をSES企業が取得していると、企業としての信頼度が上がるので、案件を獲得しやすくなります。

企業の評判が悪い

取引先からの評判が悪いSES企業は、ビジネスチャンスを失う可能性が高くなります。

その結果、請け負える案件数も限られてしまうため注意が必要です。

評判の悪いSES企業の例として、以下の特徴が挙げられます。

  • 過去に案件を担当したSESエンジニアの勤務態度が悪かった
  • エンジニアのスキルレベルと報酬のバランスが妥当でない
  • 契約書に記載された内容を遵守しない

このような問題点があると、取引先からの信頼を損なうだけでなく、SESエンジニアのモチベーションやキャリアにも影響を与える可能性があります。

もし「SESエンジニア個人」として問題がないのに案件が決まらない場合は、“企業側”が原因の可能性が大きいです。

その場合は、転職も視野にいれることをおすすめします。

SESで案件が決まらない状況を打破する方法

案件決まらない!を打破する方法

ここでは案件が決まらない状況を打破する、4つの解決策を紹介します。

  1. 実務に役立つ資格を取得する
  2. スキルシートをアップデートする
  3. 面談準備をしっかり行う
  4. 転職を検討する

まずは1~3の努力を行い、それでも状況が改善しない場合は転職を検討するのも1つの手です。

実務に役立つ資格を取得する

SESエンジニアになるために必須の資格はありません。

しかし、資格を有していると自分の能力や知識を客観的に証明できるので、企業がスキルレベルを把握しやすく、案件が決まりやすくなるのも事実です。

もしも資格を保有していないのであれば、興味のある分野の資格に挑戦する、あるいはIT業界における基礎的な資格を取得するのがおすすめです。

特におすすめな基礎資格の1つとして「基本情報技術者試験」が挙げられます

「IT業界」と一口に言っても業界内には様々な分野があり、その分だけ資格も存在しますが、「基本情報技術者試験」はそんな業界内で幅広く役立つ国家資格です。

「基本情報技術者試験」はデジタル人材の登竜門とも言われており、この資格を取得できれば、ITに関する基礎的な知識と技術を有していることを示せます。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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「基本情報技術者試験」はITパスポートから1ランクレベルアップした資格

「基本情報技術者試験」では、ネットワークやセキュリティ、プログラミングの基礎から、経営戦略や法務に関する基礎知識まで幅広く問われます。

基本的な内容が多いとはいえ出題範囲が広いので、計画を立てて学習に取り組みましょう。

試験は通年実施されており、CBT方式(各地の試験会場に赴き、会場のPCを使って受験する方式)で行われます。

自身のスケジュールに合わせて受験しやすいことからも、おすすめな資格の1つです。

また、エンジニアの中には「基本情報技術者試験」と「ITパスポート」を混同している方もいますが、この2つは全く別の資格です。

どちらも人気の国家資格であることは共通していますが「基本情報技術者試験」の方が1段階上の知識や技術を求められます。

スキルシートをアップデートする

案件を獲得するためには、自分のスキルや経験をアピールすることが重要ですが、その手段の1つとして、スキルシートのアップデートが挙げられます。

スキルシートとは、取得している資格や、過去に担当した案件の詳細などをまとめたものです。

自分の実力や特徴を分かりやすく伝えられるので、クライアント企業に信頼感や興味を持ってもらいやすくなります。

スキルシートには一般的に以下の内容を記載します。

  • プロフィール
  • 所持している資格やスキル
  • 自己PR
  • 過去に携わった業務の概要(期間や業務内容、使用したスキルなど)

案件面談ではスキルシートを元に質問されるケースも多いので、内容を深掘りされる前提で作成しましょう。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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スキルシートは「どんな風に作るか」が大切

スキルシートに決められたフォーマットはありません。

そのため「どのように記載したら効果的に伝わるか」を考え、作成することが案件獲得に繋がります。

例えば、以下のポイントに気を付けて作成すると、クライアント企業に魅力が伝わりやすくなります。

A4用紙1~2枚に収める箇条書きで簡潔に記す専門用語は略さず、正しく記載する読み手がエンジニアでなくとも内容が伝わるように工夫する誤字脱字に注意し、経歴を正しく記載する

自分1人ではスキルシートの間違いや読みづらさに気づけないこともあります。

作成したら、身近な人やSES企業の仲間に内容を見てもらうのが良いでしょう。

面談準備をしっかり行う

クライアント企業との面談に自信のない人は、事前準備に力を入れることが大切です。

SESの案件は多岐にわたりますが、面談時に企業が見ているポイントは、ある程度共通しています。

例として、以下の2点が挙げられます。

  • 質問に対して的確に答えられること
  • 案件に対して前向きな姿勢があること

質問に対して的確に答えられること

だらだら話したりせず、的確に受け答えできれば「コミュニケーション能力有り」と評価され、企業に好印象を持たれやすいです。

また、どの案件でも自身のスキルや経験に関する質問はほぼ必ずされます。

簡潔かつ効果的に伝えるにはどのようにまとめたら良いのか、あらかじめ考えておきましょう。

案件に対して前向きな姿勢があること

クライアント企業は、案件に対する興味や意欲も見ています。

面談前には、案件に参画したいと思った理由を簡潔にまとめておき、スムーズに伝えられる練習をしておきましょう。

また、面談の場ではクライアント企業に逆質問をする場が設けられますが、その際に積極的に質問することで、さらに印象が良くなります。

以下の記事では面談時の逆質問について詳しく解説していますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。

転職を検討する

上記3つの対策に取り組んでも案件が決まらない場合は、SES企業側に原因がある可能性が高いので、思い切って転職を検討するのも1つの手です。

似たようなキャリアやスキルを持つSESエンジニアでも、勤める企業によって受注できる案件数に差が生じることは珍しくありません。

できる限りの努力をしたうえで案件が決まらないのであれば、転職も視野に入れ、自身の能力を十分に発揮できる環境を探しましょう。

案件が決まらないSESエンジニアからのよくある質問

SES企業を経営していると、エンジニアから様々な質問が寄せられます。

その中でも特に多かった質問を2つご紹介します。

  • SESで長期間案件が決まらないとどうなるの?
  • SESって結局のところ案件ガチャでしょ?

SESで長期間案件が決まらないとどうなるの?

案件が決まらない期間が続いた場合、クビや減給になる会社もあります。

しかし、これは企業側も望んでやっていることではありません。

待機期間に給料を支払うと企業が赤字に陥る可能性があるため、やむを得ない措置であることを覚えておいてください。

とはいえエンジニアを待機させることなく、適切な案件を提供することもSES企業の役目の1つです。

実際、弊社ESESのエンジニア稼働率は99%以上であり、給料をカットすることなく、エンジニアのスキルや希望に合った案件を紹介しております。

責任を果たしていないのに給料をカットする会社は、ブラック企業である可能性が高いので注意しましょう。

以下の記事にブラックなSES企業について解説していますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。

SESって結局のところ案件ガチャでしょ?

「案件ガチャ」とは、案件がガチャガチャのように運で決まることの例えです。

SES企業に勤めるエンジニアは、自分の希望に応じた案件を常に選べるわけではありません。

また案件の内容や職場環境がどうなっているかは、実際に常駐先企業に行ってみないとわからないこともあります。

このように、受けてみるまで案件の全貌は分からないことから、「案件ガチャ」とエンジニアに揶揄されるのも無理はありません。

しかし、中には「案件選択制度」を採用しているSES企業も存在します。

「案件選択制度」とは、SESエンジニア自身で担当する案件を選べる制度です。

この制度を取り入れている企業であれば、ある程度自分で案件をコントロールできるので、完全な運任せではなくなります。

「案件選択制度」の詳細や、メリットなどは以下の記事にまとめておりますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。

まとめ

案件が決まらない理由と対策方法はイメージできたでしょうか。

自身に原因があるならば、面談対策を行ったり資格を取得することが、案件参画に繋がります。

反対にSES企業に原因があり、今後の改善が期待できないのであれば、転職するのも1つの手でしょう。

ちなみに弊社ESES(イーエス)もSES企業の1つであり、エンジニアの希望に沿った案件を提供しつつ、待機期間を最小限に抑えられるよう努力しています。

ESESの営業担当は、若者のキャリア支援をしてきたキャリアアドバイザー経験者が多いため「本人の意向」と「企業の意向」のすり合わせを得意としています。

また企業との面談前には「よく聞かれる質問」や「好印象を与える方法」などの具体的なアドバイスも行っており、実際のエンジニアの稼働率は99%以上です。

SES業界はエンジニアの待遇が悪いイメージがあるかもしれませんが、弊社はエンジニアの労働環境改善に力を入れており、IT業界の課題に真摯に取り組んでおります。

「スキルはあるはずなのに案件が決まらない……」と悩んでいる人は、ESESへの転職もぜひご検討ください。

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執筆・編集

ESESブログ 編集部

「正しい情報をわかりやすく」をモットーに、SESエンジニアとして働くなら知っておきたい“お役立ちコンテンツ”を発信しています。すべての記事は、SESのプロが徹底的に監修。SES企業だからこそわかるリアルな情報を日々発信中です。

ESESとは?

ESESという社名には、3つの願いが込められています。

1つ目は、ITエンジニアの7割を占める働き方
「SES(客先常駐)」を「良いSES(“E”SES)」にしたいという願い。

2つ目は
「従業員満足度(ES)」を高めることで、「エンジニア全体の満足度(ES)」も高めたいという願い。

そして3つ目は、
社員や顧客に対して常に「YES(前向きな返答)」と言える会社でありたいという願い。

ESESでは「自らとエンジニアがウズウズ働ける世の中をつくる。」
ミッションとし、常態化しているSESエンジニアの労働環境課題を解消していきます。