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在宅エンジニアになるには?必要なスキルと5つのステップ

在宅エンジニアになるには?

IT業界では慢性的な人手不足に陥っていることもあり、エンジニアは未経験からでも比較的目指しやすい職種といえます。

中でも在宅エンジニアは、場所を選ばない柔軟な働き方ができることから、注目を集めています。

自宅で仕事ができることは、通勤時間の削減やプライベートとの両立など、ライフスタイルの質を高める重要な要素です。

この記事では、在宅エンジニアになるための5つのステップと必要なスキルを解説します。

在宅エンジニアへの転身を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

株式会社ESES 代表取締役社長

1990年生まれ。埼玉県出身。SES業界を「“良い”SES」にするために業界No.1の立ち位置を目指す、株式会社ESESの代表取締役。人材サービス事業を行うUZUZ(ESESのグループ会社)において、営業部長や支店立ち上げを経て、最年少で執行役員に就任した経歴の持ち主。現在は、経営業務だけでなく、営業や採用にも幅広く従事し、SES業界に革新を起こすために日々奮闘中。

【結論】在宅エンジニアでも活躍できる

IT業界全体では深刻な人材不足が続いており、多くの企業がエンジニア採用に苦戦している状況です。

加えて、コロナ禍を経てリモートワークが急速に普及し、在宅で仕事をこなす環境が整いました。

このような背景から、在宅エンジニアとして十分に活躍できるといえるのです。

在宅エンジニアになる選択肢は主に2つあります。

  1. 企業の正社員としてリモート勤務する
  2. フリーランスとして在宅の案件を受注する

まず企業に所属してスキルと経験を積み、その後フリーランスへ移行するという選択もできます。

ただし、正社員の場合は完全在宅ではなく、週に数日程度の出社日が設けられていることが多く、企業によって自由度は異なります。

未経験者や経験の浅いエンジニアの場合、研修や教育のために業務に慣れるまでは出社が必要となることもあるでしょう。

在宅エンジニアになるには?メリットとデメリットを知ろう

IT技術の急速な進化やクラウド技術の発展により、物理的な場所にとらわれない働き方が実現できるようになりました。

この変化は多くのエンジニアにとって大きな転機となり、在宅勤務を希望する人が年々増加しています。

在宅エンジニアという選択肢は魅力的ですが、デメリットもあるため、自分のキャリアや生活スタイルに合っているかどうかは慎重に判断しましょう。

客観的な情報を踏まえたうえで、あなた自身が在宅での勤務を希望するかどうか考えてみてください。

在宅エンジニアのメリット

在宅エンジニアの最大のメリットは、自分のペースで仕事を進められることです。

オフィスでの進行状況に左右されにくく、自分に合った環境を整えやすくなります。

この自由度の高さによって、心理的なストレスが大幅に軽減され、結果的に作業効率が向上する傾向があります。

自分の生活スタイルに合わせて環境を整えられることも大きな利点です。

例えば、集中力が高まる時間帯に作業するよう調整したり、小休憩を自分のリズムで取り入れたりすることが可能です。

また、通勤時間がないため、その分を睡眠や趣味、家族との時間に充てるなど、時間を有効に使えます。

時間の使い方を柔軟に調整できるため、仕事とプライベートの両立がしやすくなります。

これらの要素が組み合わさることで、仕事の満足度が高まり、モチベーションの向上にもつながるでしょう。

在宅エンジニアのデメリット

在宅エンジニアとして働く際の最も大きなデメリットの一つは、仕事と私生活の境界があいまいになりやすい点です。

物理的に職場と自宅が同じ空間であるため、仕事モードとプライベートモードの切り替えが難しくなります。

この境界線の曖昧さは、休息時間中も仕事のことが頭から離れず、精神的な疲労が蓄積しやすい状況を生み出すことにつながります。

また、明確な勤務時間の区切りがないために、気づかぬうちに長時間労働に陥るリスクも高まるでしょう。

逆に、自宅という環境が原因で仕事へのスイッチが入りにくくなり、タスクを後回しにしてしまうという問題も生じやすいです。

家事や趣味など誘惑が多い環境での自己管理は想像以上に難しく、モチベーションを維持するための自己管理能力が求められます。

また、物理的な距離によるコミュニケーション面の問題も見逃せないデメリットの一つです。

対面でのやり取りに比べ、オンラインコミュニケーションでは微妙なニュアンスなどが伝わりにくく、誤解や認識のずれが生じやすくなります。

チャットやビデオ会議だけでは拾いきれない情報も多く、仕事の進行に影響することもあるでしょう。

同僚との何気ない会話や雑談の機会が減ることで、仕事上の情報不足や孤立を感じる人も少なくありません。

これらの課題に対処するには、自身のワークスタイルを客観的に見直し、適切な対策を考える必要があります。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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自由の裏にある“責任”とどう向き合うか

在宅勤務の最大の魅力は、時間や場所に縛られず働ける自由度です。

しかし、そこには“自己完結力”が前提として求められます。

上司からは部下がどう働いているか見えないため「きちんと仕事をしているのだろうか?」と不安を持たれることもあるでしょう。

コミュニケーションが自然に減る環境下では、報告・連絡・相談の質で評価が分かれることもあります。

在宅勤務を「快適な働き方」で終わらせず「信頼できる働き方」に変えるためには、主体性と見えない努力の積み重ねが不可欠です。

この意識を持てるかどうかが、長期的に在宅エンジニアとして活躍できるかを左右します。

在宅エンジニアになるには?5つのステップ

在宅エンジニアになるための5つのステップ

在宅エンジニアという働き方に魅力を感じても、どのように目指せばよいのか悩む方は少なくありません。

経験豊富なエンジニアであれば比較的スムーズに移行でき、未経験者や経験の少ない方でも、適切なアプローチを取れば実現可能です。

ただ、初心者の場合、いきなり在宅勤務を目指すよりも、段階的にスキルと実績を積み上げていくのがおすすめです。

これから紹介する5つのステップを、在宅エンジニアを目指す上での指針として参考にしてください。

1.職種を選ぶ

在宅エンジニアを目指すうえで、最初に考えたいのが「どの職種で働くか」という点です。

在宅勤務が可能なエンジニア職は複数あり、それぞれに特徴があります。

例えば、以下のような職種が挙げられます。

  • プログラマー:仕様書に沿ってコードを書くため、場所にとらわれにくい
  • システムエンジニア:クライアント対応もオンラインで完結しやすい
  • アプリケーションエンジニア:自宅でも開発環境が整えば作業できる
  • インフラエンジニア:クラウド化により、遠隔での対応が進んでいる

ただし、必要なスキルや業務内容は職種によって異なるため、自分の強みや興味に合った分野を選ぶことが重要です。

将来的なキャリアや働き方を見据えて、早い段階で方向性を定めておくと、学ぶべき内容や準備が明確になります。

その結果、在宅で安定して働くための基盤づくりにもつながるでしょう。

2.知識・技術を身に付ける

在宅エンジニアとして働くには、IT分野における基礎的な知識と実践的な技術の習得が欠かせません。

学習する際は、内容をやみくもに広げるのではなく、方向性を定めたうえで取り組むことが大切です。

自分が目指す職種や関わりたい業務を考慮しながら、必要な知識に優先順位をつけていくと効率よく学べます。

例えば、プログラマーを目指す場合はマークアップ言語を重点的に学び、アプリケーションエンジニアであれば開発環境の構築方法なども重要です。

スキルは一度身につければ終わりというものではなく、日々のアップデートが求められるため、継続的に学びながら実務で活かす姿勢が必要です。

自分の現在地と目標を明確にし、計画的に知識を積み上げていきましょう。

具体的なスキルについては、後ほど詳しく解説します。

3.ポートフォリオを作成する

ポートフォリオは、在宅エンジニアとして活動するうえで、自分のスキルを示す場合に有効な資料になります。

どのような技術を使って課題を解決してきたのかを可視化することで、自分のスキルや経験を具体的に伝えられます。

履歴書だけでは伝わりにくい実力を示すためにも、ポートフォリオは効果的です。

仕事を依頼する側は、実際の成果物を見て判断するため、コードの質や設計の工夫が伝わるように構成すると信頼性も高まります。

GitHubを活用してソースコードを公開したり、簡単なプロジェクト紹介ページを作成したりするのも一つの方法です。

また、ポートフォリオを作る過程でスキルの棚卸しにもつながり、今後の成長ポイントも見えてきます。

将来の受注や採用の機会を広げるためにも、作成するとよいでしょう。

4.仕事を受注する・業務をこなす

在宅エンジニアとして働くには、実際に仕事を受ける経験が欠かせません。

最初の一歩としては、クラウドソーシングサイトを活用し、自分に合った案件を探す方法があります。

「初心者向け」「資格保有者のみ」など、案件ごとに応募条件があります。

内容を確認し、自分のスキルや経験に合った仕事に応募しましょう。

実績が少ないうちは、単価よりも対応力や丁寧さを評価してもらえるよう意識して取り組むと、次の案件にもつながりやすいです。

納期や指示の確認など、基本的なやりとりを行うことで、信頼関係も築きやすくなります。

業務を重ねることで、自分に合った領域やスタイルも見えてきます。

5.継続的にスキルを磨く

在宅エンジニアとして安定して働き続けるには、学びを止めない姿勢が求められます。

技術の進化が速いIT業界では、数年前の知識がすでに古くなっているケースも少なくありません。

新しい言語やフレームワーク、業界のトレンドをキャッチアップすることで、自分の市場価値を高めましょう。

加えて、実務の中で得た経験を振り返りながら改善点を見つけることも、スキル向上には効果的です。

市場のニーズを把握し、それに応じて学ぶ内容を調整することで、より実践的な力が身につきます。

スキルの幅が広がれば、受注できる仕事の種類も増え、収入アップにつながることもあるでしょう。

一つの技術を極めることも、複数の分野に対応できる柔軟さを持つことも、どちらもキャリアの強みになります。

日々の積み重ねが将来の働き方を支える土台になるため、継続的なスキル磨きを習慣にしておきましょう。

在宅エンジニアになるために必要なスキル

在宅エンジニアとして業務を行うためには、技術力だけでなく幅広いスキルが求められます。

  • プログラミングスキル
  • コミュニケーション能力
  • 自己管理能力
  • 問題解決能力

時間管理やタスク整理など、日々の業務を効率よくこなすための工夫も必要です。

様々なスキルを身につけることで、在宅でも信頼されるエンジニアになれるでしょう。

ここからは、実際に在宅エンジニアに必要とされるスキルを詳しく解説します。

プログラミングスキル

在宅エンジニアとして働くうえで、プログラミングスキルは最も基本的な技術の一つです。

在宅に限らず、エンジニア全般に必要とされるスキルであり、業務の中心といえます。

使用する言語は業務内容によって異なりますが、市場で需要の高い言語はJava、Python、JavaScriptが挙げられます。

Javaは業務系システム、PythonはAIやデータ分析、JavaScriptはWeb開発など、用途に応じて選びましょう。

複数の言語に対応できるようにしておくことで担当できる案件の幅が広がります。

その結果、自分のスキルにマッチした仕事を見つけやすくなり、継続的な受注にもつながりやすくなります。

まずは自分に合った言語を見つけ、着実に技術を深めていきましょう。

コミュニケーション能力

在宅エンジニアとして働く際には、コミュニケーション能力の重要性がより高まります。

どのエンジニア職でもチームメンバーやクライアントとのやり取りは欠かせませんが、在宅の場合はオンラインで完結するため、言葉だけで意思を伝える力が大切です。

対面では伝わる感情や意図も、チャットやビデオ通話ではすれ違いが起きやすくなります。

そのため、状況や意図を正確に伝えることを意識しながら、やり取りを行うことが必要です。

タスクの進捗や質問への回答、相手への確認などは、曖昧にせず具体的に伝えることで、すれ違いや勘違いを防ぎやすくなります。

また、相手の立場や背景を想像しながら会話を組み立てることで、無用なトラブルも避けやすくなります。

コミュニケーション力は、案件継続の判断材料にもなるため、技術と並ぶ大切な要素です。

自己管理能力

在宅エンジニアとして働く際に欠かせないのが、自己管理能力です。

業務には納期が設定されているものの、作業計画やペース配分は自分で決めなければなりません。

オフィスであれば、上司や同僚の存在で自然と進捗管理につながりますが、自宅ではそうした外的な要素が働きにくくなります。

そのため、自分自身で「何を」「いつまでに」「どのレベルまで」仕上げるかを明確にし、計画を立てて着実に進める姿勢が求められます。

複数案件を同時に担当する場合は、優先順位の見極めや、無理のないスケジュール設計が重要です。

スケジュールを守る力は、信頼の継続にも直結します。

また、集中力を保つ工夫や、適切に休憩を取りながら作業を続けるための環境づくりも効果的です。

自分を律する力が結果として成果に表れるのが、在宅エンジニアの大きな特徴といえます。

問題解決能力

在宅エンジニアとして働く環境では、すぐに誰かに質問したり相談したりできるとは限りません。

サポートしてくれる人が常に近くにいる状況ではないため、自力で問題を乗り越える力が求められます。

エラーや不具合、仕様の不明点など、実務で遭遇する課題に対しては、まず自分で情報を整理し、何が原因かを見極める姿勢が大切です。

そのうえで、ドキュメントやネット上の情報、過去の実績などを活用しながら、最適な解決策を導き出す力が必要になります。

問題を放置すれば、プロジェクト全体の進行に影響することもあり、信頼の低下にもつながりかねません。

日頃から仮説を立てて検証する習慣を持つと、対応力も自然と鍛えられます。

在宅という環境において、問題解決能力は自分を守ったり案件を確実にこなすために必要なスキルです。

困ったときにどう動くかを意識しながら経験を積むことで、トラブルに強いエンジニアとして成長できるでしょう。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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必要なスキルは「技術」だけではない

解説したように、在宅エンジニアには様々なスキルが必要とされます。

技術的に「仕事を任せられるな」と思ってもらえないと、エンジニアとして業務を担うことはできません。

しかし、在宅エンジニアに求められるのは、プログラミングなどの技術力だけではないのです。

「自走力」「伝える力」「調整力」など、現場でスムーズに動けるかどうかが成果を大きく左右します。

在宅勤務は、複雑な課題に直面したとき、誰の手も借りずに状況を整理し、動けるかどうかが問われる働き方です。

だからこそ、技術と同時に“仕事の進め方”を磨く意識が重要です。

問題発見力や改善提案力も在宅エンジニアの市場価値を押し上げる大きな武器になるでしょう。

在宅エンジニアになるための学習方法

在宅エンジニアを目指すうえで、どのように学習を進めるかもポイントです。

学び方には大きく以下の3つの方法があり、自分に合ったものを選択することで、効率的にスキルを習得できます。

  • 書籍・参考書
  • 動画教材
  • ITスクール

自分のペースで進めたい人には、書籍や参考書、動画教材を使った独学が向いています。

通勤の必要がなく、時間の制約も少ないため、隙間時間を使ったり自分の予定に合わせたりして、柔軟に取り組める点が魅力です。

一方で、自分で計画を立てて継続する力が求められるため、途中で挫折しやすいのが注意点といえます。

「誰かと一緒に進めたい」「理解できない部分をすぐに聞きたい」と感じるなら、ITスクールの利用もおすすめです。

最近ではオンライン型のスクールも多く、自宅にいながら学べる環境が整っています。

自分に合った学習方法を選ぶことで、継続して学習に取り組めるでしょう。

まとめ

在宅エンジニアは、柔軟な働き方を実現できることから、注目を集めています。


自宅で仕事ができるメリットは大きい一方で、自己管理やスキルアップなど、自立した働き方が求められる点は大きな特徴といえます。

まずは自分が「どのような働き方をしたいのか」「どの職種に向いているか」を明確にし、それに合わせたスキル習得や学習方法を選ぶことが大切です。


今回ご紹介した5つのステップを参考に、計画的に取り組めば、在宅で仕事を受けられる実力を身につけられます。

「いきなり案件を受けられるか不安」と感じる方には、SESという働き方を視野に入れるのも一つの方法です。


SES(システムエンジニアリングサービス)は、エンジニアが企業に所属しながら外部のプロジェクトに参画する働き方です。

スキルを身につけながら実務経験を積みたい方にもおすすめできます。

弊社ESESもSES企業の一つとして、エンジニアの働き方に柔軟に対応しています。

現在、全体の53%がフルリモート、37%がリモート・出社を併用するスタイルで勤務中です。


また、スキルアップやキャリアアップの支援体制も整っており「こんな働き方がしたい」といった希望にも対応できる環境があります。

自分らしく働きながら成長したいと考えている方には、選択肢の一つとして検討いただけると嬉しいです。

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Engineering my career.

報酬も、キャリアも、選択権も、すべて手に入れよう。

執筆・編集

ESESブログ 編集部

「正しい情報をわかりやすく」をモットーに、SESエンジニアとして働くなら知っておきたい“お役立ちコンテンツ”を発信しています。すべての記事は、SESのプロが徹底的に監修。SES企業だからこそわかるリアルな情報を日々発信中です。

ESESとは?

ESESという社名には、3つの願いが込められています。

1つ目は、ITエンジニアの7割を占める働き方
「SES(客先常駐)」を「良いSES(“E”SES)」にしたいという願い。

2つ目は
「従業員満足度(ES)」を高めることで、「エンジニア全体の満足度(ES)」も高めたいという願い。

そして3つ目は、
社員や顧客に対して常に「YES(前向きな返答)」と言える会社でありたいという願い。

ESESでは「自らとエンジニアがウズウズ働ける世の中をつくる。」
ミッションとし、常態化しているSESエンジニアの労働環境課題を解消していきます。