AIエンジニアとして転職成功させるには?転職市場についても解説

目次
AIが急速に発展している中、AIエンジニアとして転職を検討している人も多いのではないでしょうか。
転職を成功をさせるためには、まずは転職市場の現状を知ることから始めましょう。
本記事では、AIエンジニアとして転職を成功させるポイントを解説します。
できることから1つずつ取り組んでみてください。
AIエンジニアの転職市場
近年急速にAIが発達していることにより、AIエンジニアの需要も高まっています。
ここでは、AIエンジニアの転職市場の概況について解説します。
まずはAI市場全体の流れを掴み、転職に向けたイメージをしてみましょう。
求人数・求人倍率
リクルートの調査によると、AIに関わるエンジニアの求人数が6年前と比べて4.7倍になっています。

引用:日本経済新聞「AIエンジニアの求人、6年で4.7倍に リクルート調べ」
日常生活の中でも生成AIの活用が広がり、IT企業だけではなく今や様々な業界でAIの需要が高まっているため、その分求人数も増えていると考えられます。
一方で、同調査によると転職者数は約3倍となっており、求人数と比較してみるとそれほどの伸びは見られません。
これは、需要に対してAIエンジニアの数が足りておらず、人材の獲得競争が激しくなっていることを示しているといえます。
参考:日本経済新聞「AIエンジニアの求人、6年で4.7倍に リクルート調べ」
平均年収
次に、AIエンジニアの平均年収についてです。
求人ボックスの給料ナビによると、AIエンジニアの平均年収は496万円となっています。
AIエンジニアに対する需要が高いことや、専門性の高いスキルが必要なことから、比較的高い水準になっています。
なお、AIエンジニアの年収については以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。
合わせて読みたい
求人ボックス求人ナビ「AIエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」
将来性
AIが発達している現代では「将来AIに仕事が奪われる」と言われている職業もあり、エンジニア職に対してもそのような意見があることは事実です。
しかし、AIエンジニアは次の3つの理由から将来性があるといえるでしょう。
- AIを扱う技術者は必要になる
- 様々な業界・企業でAIが活用される
- 人間が行うべき業務がある
確かに、すでにAIに任せられる業務はあり、今後もそのような業務は増えてくるでしょう。
ただし、そもそもAIを開発する立場であるAIエンジニアは、今後AIを発展させていくうえではなくてはならない存在です。
つまり、人間ならではの仕事ができるAIエンジニアになれば、将来性も高く、活躍し続けられるといえるのです。
AIエンジニアとして転職を成功させるポイント

ここからは、AIエンジニアとして転職を成功させるポイントについて解説します。
以下のポイントを押さえれば、転職成功に近づけることでしょう。
今までの経験や持っているスキルを棚卸する
まずは、過去に携わった経験のあるプロジェクトの内容や、獲得したスキルを整理しておきましょう。
単に技術的なスキルをアピールするのではなく、どのような課題に対してどのようなアプローチをしたのかを示すことが必要です。
相手によっては専門分野が異なるなどの理由から分かりにくいと感じられてしまうため、端的かつ伝わりやすさを意識しながらまとめましょう。
必要なスキルを習得しておく
自分の目指すキャリアや希望する企業の採用条件などを踏まえ、今の自分に足りないスキルを身に付けましょう。
例えば、AIエンジニアには以下のような知識・技術が求められます。
- AIに関する知識
- ディープラーニング・機械学習の知識
- プログラミングスキル
- AI開発フレームワークの知識
- データベース運用の知識
- 数学の基礎知識
- 実証実験に関するスキル
- 最新事例・技術のリサーチ力
- データ分析力
- 論理的な思考力
AIは急速に進化し、変化しているため、常に新しい情報にアンテナを張って自分をアップデートさせることが大切です。
資格を取得する
AIエンジニアは特別な資格を必須とする職業ではありませんが、以下の5つの理由から資格は取得しておくべきといえます。
- 効率的にスキルを習得できる
- スキルの高さを証明できる
- 市場価値が高まる
- キャリアの選択肢が広がる
- 年収アップ・キャリアアップにつながる
特に転職活動で資格があることは、スキルの客観的な判断材料となり有利に働くため、取得しておくことをおすすめします。
ちなみに、AIエンジニアが取得しておきたい資格や勉強方法については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
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具体的な成果をアピールする
経験やスキルを棚卸ししたら、それをもとに、アピール内容を考えましょう。
経験を明確に伝えることで、採用担当者に自分の問題解決力やどのように企業の役に立てるのかを印象付けやすくなります。
文字だけで説明するのではなく、画像や動画を用いてアピールする方法も有効でしょう。
実際に社会で使われているプロジェクトをアピールする
実際に社会で使われているAIプロジェクトに関与した経験があれば、それは大きなアピールポイントとなります。
なぜなら転職市場ではAIエンジニアの実績として「実際に運用されているサービスの成果」が重視されるからです。
そのため、ただ技術的なスキルをアピールするよりも「社会に役立つサービスを開発した」ことは大きな強みとなるでしょう。
AIエンジニアの転職に関するよくある質問
ここからは、AIエンジニアの転職に関して、よく寄せられる質問とその回答を紹介します。
AIエンジニアへの転職を考えている方はぜひチェックしておきましょう。
Q1.未経験からAIエンジニアになれる?
結論として、未経験からAIエンジニアになることは可能ですが、あまりおすすめはできません。
なぜなら、多くの企業では、2~3年の実務経験が求められることが一般的だからです。
ただ、ITエンジニアとして高いレベルで知識や技術がすでに身に付けているのであれば、未経験からの転職も無理ではないでしょう。
Q2.独学でスキル習得は可能?
独学でAIエンジニアに必要なスキルを身に付けることは可能です。
AIエンジニア向けの教材や講座なども多数あるため、以前に比べると学習もしやすくなっています。
ただ、最大のデメリットとして「モチベーションの維持が難しい」ことが挙げられます。
自分一人でモチベーションを高めながら、計画的に学習を続けられる人であれば、独学でもスキル習得は可能です。
なお、AIエンジニアを独学で目指す方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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Q3.どうやってAIエンジニアを目指せばいい?
AIエンジニアになるには、以下の5ステップで段階的に就活を進めていくことをおすすめします。
- Step1.キャリアプランを明確にする
- Step2.基礎知識を習得する
- Step3.実践的なスキルを身に付ける
- Step4.資格を取得する
- Step5.就活する
AIエンジニアとしての知識や技術を身に付け、実務に活かせるようにしておくことが大切です。
詳しい内容については、以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
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監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
AIエンジニアに向いている人のタイプ
AIエンジニアに向いている人にはいくつかの共通点があります。
まず、特に向いていると思われるのは論理的思考ができる人です。
AIエンジニアの仕事では、データ解析やアルゴリズムを取り扱うため、論理的思考が必要です。
特にAI開発における機械学習でのビッグデータの取扱いにおいては、数学的な知見や理論立てをする思考が欠かせません。
日頃から、感覚的なものではなく、理論的かつ客観的な思考をしがちな人はAIエンジニアに向いているといえます。
また、AIエンジニアは好奇心旺盛な人にもおすすめです。
なぜなら、AIの分野はまだ開発途中のフィールドだからです。
好奇心があり、主体的に新しい知識や情報を得ることが好きな人にとって、AIエンジニアは働きがいのある仕事といえます。
まとめ
近年、AIは急速に発展し、仕事や日常生活の中でも活用する機会が増えています。
それに伴い、AIエンジニアの需要も高まり、求人数も飛躍的に増えている状況です。
AIエンジニアとして転職したいと考えている方は、本記事で紹介したポイントを押さえながら、転職成功を目指しましょう。
弊社ESESはSES企業です。
SESとは、システム開発などの一連の業務に関する契約形態の一つで、SES企業が常駐先であるクライアント企業にエンジニアを派遣するという仕組みのことをいいます。
「経験が少なくて転職に不安がある……」という方でも、自分のスキルレベルに合わせて案件を選択可能で、スキルアップやキャリアアップのサポートもしています。
そのため「今は経験が少ないけど、スキルを磨いてAIエンジニアとして転職成功させたい!」などといったキャリアプランを描いている方にもぴったりです。
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監修者コメント
白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
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AIエンジニアの仕事内容とは?
ここで改めて、AIエンジニアの仕事内容について確認をしておきましょう。
AIエンジニアの主な役割を一言で表すと「認知」と「予測」に関するシステムの構築です。
例えば、オンラインショッピングの購入履歴やWebページの閲覧履歴から、その人にあった商品や情報を予測するアルゴリズムの作成を行うのです。
また、画像認識の領域においては、これまで蓄積されてきた画像データをベースにしながら、新しく生成されるものを「認知」「予測」するシステムを構築します。
これらの前段階として、学習させたいデータにタグ付けを行う「アノテーション」や、後の工程として精度のチェックや調整をする「MLOps」といった業務もあります。
ただし、これらの役割や業務内容については企業によって異なるため、あくまでも一例として覚えておきましょう。