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SESを退職する時ってどうすればいいの?退職前にやっておくべきことも解説

SESを退職する時ってどうすればいいの?

SESを退職したいと考える理由は人それぞれですが、共通していえるのは、退職時には常駐先や自社とのトラブルを避けるべきだということです。

そのためには、十分な準備と計画、適切な引き継ぎが欠かせません。

本記事では「SESを退職する際によくある理由」や「退職までの具体的な流れ」について解説します。

加えて「退職前にやっておくべきこと」も紹介しますので、円満に退社するための参考にしてください。

本記事が、SES企業を退職しようと考えている方の役に立ち、次のキャリアへ踏み出す勇気と自信を与えられれば幸いです。

この記事の監修者

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

株式会社ESES 代表取締役社長

1990年生まれ。埼玉県出身。SES業界を「“良い”SES」にするために業界No.1の立ち位置を目指す、株式会社ESESの代表取締役。人材サービス事業を行うUZUZ(ESESのグループ会社)において、営業部長や支店立ち上げを経て、最年少で執行役員に就任した経歴の持ち主。現在は、経営業務だけでなく、営業や採用にも幅広く従事し、SES業界に革新を起こすために日々奮闘中。

SESを退職する4つの理由

SES企業で働くエンジニアの中には、退職を考える人も少なくありません。

人それぞれ退職理由は異なりますが、ここではよくある理由を4つ紹介します。

  1. スキルアップが見込めない
  2. 希望の案件を担当できない
  3. キャリアアップのため
  4. 年収を上げるため

自分のキャリアやスキルに疑問を感じたり、希望の案件に携われなかったりすることで、転職を考えることは自然な流れです。

以下に詳しく解説しますので、具体的な退職理由を把握しておきましょう。

1.スキルアップが見込めない

スキルアップができないと感じたエンジニアは、退職に至ってしまうことがあります。

SESは、未経験や経験の少ないエンジニアでも就職しやすいという性質上、下流工程や高いスキルを必要としない案件も多いのが現実です。

SES企業によって扱う案件は異なるものの、経験を積んでいるエンジニアにとっては、スキルを磨いたり新しい経験を得ることが難しいケースがあります。

その結果、自身の成長を望むエンジニアは、よりやり甲斐の感じられる環境を求めて、転職を考えることが多いです。

2.希望の案件を担当できない

SES企業によっては、エンジニアが案件に対する希望を出せる場合があります。

しかし、全ての希望が叶えられるわけではありません。

希望の案件が常にあるとは限らない上に、自身のスキルレベルが案件の要求に合致しなければ、案件参画できないこともあるのです。

このような状況が続くと、エンジニアは「希望するプロジェクトに全然参画できない」と不満を抱きます。

そのため、より自分の希望に沿ったプロジェクトに携われる環境を求めて、転職を考えるエンジニアが多いのです。

3.キャリアアップのため

こちらは、前向きな退職理由の1つです。

IT業界では、スキルや経験が重視される傾向にあるため、SESで幅広いプロジェクトに携わりスキルを磨くことができれば、他社への転職が容易になります。

キャリアアップを目指すエンジニアにとって、SESでの経験は貴重な財産といえるのです。

SES企業で得たスキルや経験を活かし、より条件の良い企業やポジションにステップアップすることは、長期的なキャリア形成において重要な一歩となるでしょう。

4.年収を上げるため

SES企業は、経験が少ないエンジニアでも働きやすい反面、下請けの仕事が多く、収入が上がりにくい傾向にあります。

また、SES企業が多くのマージンを取ってしまい、エンジニアに還元される報酬が少なくなっている場合もあります。

高年収を目指すエンジニアにとって、このような状況は不満の原因となり、最終的には退職を決意する要因となるのです。

自分のスキルや経験を適正に評価してくれる企業に転職することで、より高い収入を得ることを目指すエンジニアは多いです。

SESを退職する流れ

SES企業によって細かい流れは異なりますが、SES企業を退職する際は以下の流れで進めることが一般的です。

  1. 就業規則を確認する
  2. 上司や人事に伝える
  3. 退職までに引き継ぎを済ませる
  4. 退職に必要な手続きをする

退職をする際は、手続きをスムーズに進めるために、しっかりと準備しておきましょう。

1.就業規則を確認する

SES企業を退職する際には、まず就業規則を確認しましょう。

企業によっては「退職希望日の◯ヶ月前に申告する」といった決まりを設けている場合もあります。

トラブルを起こさず、円満退職を目指すためにも、就業規則に従った計画を立てることが大切です。

規則を守り、退職手続きをスムーズに進めることで、次のキャリアステップに安心して進むことができるでしょう。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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就業規則のチェックポイント

就業規則を確認する際の具体的なチェックポイントは、以下5つです。

1.退職の申し出期間…退職の意思をどのくらい前に申し出る必要があるか
2.有給休暇の消化方法…残っている有給休暇をどのように消化できるか
3.退職金の支給条件…退職金が支給される条件や計算方法
4.競業避止義務…退職後の一定期間、同業他社で働くことを禁止する規定があるか
5.秘密保持契約…退職後も守らなければならない秘密保持義務について

これらのポイントを事前に確認することで、退職手続きをスムーズに進め、会社とのトラブルを避けることができます。

徹底的に確認を行い、円満な退社を目指しましょう。

2.上司や人事に伝える

退職時期にある程度余裕を持った上で上司や人事に相談し、擦り合わせを行います。

退職の意思を早めに伝えることで、引き継ぎや後任の手配などがスムーズに進むでしょう。

場合によっては「〇月まで待ってほしい」と引き止められる可能性もありますが、譲れない部分はきちんと伝えることが大切です。

自身の意志を明確にしつつも、会社の状況を考慮し、柔軟に対応する姿勢が求められます。

また、常駐先に影響がある場合は、退職時期が決まり次第、速やかに報告する必要があります。

プロジェクトに支障をきたさないよう、上司や人事と連携し、適切なタイミングで連絡しましょう。

3.退職までに引き継ぎを済ませる

自分が退職してからも必要となる情報を整理し、後任者へ確実に引き継ぐ必要があります。

引き継ぎ内容には、以下が含まれます。

  • 進行中のプロジェクトの状況
  • 重要な連絡先
  • アクセス権限
  • 特殊な業務手順

引き継ぎの範囲については、必ず上司や関係部署と確認し合い、漏れがないようにしましょう。

場合によっては、クライアント企業との調整が必要になる場合もあります。

また、マニュアルを作成し、実際に後任者と一緒に業務を行う時間を設けるのも効果的です。

自分の退職後も業務が滞りなく進むよう、責任を持って準備しましょう。

4.退職に必要な手続きをする

退職が正式に決まったら、退職届を提出したり、人事部門と連携して書類上の手続きを行います。

健康保険や年金の手続き、源泉徴収票の受け取りなどが該当します。

また、会社に返却するものや、反対に会社から受け取るものを担当者に確認し、漏れがないように対応しましょう。

返却するものは、社員証や社用PC、スマートフォンなどで、受け取るものは、退職金や未消化の有給休暇の精算などが考えられます。

これらの手続きを計画的に進めることで、スムーズな退職プロセスを実現できるのです。

SESを退職する時にやっておくべきこと

SESを退職前にやっておくべきことは?

SESを退職する際には、慎重かつ計画的な行動が求められます。

無計画な退職は、SES企業や常駐先に迷惑をかけるだけでなく、自身のキャリアにも悪影響を及ぼす可能性があるのです。

そのため、以下のやるべきことを確実に実行しましょう。

  • 退職理由を明確にする
  • 退職までの計画を立てておく
  • 転職先をどうするか決めておく

これらのステップを踏むことで、スムーズに新たなスタートを切ることができます。

退職理由を明確にする

SES企業としては、人手不足となるため、できれば退職してほしくありません。

特に退職理由が曖昧な場合、説得を受けたり、引き止められる可能性は高くなるでしょう。

こうした状況に備え、自身の退職理由を明確に整理しておくことが大切です。

キャリアアップや職場環境の改善、ワークライフバランスの見直しなど、譲歩できない核心的な理由を明確化し、論理的に説明できるよう準備しましょう。

退職理由を明確にすることで、引き止めに遭っても毅然とした態度で自分の決断を伝えることができます。

退職までの計画を立てておく

就業規則を遵守していても、ギリギリのスケジュール設定は、予期せぬトラブルや問題が発生する原因となります。

例えば、退職直前まで転職先が決まらず不安を抱えたり、十分な引き継ぎ時間が確保できずに慌てたりするケースが考えられます。

これらを防ぐためには、転職活動や退職手続き、引き継ぎなどの必要なステップを洗い出し、十分な時間的余裕を持って計画を立てることが大切です。

余裕のある計画は、スムーズな退職プロセスを実現し、自身の心の準備にも役立ちます。

 転職先をどうするか決めておく

退職後の転職先を事前に考えておくことは非常に重要です。

ただし、就職活動が順調に進むとは限らないため、現職の間にできることをコツコツと進めておきましょう。

また、転職先を探す時間が取れなかったり、心身の不調ですぐに転職先を決められない場合であっても、対応できるよう備えておくことが大切です。

必要に応じて、生活費の確保や休養期間の設定なども考えながら、次のステップを見据えて準備を進めましょう。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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転職先の見つけ方

SESエンジニアが転職先を見つける方法は複数あります。

まず、求人広告サイトの利用です。

求人広告は、多数の求人情報に簡単にアクセスでき、自分のペースで探せるメリットがあります。

ただし、応募から面接までの過程を、全て自力で進める必要があるため、自己管理能力と積極性が求められます。

また、転職エージェントの活用も有効です。

エージェントは、個々のスキルや希望に合わせた求人を紹介し、応募書類の作成や面接対策などもサポートしてくれます。

非公開求人にアクセスできる可能性もあるため、競争が少ない環境で、魅力的な職位に応募できる可能性が高まるのです。

さらに、SNSの活用も効果的といえます。

プロフェッショナル向けのSNSプラットフォームでは、業界の動向や求人情報を得られるだけでなく、直接企業の採用担当者と繋がることも可能です。

自身のプロフィールを充実させることで、スカウトされる可能性も高まります。

これらの方法に加え、企業説明会への参加やリファラルなど、様々な手法を組み合わせることで、より効果的に理想の転職先を見つけることができるでしょう。

SESを退職する際によくある質問

SES企業を退職する際、様々な疑問や不安が生じることがあります。

そこでここからは、SESを退職する際によく寄せられる質問とその回答を紹介します。

これらの情報を参考にして、スムーズに退職手続きを進め、自信を持って次のステップに進みましょう。

Q1.プロジェクトの途中で退職してもいいの?

不可能ではありませんが、おすすめはできません。

後任がしっかりと決まっていたり、常駐先やSES企業と話がついている場合は可能です。

しかし、今までとは違う人が入ることによるミスコミュニケーションや、引き継ぎの手間など、常駐先への影響を考えるとプロジェクトの途中で退職するのは好ましくありません。

基本的には、プロジェクトが完了してから、もしくは契約期間が満了してから退職するものと考えましょう。

Q2.常駐先に相談するべき?

必要に応じてSES企業から常駐先に連絡されるため、必ずしも常駐先に相談しなければならないわけではありません。

ただし、常駐先から「今後も来てほしい」といった要望がある場合は、報告を行い、後任をつけるなどの対応が求められます。

特に、プロジェクトの途中で退職する場合は、早めの報告が必要です。

常駐先とのトラブルに発展しないように、十分な時間を持って引き継ぎを行い、円滑な退職を目指しましょう。

なお、契約期間終了時の退職であっても、常駐先への挨拶・報告は必ず行うべきです。

まとめ

SESを退職する理由は、人それぞれ異なります。

やむを得ない事情を除いて、退職は計画的に進め、常駐先やSES企業とトラブルが起こらないようにすることが大切です。

まずは退職理由を明確にした上で、円満に退社できるよう準備を進めましょう。

弊社ESES(イーエス)もSES企業の1つですが「この会社で働きたい」と思って入社してくれたエンジニアが納得して働けるよう、以下のような取り組みを行っています。

  • エンジニア自身で案件を選べる「案件選択制度」
  • 透明度が高く、納得できる報酬を得られる「単価評価制度」
  • 77%の「高還元率」を実現
  • スキルアップやキャリアアップのサポート

現在勤務しているSES企業を退職しようと考えている方は、弊社での働き方も選択肢の1つとして考えていただければ幸いです。

興味を持ってくださった方は、ぜひ詳細をご確認ください。

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執筆・編集

ESESブログ 編集部

「正しい情報をわかりやすく」をモットーに、SESエンジニアとして働くなら知っておきたい“お役立ちコンテンツ”を発信しています。すべての記事は、SESのプロが徹底的に監修。SES企業だからこそわかるリアルな情報を日々発信中です。

ESESとは?

ESESという社名には、3つの願いが込められています。

1つ目は、ITエンジニアの7割を占める働き方
「SES(客先常駐)」を「良いSES(“E”SES)」にしたいという願い。

2つ目は
「従業員満足度(ES)」を高めることで、「エンジニア全体の満足度(ES)」も高めたいという願い。

そして3つ目は、
社員や顧客に対して常に「YES(前向きな返答)」と言える会社でありたいという願い。

ESESでは「自らとエンジニアがウズウズ働ける世の中をつくる。」
ミッションとし、常態化しているSESエンジニアの労働環境課題を解消していきます。