SESの案件面談で逆質問をされた時に好印象を持たれる方法【質問例あり】
目次
プロジェクト参画前に行う案件面談ですが、面談の際にほぼ必ず聞かれるのが「本案件について何か質問はありませんか?」などの逆質問です。
「面談だけでも緊張してしまうのに、逆質問なんて何を聞いたらいいのか……」と悩むSESエンジニアも少なくありません。
そこで今回は、案件面談で押さえるべきポイントと、逆質問で好印象を与える方法について、SES企業を経営している白川がリアルな目線で解説します。
SESエンジニアとクライアント企業を多数見てきた白川だからこそわかる、案件面談のコツを伝授します。
SES面談とは?
SESの案件面談とは案件に参画する前の顔合わせのことです。
面談を通じて、クライアント企業は目の前のITエンジニアが「どの程度の技術を有しているのか」「即戦力として働けるのか」を見極めます。
一方でITエンジニアは、面談を行うことで案件に対する不明点を解消できます。
つまり、案件面談はお互いの認識にズレがないかを確認するための、非常に重要なプロセスなのです。
SESの案件面談で“見られているポイント”は3つ!
案件面談の際に見られているポイントは、以下の3つです。
- コミュニケーション能力があるか
- マッチするスキルを持っているか
- 責任を持って仕事に取り組める人か
結論から言うと、企業が見ているポイントは、就職活動などで実施される企業面接とほとんど変わりません。
SESの案件面談とはいえ「この人と一緒に働いて問題ないか」を確認している点は、就活などの面接と同じです。
そのため、案件に対するやる気や、自身のスキルでどのくらい案件に貢献できるかをアピールすることが、好印象のカギとなります。
コミュニケーション能力があるか
企業の立場からすれば、これから迎え入れるITエンジニアには、社内のチームに加わってもらい、既にいる社員やエンジニアたちと一緒に業務を進めてもらう必要があります。
そのため、ITエンジニアにコミュニケーション能力があるかどうかは非常に重要な要素です。
企業の質問を正しく聞き取り、それに対して簡潔に答えられる「会話のキャッチボール」ができるかどうかが重視されます。
また、以下の点についても細かく見られるでしょう。
- だらだらと話しすぎない
- 結論から述べられる
- 相手の目を見て話せる
- ハキハキと受け答えができる
短期間で常駐先企業と信頼関係を築かなくてはならないSESエンジニアだからこそ、上記のような基礎的なコミュニケーション能力が重視されます。
マッチするスキルを持っているか
参画案件に必要なスキルを持っているかどうかも重視されます。
特に、企業が依頼する案件に近い業務経験があるかどうかは、ほぼ必ずチェックされるでしょう。
とはいえ、マッチするスキルを持っていなくとも諦める必要はありません。
スキル面でのアピールはできなくとも、案件に対する前向きさや、やる気をアピールできれば、アサインされる可能性は十分にあります。
経験がない領域でも案件面談まで辿り着けたということは、企業があなたに可能性を感じている証拠といえます。
自信を持って、面談に臨みましょう。
責任を持って仕事に取り組める人か
「依頼した内容をやり切ってくれる人かどうか」という観点でも企業はSESエンジニアを見ています。
言い換えれば、ITエンジニアに責任感があるかどうかを見ており、案件の継続力は重要なチェックポイントの1つです。
もしも、短期間で契約を切られてしまった案件が多数ある場合は「勤務態度に問題があるのでは……?」と思われてしまうため、注意しましょう。
ただし、契約期間が短いために、短期間で案件を移っている場合は問題になりません。
SES面談で逆質問が重要な理由
SESの案件面談は、エンジニアとしての姿勢や仕事への向き合い方が最も分かりやすく表れるタイミングです。
だからこそ、逆質問は単なる疑問解消の場ではなく、エンジニアの適性を見極めるポイントとして重視されるのです。
SESの面談は一般的な採用面接とは異なり、限られた時間の中で「このエンジニアが現場で活躍できるか」を判断する必要があります。
そのため、受け答えだけでなく、どのような視点で質問するのかも評価対象になります。
また、逆質問はスキルや経験年数に関係なく、誰でも評価を高められるポイントです。
特にSESでは、技術レベルが近い候補者が複数いることも珍しくなく、そのような場合、最後の判断材料になるのが「一緒に働きたいと思えるか」という印象です。
業務理解を深めようとする質問や、現場で貢献する意欲が伝わる質問ができると、好印象につながりやすくなります。
このように、逆質問は単なる形式的な時間ではなく、自分の評価を高めるチャンスでもあります。
SES面談での逆質問で押さえるべきこと
実のところ、はっきりと「この質問をすれば効果的・高評価」といえるものはありません。
しかし「面談に臨む姿勢」において重要なポイントは存在します。
- 「逆質問ゼロ」だけは避ける
- はっきりしていない要素を質問する
- 調べれば分かることを質問しない
- ポジティブ・前向きな聞き方をする
- 1~3つほどに厳選する
逆質問の場では積極的に質問することで、案件に対する興味ややる気をアピールできます。
他の質問と比べて自由度が高い分、悩む方も多いですが、この機会を大いに活用しましょう。
「逆質問ゼロ」だけは避ける
逆質問の場で、企業は面接者のやる気や仕事に対する熱意を特に見ています。
そのため、何も質問しなければ「この人はやる気がないのかもしれない」と捉えられる可能性があるのです。
とはいえ、既に説明された内容を確認したり、調べればすぐに分かることを聞いても「この人は思い付きで質問しているな」と見抜かれてしまうでしょう。
逆質問ゼロを避けるには、事前の下調べが重要です。
案件内容から気になる点を事前にピックアップして、逆質問をされた時に必ず答えられるようにしておきましょう。
はっきりしていない要素を質問する
案件内容からは分かりづらい要素や、はっきりしていない要素を質問することも大切です。
具体的には以下の質問が挙げられます。
- どのようなチームに配属される予定か(何名体制か、リーダーが何名いるか、など)
- 自分を担当してくれる現場上長はどのような人か
- 関わる技術領域について教えてほしい(どの言語を使うのか、どのフェーズを担当する予定か)
- どのくらいの期間を想定しているのか
- 他に新しいことへ挑戦する機会はあるのか(バックエンド側であればフロントやインフラ周りもできるのか、など)
このように、業務内容を掘り下げた質問をすると「自分ごととして考えている人」という印象を持たれやすいです。
また、質問することで、実際の業務をイメージをしやすくなるので、企業へのアピールだけでなく自分のためにもなります。
逆質問の機会を活用して、できるだけ案件の不透明さをなくしておくと、案件が開始した際にもスムーズに取り掛かれます。
調べれば分かることを質問しない
逆質問の際、焦りや緊張のために調べればわかることを聞いてしまう方もいますが、それは逆効果です。
企業は面談者が「限られた時間で、何を質問してくるのか」を見ています。
そのため、少し調べればわかることを聞いてしまうと「下調べが足りていない」「思い付きで乗り切ろうとしている」と思われてしまいます。
例えば、企業サイトに取り扱い案件数が書いてあるのに案件数について尋ねるのは悪印象です。
逆質問の場だからといって、何を聞いてもいいわけではありません。
案件内容から気になる点を事前にピックアップし、逆質問に備えておきましょう。
ポジティブ・前向きな聞き方をする
こちらも逆質問時の特徴ですが、ネガティブなことばかり質問する人も前向きな姿勢を感じられないため、印象は良くありません。
ネガティブな質問とは「残業はどのくらいありますか」「有給は取りやすいですか」「成長させてくれる環境ですか」などが該当します。
給料や休みのことばかり質問すると「働く気がない」と思われますし、仕事に対して受け身の姿勢であるような質問をすると「消極的」や「他人任せ」と評価されます。
これらの内容が気になる気持ちもわかりますが「それを聞かれたら企業はどう思うか」を一度想像してから、質問すべきかどうか判断しましょう。
1~3つほどに厳選する
逆質問は、多ければ多いほど良いというものではありません。
SESの案件面談は時間が限られているため、事前に1~3つ程度に厳選しておくことで、関心の高さと要点整理能力の両方をアピールできます。
質問を考える際は「この案件で働くうえで自分にとって最も重要なポイントは何か」という視点で優先順位をつけることが大切です。
目的を明確にしたうえで質問を選ぶことで、より意図の伝わる逆質問になります。
【カテゴリ別】SES面談で使える逆質問の例
逆質問は、どの質問を選ぶかによって、面談担当者に伝わる印象は大きく変わります。
重要なのは「何を聞くか」だけではなく「その質問によって何を見られているのか」を理解しておくことです。
ここでは、質問内容を以下のカテゴリに分けて整理し、それぞれの質問からどのような点が評価されやすいのかを解説します。
- 案件内容に関する逆質問
- 技術/開発環境に関する逆質問
- チーム/現場に関する逆質問
- 評価/キャリアに関する逆質問
- SES特有の逆質問
自分がアピールしたい強みと結びつけながら、面談前の準備に役立ててください。
案件内容に関する逆質問
案件内容に関する逆質問では、業務理解力や即戦力としての意識、さらにミスマッチを防ごうとする姿勢が伝わります。
特にSESでは、案件ごとに求められる役割や期待される動きが異なるため、業務内容を具体的に把握しようとする質問は、評価につながりやすい傾向があります。
例えば、次のような逆質問が考えられます。
- 今回の案件で最初に担当する業務はどのような内容ですか
- 一人称で任される業務と、チームで進める業務の割合はどの程度でしょうか
- 業務上、特に重要視されているポイントは何でしょうか
このような質問で見られているのは、スキルへの自信があるかどうかだけではありません。
案件の実態を把握しようとする姿勢は、そのまま仕事への向き合い方として受け取られます。
結果として、現場との相性を大切にしているエンジニアという印象にもつながるでしょう。
技術/開発環境に関する逆質問
技術や開発環境に関する逆質問では、学習意欲や技術への向き合い方、キャッチアップ力などが見られます。
例えば、次のような質問があります。
- 使用技術の中で、特にキャッチアップが必要になりそうな部分はありますか
- 開発を進めるうえで、技術的に大切にしている考え方があれば教えてください
- コードレビューの体制はどのようになっているでしょうか
SES面談では「新しい環境に適応できるか」という視点で見られることも多いです。
分からない部分があることを前提にしつつ、主体的に学ぼうとする姿勢が伝わる質問は評価につながります。
チーム/現場に関する逆質問
チーム体制や現場環境に関する逆質問からは、協調性やコミュニケーション意識、現場への適応力などが見られます。
例えば、次のような質問が考えられます。
- チームの人数や役割分担はどのような構成になっていますか
- チーム内のコミュニケーションは主にどのような方法でしょうか
- SESメンバーはどのような立ち位置で関わることが多いでしょうか
こうした質問から伝わるのは、自分の作業範囲だけに関心があるのではなく、チーム全体の成果を意識している姿勢です。
チームの動き方を理解しようとする姿勢は、そのまま現場への適応力として受け取られ、結果として、周囲と協力して成果を出せるエンジニアという評価につながります。
評価/キャリアに関する逆質問
評価制度やキャリアに関する逆質問からは、長期的な視点や定着意欲、成長への意識が読み取られます。
目先の条件だけでなく、この案件を通じてどのように成長したいのかという姿勢が伝わるためです。
例えば、次のような質問があります。
- この案件で成果を出している方には、どのような共通点がありますか
- 評価されやすい行動や姿勢があれば教えていただけますか
- この案件を経験した後、次に活かせるスキルにはどのようなものがありますか
一方で、給与や条件に直結する内容ばかりを質問すると、条件面だけを重視している印象を与えてしまうでしょう。
どのように成長できるか、どのような行動が評価されるのかという観点で質問すると、仕事への前向きな姿勢が伝わります。
SES特有の逆質問
SES特有の質問からは、働き方への理解度や現実的な視点、トラブルを未然に防ごうとする意識が伝わります。
制度や運用面を確認する姿勢は、長く安定して働こうとする意思として受け取られることも多いです。
例えば、次のような質問があります。
- 契約更新の判断は、どのような点を基準に行われていますか
- 現場で困ったことがあった場合、どのようなフォロー体制でしょうか
- 常駐先が変わる場合、どのようなタイミングが多いでしょうか
SESの仕組みを事前に理解しておくことで、配属後の不満やミスマッチの防止につながります。
ただし、聞き方には注意が必要です。
不安ばかりを強調するとネガティブな印象になる可能性もあります。
前向きに働くための確認という形で質問すると、意欲的な姿勢として受け取られやすくなります。
SESで避けるべきNG逆質問
逆質問は評価を高めるチャンスになる一方で、内容によっては逆効果になることもあります。
質問の選び方や聞き方によっては、準備不足や関心の低さと受け取られる可能性があるため注意が必要です。
特に避けたい質問は、以下の4つです。
- 条件面ばかりを深掘りする
- 調べれば分かる内容を聞く
- ネガティブ前提の聞き方をする
- 質問の意図が見えない・話が広がらない内容
営業担当やエージェントを通して確認したほうがよい内容や、聞き方を工夫したほうがよい内容もあります。
何を知りたいのか、なぜその質問をするのかを整理したうえで、相手にどう伝わるかまで意識することが重要です。
質問の質を意識することで、面談全体の評価向上にもつながります。
逆質問以外でも注意しよう!SES案件面談で印象が悪い人の特徴3つ

案件面談を受けられたからといって、必ずしもその案件を担当できるとは限りません。
時には、面談時の印象が悪かったためにアサインを見送られてしまうこともあります。
ここでは、悪印象を持たれやすい人の特徴について解説します。
- 雰囲気が暗い
- 過去の経験を質問されても、曖昧な回答しか返せない
- 挑戦することに関して後ろ向き
当てはまる項目が多い人は要注意ですので、案件面談前に改善しましょう。
雰囲気が暗い
悪印象を持たれやすい人の特徴として「雰囲気が暗いこと」が挙げられます。
「SESの案件面談で“見られているポイント”」でもお伝えしましたが、SESエンジニアは客先企業の方々と短期間で信頼関係を築いて、業務を進める必要があります。
そのため、SESエンジニアにはコミュニケーションスキルが特に求められるのです。
もちろん雰囲気の暗い人が、必ずしもコミュニケーション能力に欠けているとは言い切れません。
しかし、限られた時間内で評価を下さなければならない「面談」という場において、雰囲気の暗さが不利になるのは事実です。
雰囲気の暗さを改善するには、声のトーンを上げていつもより明るく話したり、表情に気を配るなどの工夫をしましょう。
過去の経験を質問されても、曖昧な回答しか返せない
案件面談では、ITエンジニアがこれまでにどんな仕事をしてきたのかを質問されるケースが多いです。
しかし、経歴や実績に対して曖昧な返事しかできないと、企業にスキル不足を疑われ面談に落ちてしまうこともあります。
また、コミュニケーション能力も不足していると疑われ「会話が成り立たないのでは」「何か不都合があったときに誤魔化す人なのでは」と思われる可能性もあります。
自信のない質問には、つい曖昧な返事を返してしまう人もいますが、企業に良い印象を与えないので注意しましょう。
挑戦することに関して後ろ向き
挑戦することに対して後ろ向きな人も、企業に悪印象を与えやすいので気を付けましょう。
SESエンジニアは、自ら勉強して新しい案件に挑戦できる人ほどキャリアアップしやすいです。
そして、企業も前向きな姿勢のITエンジニアを採用したいと考えています。
自分に対して自信がないために、後ろ向きな姿勢になってしまう人もいますが、面談の機会が与えられたのは、企業があなたに興味を持ち、可能性を感じているからです。
後ろ向きな姿勢が垣間見えると、SESエンジニアに将来性を感じられず、採用を見送る企業もあります。
ポジティブに堂々と受け答えしましょう。
監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
面談が苦手な人がすべきこと
「どうしても緊張してしまう」「うまく話せないかも」と面談前に不安な気持ちでいっぱいになってしまう人もいるでしょう。
「面談」と聞くと、上手く話すことに意識が向きがちですが、服装や髪型、姿勢、表情などの見た目もチェック対象です。
社会人らしい清潔感のある見た目は企業に良い第一印象を与えるので、話さずとも事前に対策できる身だしなみで、着実にポイントを稼ぐのも1つの手です。
また、不安な気持ちは準備不足が原因のケースもあります。
企業の下調べや自己分析、面談練習を徹底的に行うなど、事前準備に力を入れると不安な気持ちが軽くなるかもしれません。
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まとめ
SESの案件面談は、ITエンジニアと企業がお互いを理解するために重要な時間です。
それと同時に、ITエンジニアにとっては自分をアピールする絶好のチャンスでもあります。
企業から見られているポイントや、印象が悪い人の特徴を理解したうえで案件面談に臨みましょう。
また、面談時にはたいてい逆質問の場が設けられます。
苦手に思う方も多い逆質問ですが、企業についてより深く知ることができる機会ですので、事前に下調べを行い備えておくのがおすすめです。
ちなみに、弊社ESES(イーエス)もSES企業の1つです。
ESESでは以下3つの制度を導入し、SESエンジニアが働きやすい環境を整えています。
- 高還元率
- 単価評価制度
- 案件選択制度
さらに、これら制度に加えてESESは営業力にも自信を持っています。
SESエンジニアの皆さんが納得して働けるよう、案件面談も営業が全力でサポートいたします。
ESESに少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ以下のリンクより詳細をご確認ください。











監修者コメント
白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
プロフィールを見る
逆質問は質問した“あと”も大切
逆質問は、質問したら終わりだと考えていませんか。
実は質問に答えたあと、エンジニアがどのような反応や返答を返すかも含めて企業はチェックしているのです。
企業の回答を聞いて、双方の会話が終わってしまうことが間違いとは言いません。
しかし、そこから会話が広がったり、やり取りが続く方が理想的なコミュニケーションといえるのではないでしょうか。
そのため、質問に対する企業の回答を事前に予想しておき、何パターンか返答を用意しておきましょう。
反対に、企業が「はい・いいえ」の2択でしか答えられないような、会話の中身が広がりづらい質問は避けるのが無難です。