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SESに転職する人の理由やケースとは?注意点やコツも解説

SESに転職する理由は?

「SES」と聞くと、ブラック企業のイメージを強くもつ方は多くいます。そのためSES企業への転職に抵抗感を持つ人も少なくありません。

ですが昨今では、労働環境が改善された“新SES企業”と呼ばれる会社も増えてきており、SESは幅広いプロジェクトに携われる働き方として再び注目されています。

一方で、SESという働き方は誰にでも向いているわけではなく、注意すべき点があるのも事実です。

この記事では、SES事業を行っている弊社の視点から、「SESに転職する人の実態」や「注意点」また「SESに転職する際のコツ」を解説します。

SESへの転職を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事のアドバイザー(監修者):白川 聖悟 
SES業界を「“良い”SES」にするために業界No.1の立ち位置を目指す、株式会社ESESの代表取締役。人材サービス事業を行うUZUZ(ESESのグループ会社)において、営業部長や支店立ち上げを経て、最年少で執行役員に就任した経歴の持ち主。現在は、経営業務だけでなく、営業や採用にも幅広く従事し、SES業界に革新を起こすために日々奮闘中。

SES企業に転職するエンジニアのよくある理由

近年、SES企業に転職したいと考えるエンジニアが増えています。

以前はブラックな職種として扱われることも多かったSESですが、最近ではそのイメージも変わりつつあります。

ではなぜ、ブラックなイメージが払拭され、SES企業に転職したいと思うエンジニア人が増えているのでしょうか。

その主な理由は以下の4つです。

  1. エンジニアの経験が少なくても挑戦しやすいから
  2. 自由に働きたいから
  3. SESの労働環境が改善されているから
  4. 大きなプロジェクトに参加したいから

それぞれの理由を詳しく解説します。

1.エンジニアの経験が少なくても挑戦しやすいから

SESに転職する理由の1つとして、エンジニア経験が浅くてもチャレンジしやすいという点が挙げられます。

ITエンジニアは常に人材不足の状況にあり、経済産業省の調査でも2030年には最大約79万人のIT人材が不足すると言われています。

参照:経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)

こういった人手不足の現状からも、教育を前提として間口を広げ、経験の浅いエンジニアを採用する企業は少なくありません。

加えてSESの仕事は幅広いため、経験が少ない場合は下請け業務などから参画することができます。

また、様々な業界やプロジェクトに携わることで、幅広い知識やスキルを身につけることも可能です。

SESは、経験の少ないエンジニアが自分の成長を加速させるためにおすすめの働き方と言えるでしょう。

2.自由に働きたいから

よくある転職理由の2つ目は、自由に働きたいからです。

今の働き方に不満を持つエンジニアは多く、給与や残業などの問題から「自由に働きたい」と考える人が増えています。

SESは、クライアントのプロジェクトに参画して技術力を提供するのが仕事です。

ひとつの客先での業務が終わればまた別の案件に参画できるため、自身のスキルによっては、転職せずとも自分のやりたいことを実現していけるのです。

仕事内容はもちろん、スキルを身につけ、案件選択制度のあるSES企業に就職すれば、リモート環境での案件や自分のやりたい工程の案件を担当するなど、理想のキャリアを目指していけます。

たとえ人間関係に悩んでも、案件を変えればリセットできるのも良いところです。

ただし、この働き方はある程度経験の積んだエンジニアに限られるので注意しましょう。

SESという働き方は、技術を身に付けることで自由度が高くなる仕事と覚えておくと良いでしょう。

3.SESの労働環境が改善されているから

よくある転職理由の3つ目として、SESの労働環境が改善されていることが挙げられます。

以前は「ブラック企業が多い」というイメージが強かったSES企業ですが、最近は働き方の見直しが進んでいます。

例えば、エンジニアが案件を選べる「案件選択制度」を整えたり、単価連動型の評価をする「単価評価制度」を取り入れたりと、エンジニアがより働きやすいように努力している“新SES会社”と呼ばれる企業が増えています。

SESは“技術力があれば自由度が高くなる仕事”として、魅力的な職場として注目され始めているのです。

4.大きなプロジェクトに参加したいから

4つ目の理由は、大きなプロジェクトに参加したいからです。

案件の種類によっては、「大手企業の大規模な案件」に参加できるチャンスがあります。その現場で経験豊富なエンジニアと親しくなれることも。

もちろん、このような案件に配属されるには、自分も一定以上の技術や経験を持っている必要がありますのでご注意ください。

SESとして様々な現場で働くことで得られる「人脈」や「知識」は、今後のスキルアップに役立つことも多いのです。

このように、自身の技術向上を目的とするエンジニアにとって、SESは魅力的な選択肢の1つと言えるでしょう。

SESに転職する人の4つのケース

SESに転職する理由は人それぞれですが、主に以下の4つのパターンに分けられます。

  1. 未経験からSESへの転職
  2. 自社開発からSESへの転職
  3. 受託開発からSESへの転職
  4. SESからSESへの転職

それぞれについて以下に詳しく解説します。

1.未経験からSESへの転職

エンジニア未経験からSESに転職するケースは少なくありません。

転職する理由は人それぞれですが「自社開発の求人に応募したが不採用になってしまった」「早く実務経験を積みたい」などの理由から、SESとしてエンジニアのキャリアをスタートする人もいます。

エンジニアの世界では、未経験であっても常に技術や知識が求められます。

そして、エンジニアとして成長する上で重要なのは、実務経験です。

実は「未経験から技術や知識を身につけること」と「未経験から実務経験を積むこと」の両方を実現するには、SESという働き方がぴったりなのです。

この理由は2つ。

1つ目の理由は、エンジニアの人材不足が加速している日本では、未経験でも挑戦できるように研修・教育制度を整えたSES企業が増えているから。

2つ目は、SESには下流〜上流までの幅広い案件があるため、未経験エンジニアでもスキルに応じた実務経験を積んでいけるからです。

こうした理由から、SESは未経験であってもスキルアップがしやすいので、エンジニアの最初のキャリアとしても「SES」という働き方はおすすめと言えます。

2.自社開発からSESへの転職

自社開発の会社からSES企業へ転職するエンジニアは、自分の希望する働き方と今の会社の方針や環境が合わなかったと感じた時に、転職を考えるケースが多いようです。

自社開発では、使える言語や担当する工程が限られてしまうケースもあり、キャリアの幅が狭い場合もあります。

また、独自の言語やフレームワークを使い最新の技術は導入しない企業もあるので、エンジニアとしての市場価値が低くなることを心配する方もいます。

SESは案件ごとに触れる言語や技術を変えることもできるので、SES企業へ転職することで自分のスキルや経験を活かしながら、様々なプロジェクトに参加してみたいと思う方も多いです。

3.受託開発からSESへの転職

受託開発の会社から、SES企業に転職する人もいます。

受託開発とは、クライアントから依頼されたシステムやサービスなどの成果物を作成し、その対価として報酬を受け取る仕組みです。

受託開発の会社で働く人がSESに転職する理由はさまざまですが、以下の3つを挙げる人が多いです。

  • 働き方の改善
  • 評価体制の透明性
  • スキルの向上

まず働き方についてですが、受託開発では、納期や品質に応じて残業や休日出勤が多くなることもあります。

SESはプロジェクトごとに契約期間や勤務時間が決まっているため、ワークライフバランスを重視する人にとっては魅力的な働き方と言えるでしょう。

次に評価体制の透明性についてですが、受託開発は人月単価(1人のエンジニアが1ヶ月働いた時にかかる費用)ではなく、プロジェクトごとの単価となるのが一般的です。

そのため自分の仕事の成果や評価が、どのように反映されているのかわかりづらい面があります。

一方SESでは、スキルや経験に応じて報酬が決まります。

特に“単価評価制度”を導入しているSES企業であれば、自分の市場価値を把握しやすくなります。そのため、納得感を持って働きたいエンジニアがSESに転職するケースも少なくありません。

最後にスキルの向上についてですが、受託開発でもスキルを磨く機会はもちろんあります。

しかし、SESはさまざまな企業でプロジェクトに参加できるため、受託開発よりも幅広い技術や知識を身につけられる傾向にあります。

もし「案件選択制度」のあるSES企業であれば、自分で希望する案件を選ぶこともできるため、自分の興味や目標に合わせてキャリアを積むことも可能です。

この点に魅力を感じ、SES企業に転職するエンジニアは多くいます。

4.SESからSESへの転職

既にSESとして働いており、別のSES企業へ転職する人は、自分の働き方やキャリアに関して、より良い環境を求めているケースが多いです。

SES企業と一口に言っても、その実態は様々。扱っている案件の内容や質は当然異なりますし、働きやすさや評価体制も違います。

そのため、今の会社に不満を感じている人や、上流工程の案件に携わりたい人などは、他のSES企業への転職を考えることもあります。

またSESで働いていた経験があれば、即戦力として評価されやすいため、転職のハードルは低いです。

近年では、“新SES”と呼ばれる新しいタイプのSES企業が増えてきました。

これらの企業は、従来のSESとは異なる以下のような特徴を持っています。

  • 評価体制が透明で、自身のスキルに応じた“正しい給料”が貰える
  • 案件を自分で選択できる 
  • キャリア形成がしやすく、上流工程への挑戦も可能 
  • 案件の質が高く、最新技術に触れられる

このようなメリットに魅力を感じて、従来のSESから新SESへ転職する人が非常に増えています。

また、弊社ESESもこの「新SES」に該当する企業であり、顧客からの単価をもとに給料に還元する「単価評価制度」や、100%自分で案件を選べる「案件選択制度」などを導入しています。

エンジニアも大募集していますので、よろしければこちらから求人詳細をチェックしてみてください。

SESに転職する際の注意点

SESへの転職は、当然メリットばかりではありません。

大きく3つの注意点があるので、転職する前に確認しておきましょう。

  1. 環境の変化が大きい
  2. 案件によってはスキルアップできない可能性もある
  3. 場合によっては収入が不安定になりやすい

以下にそれぞれについて詳しく解説します。

1.環境の変化が大きい

SESとして働く場合、大前提として環境の変化が大きいことを理解しておきましょう。

ほとんどのケースで、案件が終わるたびに常駐先の企業が変わるので、労働環境は一定ではありません。

勤務地はもちろん、人間関係も一から新しく築くことになります。

働く場所が変わると労働環境も変わるのは当然ですから、変化に慣れるまで時間が必要な人にとっては、SESエンジニアとしての働き方はストレスを抱えるかもしれません。

2.案件によってはスキルアップできない可能性もある

SESに転職するときは、配属される案件によってはスキルアップできない可能性があることにも注意が必要です。

案件選択制度のないSES企業で働く場合、当然自分に合わない案件を担当するケースもあります。そのため企業によっては、スキルアップできない案件ばかり担当させられてしまうことも。

その場合、自分の技術を磨くタイミングを失い、どんどん転職しづらくなってしまうこともあるのです。

3.場合によっては収入が不安定になりやすい

SESに転職するときは、会社によっては収入が不安定になりやすい場合があることも知っておきましょう。

収入が不安定になるのは、案件のない“待機期間”が発生した際にに給料がカットされる会社の場合です。

一方で、待機期間でも給料を保証してくれる会社であれば、収入は安定します。

自分のスキルに自信のある方でも、万が一のことを考えて、「待機時の給料がどうなるか」は転職前によく確認しておきましょう。

ちなみに、弊社ESESは待機時も月給100%を保証しています。待機期間が発生しても月給がカットされることはありませんので、ご安心ください。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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企業への事前確認でデメリット回避

SESに転職する際のデメリットの大半は、転職前に企業に質問することで回避できます。

特に企業が持っている「案件」は要確認です。なぜなら、案件の幅によって自身が身に付けられるスキルの幅も変わってくるから。

  • 具体的にどのような案件があるのか
  • (自身のスキルを提示したうえで)このような案件はあるか

など、面接時に確認しておきましょう。

また「待機期間の給料」について確認する際は、「待機が発生する可能性」についても合わせて確認しておくと安心です。

SES企業に転職するときのコツ

最後に、ここまでの内容を踏まえた上で、SES企業に転職する際のコツをお伝えします。

  • 希望条件を明確にする
  • 転職先を見極める

SES企業と一口で言っても、どの企業も同じではありません。

自分に合った企業を見つけられるよう、ポイントを押さえた上で転職活動を行いましょう。

希望条件を明確にする

SESに転職する1つ目のコツは、自分の希望条件を明確にすることです。

希望条件とは、例えば以下のような内容が挙げられます。

  • 具体的な仕事内容
  • 身につくスキルとその将来性
  • 勤務先
  • 労働条件

SES企業を探す前に「働く上でこれだけは譲れない」と思う条件をリストアップしてみましょう。

ただし、理想が高すぎるとなかなか就職先が決まりません。まだスキルや経験の少ない人は、譲れない条件を1〜2つ程度に絞っておくのがおすすめです。

条件が決まったら、それを元に自分が受けたい案件を扱っているSES企業を探していきます。

転職先を見極める

SESに転職する際には、転職先を見極めることも重要なコツのひとつです。

大事なのは、しっかりと情報収集をすること。

特にSESから別のSES企業に転職する場合は、情報収集を怠ると、せっかく転職したのに労働環境がよくならない可能性があります。

また、エンジニア経験がある方がSES企業に転職する際は、次の2点に注意してください。

  • 自分で案件を選べるか
  • 評価に透明性があり、正当な給与水準で働けるか

まず「自分で案件を選べるか」については、SES企業によって方針が大きく異なります。

自分で案件を選べる場合は、自分のスキルや興味に合った仕事を探すことができますが、選べない場合は、クライアントやSES企業の都合によって決まることもあるのです。

案件を選べる企業であれば、求人情報や企業HPなどに「案件選択制」という単語が記載されていることが多いです。

案件を自分で選びたい方は「案件選択制」をキーワードに探してみてください。

次に「評価に透明性があり正当な給与水準で働けるか」についても、案件の選択の話と同様、SES企業によって異なります。

元々、SES業界はブラックと呼ばれることが多く、その原因の1つに「評価の不透明さ」がありました。

そのために、十分なスキルを持っているにも関わらず、安く買い叩かれるエンジニアも多かったのです。

最近は「単価評価制度」などを取り入れ、評価や報酬の透明性をアピールする企業も増えてきています。

評価の透明性や報酬の適当さに重きをおくのであれば「単価評価制度」を取り入れている企業を中心に探してみると良いでしょう。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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会社選び方に迷ったら「新SES企業」を選んでみては

SES企業に転職するときは「自分の希望条件を明確にすること」と「転職先を見極めること」の2つが大切です。

仕事内容や勤務先、労働条件など「働く上でこれだけは譲れない」と思う条件を1〜2つ洗い出しておくことで、自分に合った企業を見つけやすくなります。

とはいえ、中には転職経験が少ないがゆえに「どんな企業を探せばいいのか判断がつかない」という人もいるでしょう。

そんな人はまず「案件選択制度」「単価評価制度」などを導入している「新SES企業」に絞って転職活動を進めてみるのもおすすめです。

「新SES企業」の中から自分の希望を満たす企業を選んでいけば、働きやすく、かつ自分にも合った企業を見つけられるはずです。

この記事のまとめ

近年、SESへの転職を考えるITエンジニアが増えています。

SESには転職前に知っておくべき注意点があるのも事実ですが、自分のスキルや経験を活かしてさまざまなプロジェクトに参画できるメリットがあります。

SESとしての転職を成功させるには「自分の希望の働き方」をしっかりと考えることが重要です。

「自分の希望の働き方」を決めておくほど、自分にあったSES企業に就職できる可能性は高まります。

そして弊社ESESでも、SES事業を展開しており、一緒に働いてくださるエンジニアの方を募集しています。

弊社は、エンジニアファーストを第一に心がけ、エンジニアの納得度の高い「案件選択制度」や「単価評価制度」を導入しています。
「透明性の高い企業で納得感を持って働きたい」という方は、ぜひ弊社の求人情報もチェックしてみてください。

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執筆・編集

ESESブログ 編集部

「正しい情報をわかりやすく」をモットーに、SESエンジニアとして働くなら知っておきたい“お役立ちコンテンツ”を発信しています。すべての記事は、SESのプロが徹底的に監修。SES企業だからこそわかるリアルな情報を日々発信中です。

ESESとは?

ESESという社名には、3つの願いが込められています。

1つ目は、ITエンジニアの7割を占める働き方
「SES(客先常駐)」を「良いSES(“E”SES)」にしたいという願い。

2つ目は
「従業員満足度(ES)」を高めることで、「エンジニア全体の満足度(ES)」も高めたいという願い。

そして3つ目は、
社員や顧客に対して常に「YES(前向きな返答)」と言える会社でありたいという願い。

ESESでは「自らとエンジニアがウズウズ働ける世の中をつくる。」
ミッションとし、常態化しているSESエンジニアの労働環境課題を解消していきます。