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「Linuxエンジニア」とは?仕事内容や必要なスキル、需要の高さを解説

Linuxエンジニアとは?

Linuxエンジニアは、Linux OSを利用したサーバーやシステムの開発・運用に携わるエンジニアです。

Linuxが世界中で広く利用されていることから、様々な業界で必要とされています。

本記事では、Linuxエンジニアの仕事内容や将来性、キャリアパスに加え、Linuxエンジニアに必要なスキルも紹介します。

「Linuxエンジニアとして働きたい」と考えている方や「自分がどのような働き方をしたいか分からない……」と悩んでいる方にとって、ヒントとなる内容が満載です。

本記事を活用して、自分の納得のいくキャリアへ歩みを進めましょう。

この記事の監修者

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

株式会社ESES 代表取締役社長

1990年生まれ。埼玉県出身。SES業界を「“良い”SES」にするために業界No.1の立ち位置を目指す、株式会社ESESの代表取締役。人材サービス事業を行うUZUZ(ESESのグループ会社)において、営業部長や支店立ち上げを経て、最年少で執行役員に就任した経歴の持ち主。現在は、経営業務だけでなく、営業や採用にも幅広く従事し、SES業界に革新を起こすために日々奮闘中。

Linuxエンジニアとは?

Linuxエンジニアとは、LinuxOSを使って、サーバーやシステムの設計・構築・運用保守などを行うエンジニアのことです。

Linuxは世界中で圧倒的なシェア率を誇っており、クラウドインフラやWebサーバー、ネットワーク機器、組込みシステムなど、多くの分野で活用されています。

そのためLinuxエンジニアは、ITインフラの基盤を支える存在として、幅広い業界で需要が高まってる職種です。

また、IT業界の進化に伴い、常に最新の知識やスキルを習得し続ける必要があることから、その分やりがいのある職業ともいえます。

Linuxエンジニアの主な仕事内容

Linuxエンジニアが担当する業務プロセスは、他のエンジニアと大きく変わりません。

要件定義や設計、構築、運用保守など、基本的な役割は共通しており、求められるスキルや対応すべき課題も似ているのです。

ここからは、Linuxエンジニアの主な業務内容について、詳しく解説します。

要件定義

要件定義は、プロジェクトの進行に直結する重要なプロセスです。

クライアントや社内の関係者と連携し、システムが満たすべき機能やセキュリティ要件などを具体的に決めていきます。

この時、クライアントのニーズを正確に把握し、業務のフローや必要なリソース、技術的な問題など、実際の作業を見据えて計画を立てることが重要です。

ここでコミュニケーションが不足すると、後々のトラブルや追加コストに繋がる可能性もあるため、適切なコミュニケーション能力や問題解決力が求められます。

設計

設計は、要件定義で決めた内容に基づいて、システムの具体的な構造や仕組みを形にする段階です。

Linuxエンジニアは、サーバーやネットワーク、ストレージなどの構成を設計し、システムが効率的に稼働するよう、リソースの最適化や負荷分散を考慮する必要があります。

また、セキュリティ対策やバックアップ計画も重要で、トラブル時にシステムを迅速に復旧できる体制を構築することが求められます。

設計段階での綿密な計画が、システムの安定稼働と長期的な運用コスト削減に繋がるのです。

構築

構築では、設計で決められたシステム構成に従って、実際にサーバーやネットワーク、システム環境のセットアップを行います。

この際、仮想化やコンテナ技術などを用いて、効率的なリソースの活用やシステムパフォーマンスの最適化を図ることが求められます。

構築はシステムの安定稼働を確実にするために必要なプロセスであり、適切な設定や環境の最適化が、将来的な運用効率やトラブルのリスクを大きく左右するのです。

運用保守

運用保守は、構築したシステムやサーバーが安定して稼働し続けられるよう、日々の運用管理やメンテナンスを行うプロセスです。

Linuxエンジニアは、システムのパフォーマンスを継続的に監視し、問題が発生しそうな箇所を早期に発見・対処することが求められます。

また、システムのパフォーマンス向上を図るための調整や、ユーザーの要望に応じた変更など、より快適に使用できるようサポートする必要もあります。

監修者コメント

白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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セキュリティ対策も主要業務の一つ

Linuxエンジニアの業務は、前述した要件定義や設計、運用保守のみではありません。

セキュリティ対策も重要な業務の一つです。

具体的には、Linux サーバーが外部からの攻撃に対して脆弱性がないか確認し、ファイアウォールの設定やアクセス制御、ログ監視、パッチ適用などを行います。

また、定期的なセキュリティ監査を念頭に置き、システムの安全性を維持することも求められます。

そのため、Linuxエンジニアには高いセキュリティ知識と迅速な対応力が必要です。

Linuxエンジニアの平均年収

Linuxエンジニアの平均年収は、460万円程度です。

参考までに、求人ボックスで紹介されているインフラエンジニア全体の年収は、475万円となっています。(2024年10月現在)

Linuxエンジニアは、Linuxについての高い専門性を必要とする、需要の高い職種です。

これを考慮すると、少なくともインフラエンジニア全体と同程度、もしくはそれ以上の年収を得られるケースが多いといえます。

そのため、Linuxエンジニアとしての経験を積み、着実にスキルを磨いていけば、さらなる年収アップが期待できるでしょう。

参考:求人ボックス「給与ナビ

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白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO

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Linuxエンジニアが年収を上げる方法

クラウドインフラやサイバーセキュリティの需要が注目されている現代において、最新のIT技術は重視されています。

そのため、Linuxエンジニアが報酬をアップさせるには、クラウド技術やセキュリティ分野の知識を身に付けることが効果的です。

これらのスキルを磨くことで、専門性を持つエンジニアとして、より高い給与水準でのキャリアパスが拓ける可能性があります。 

また、フリーランスとして活動したり、プロジェクト管理やチームリーダーとしてマネジメントスキルを習得することも有効な手段です。

技術力と管理能力をバランスよく身に付けることで、価値の高いLinuxエンジニアと評価され、さらなる高収入を得られるでしょう。

Linuxエンジニアの将来性

Linuxエンジニアの将来性

結論からお伝えすると、Linuxエンジニアは将来性があるといえます。

Linuxは、サーバーやクラウドを始め、IoTデバイス、組込みシステムなど、幅広い分野で利用されており、企業のIT基盤を支えるために欠かせない存在です。

また、セキュリティの重要性が高まっていることから、クライアントごとに適切な処置を行う必要があり、専門性の高さが求められる職種といえます。

業界問わずスキルを活かせるため活躍の場は広く、今後も多様なプロジェクトでニーズが増加することが予想されているのです。

Linuxエンジニアのキャリアパス

Linuxエンジニアのキャリアパスは、大きく以下の3つに分かれます。

  • 技術的な専門職
  • プロジェクトの管理職
  • 技術コンサルタント

例えば、技術的な専門職を目指す場合、クラウド技術やセキュリティ分野に特化することで、さらに高度なスキルを身に付けられます。

プロジェクト管理職を選択するのであれば、リーダーシップやプロジェクト全体を俯瞰できるスキルが必要です。

技術コンサルタントは、クライアントの要望に応えた最適なソリューションを提案する役割を担うため、幅広い業界知識が求められます。

これらのキャリアパスに加え、自分の努力次第では、選択肢を広げることも可能です。

Linuxエンジニアの業務において、細かな専門分野は多岐に渡るため、仕事をしながら得意分野を伸ばし、自分がどのような立場で活躍していきたいかを考えてみましょう。

Linuxエンジニアに必要なスキル

幅広く活躍できるLinuxエンジニアは、多くのスキルが必要とされます。

また、IT業界の進化に伴い、新しいツールや技術を常に習得し続けることも重要です。

そこでここからは、Linuxエンジニアとして働くために必要な基礎知識や、より市場価値の高い人材になるために身に付けるべきスキルを紹介します。

  • Linuxに関する知識
  • ネットワークの知識
  • セキュリティに関する知識
  • プログラミングスキル
  • 仮想化技術
  • 自動化ツールの知識
  • マネジメントスキル

Linuxに関する知識

Linuxに関する知識は、Linuxエンジニアとして最も基礎的なスキルです。

具体的には、Linuxのファイルシステム構造やユーザー権限、プロセス管理、ネットワーク設定などの基本概念を深く理解しておく必要があります。

加えて、Linuxコマンドの操作やシェルの作成能力も、Linuxエンジニアの必須スキルといえます。

Linuxエンジニアとして、安定したシステムの運用や迅速な障害対応を行うためには、様々な知識を身に付ける必要があるのです。

ネットワークの知識

Linuxサーバーは通常、ネットワーク環境下で運用されるため、エンジニアは基本的なネットワークの知識を身に付けておく必要があります。

ネットワークの知識を持っていない場合、業務に支障をきたす可能性があるため、Linuxエンジニアの必須スキルとして習得しておきましょう。

また、Linuxエンジニアは、SSHやVPNを使用したリモートアクセスの設定や、ファイアウォールを使ったセキュリティ対策などのスキルも求められます。

セキュリティ対策を徹底することで、サイバー攻撃や不正アクセスなどのセキュリティトラブルを防ぎつつ、システムの安定した運用を維持できます。

セキュリティに関するスキル

近年、セキュリティに関するトラブルは増加傾向にあり、攻撃手口も高度化しています。

Linux環境では、システムやネットワークが外部からの攻撃や不正アクセスにさらされる可能性がゼロとはいえません。

そのためLinuxエンジニアは、日々の業務の中で異常なアクセスや動作を検出したり、問題が発生した場合、迅速に対応する能力が求められます。

セキュリティに関するスキルは、システムの安全性と信頼性を保つために不可欠であり、Linuxエンジニアにとって欠かせない能力なのです。

プログラミングスキル

Linuxでは、PythonやC言語、Javaなどを中心としたプログラミング言語を使用します。

プログラミング言語を使用することで、サーバー構築や運用のプロセスを自動化することが可能です。

また、スクリプトを活用すれば、トラブルシューティングの際にも迅速に問題を解決できます。

このように、Linuxエンジニアの業務においてプログラミングスキルは不可欠であるため、必要に応じて適切な言語を使えるよう、複数の言語を習得しておきましょう。

仮想化技術

仮想化技術は、リソースを効率的に利用するために必要なスキルです。

例えば、CPU、メモリ、ストレージなどのリソースを各仮想化マシンに効率よく割り当てることで、物理サーバーのパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。

また、仮想環境ごとに異なるセキュリティ要件に応じた設定を行い、不正アクセスやデータ漏洩を防止することも可能です。

仮想化技術を習得することで、サーバーリソースの有効活用やコストの削減、セキュリティ強化が図れる他、運用の柔軟性も向上します。

そのためLinuxエンジニアは、仮想環境を正しく設定し、管理するスキルが求められるのです。

自動化ツールの知識

自動化ツールを活用することで、サーバーの構築や設定、ソフトウェアのインストールなどのプロセスを効率化し、手作業によるミスを減らすことができます。

また、各ツールを組み合わせて活用することで、迅速かつ安定した運用を実現することも可能です。

エンジニアが定型作業から解放され、より創造的な業務や新しい技術の習得など、付加価値の高い作業に時間を費やすためには、自動化ツールの知識を得ることが重要といえます。

マネジメントスキル

Linuxエンジニアには、技術力だけでなくマネジメントスキルも必要です。

プロジェクトを進行させるためには、チームリーダーとしてのリーダーシップや進行管理が求められます。

スケジュールやリソースを管理したり、チームメンバーと適切なコミュニケーションを取ることで、プロジェクトは円滑に進むでしょう。

また、全体の作業効率が向上し、トラブル発生時も迅速に対応できる体制が整います。

マネジメントスキルは、プロジェクトを成功させるために欠かせない要素なのです。

Linuxエンジニアに関するよくある質問

ここからは、Linuxエンジニアに関するよくある質問に回答します。

「Linuxエンジニアとして転職を成功させるには?」「柔軟な働き方は実現できる?」と疑問に思っている方は、ぜひ参考にしてください。

Q1.Linuxエンジニアとして転職を成功させるには?

Linuxエンジニアとして転職を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

転職先で求められるスキルを磨いたり、Linux関連の資格を取得することで専門性をアピールできます。

また、ポートフォリオやこれまでの実績・経験を整理し、チーム内で自分がどのように貢献できるかを具体的に伝える準備も欠かせません。

面接時に「入社したらどのように活躍できるか」をしっかりとアピールすることで、転職成功への道が拓けるでしょう。

Q2.柔軟な働き方は実現できる?

Linuxエンジニアとして柔軟な働き方を実現することは可能です。

企業によってはリモートワークやフレックス制度が導入されており、プライベートとの両立もしやすくなっています。

ただし、案件によっては労働条件が厳しく指定されている場合もあるため、必ずしも全ての希望が叶うわけではありません。

そのため、希望する働き方がある場合は、面接時などに働き方について確認しておくことをおすすめします。

まとめ

Linuxエンジニアは、Linuxを活用してサーバーやシステムの開発・運用に携わるエンジニアです。

多くの企業がLinuxを使用しており、幅広い知識や技術が求められることから、様々な業界での活躍が期待されています。

また、キャリアパスには多くの選択肢があるため、技術を磨き自己学習を続けていけば、理想の働き方に近づけるでしょう。

弊社ESES(イーエス)はSES企業で、クライアントにエンジニアの技術力を提供し、その企業のプロジェクトを支援しています。

Linuxを活用した案件も多く取り扱っているため、Linuxエンジニアを目指す方にぴったりの環境です。

また、エンジニアのスキルアップ・キャリアアップのサポートも行っているため、経験を積みながら自分のキャリアプランに沿って成長していけます。

ESESに興味を持ってくださった方は、ぜひ弊社も就職先の一つとしてご検討いただけると幸いです。

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執筆・編集

ESESブログ 編集部

「正しい情報をわかりやすく」をモットーに、SESエンジニアとして働くなら知っておきたい“お役立ちコンテンツ”を発信しています。すべての記事は、SESのプロが徹底的に監修。SES企業だからこそわかるリアルな情報を日々発信中です。

ESESとは?

ESESという社名には、3つの願いが込められています。

1つ目は、ITエンジニアの7割を占める働き方
「SES(客先常駐)」を「良いSES(“E”SES)」にしたいという願い。

2つ目は
「従業員満足度(ES)」を高めることで、「エンジニア全体の満足度(ES)」も高めたいという願い。

そして3つ目は、
社員や顧客に対して常に「YES(前向きな返答)」と言える会社でありたいという願い。

ESESでは「自らとエンジニアがウズウズ働ける世の中をつくる。」
ミッションとし、常態化しているSESエンジニアの労働環境課題を解消していきます。