SES契約とは?他契約との違いやSESならではの良さも解説
目次
SES契約とよく混同される契約に「派遣契約」と「請負契約」がありますが、これら3つの違いはご存知でしょうか。
SES契約と共通する点もあるものの、これらは全く異なる契約形態であり、それぞれに特徴があるのです。
そこで本記事では、これら3つの契約の特徴を比較し解説します。
また、SES契約のメリット・デメリットや、SESをおすすめできるITエンジニアの特徴についても合わせてご紹介します。
SES契約にはメリットもたくさんありますが、デメリットも存在します。
それぞれの特徴を理解したうえで、今後のキャリアについて考えてみましょう。
この記事の監修者
白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
株式会社ESES 代表取締役社長
1990年生まれ。埼玉県出身。SES業界を「“良い”SES」にするために業界No.1の立ち位置を目指す、株式会社ESESの代表取締役。人材サービス事業を行うUZUZ(ESESのグループ会社)において、営業部長や支店立ち上げを経て、最年少で執行役員に就任した経歴の持ち主。現在は、経営業務だけでなく、営業や採用にも幅広く従事し、SES業界に革新を起こすために日々奮闘中。
SES契約とは?全体像の解説
SES契約とは「システムエンジニアリングサービス契約」の略称で、システム開発業務における契約の一種です。
ITエンジニアを雇用するSES企業が、技術者を期限付きでクライアント先に派遣することで、特定の案件における人員不足を解消します。
2023年時点で、日本で働くITエンジニアの約7割がSESエンジニアであるといわれており、今後も増加することが見込まれています。
つまり、SESエンジニアはIT業界を支えている存在といっても過言ではないでしょう。
SESエンジニアが増加している背景の一つに「一時的な人材不足に対応できること」が挙げられます。
IT業界は年々需要が高まっている一方で、深刻なエンジニア不足に陥っています。
「雇用すれば人員不足は解決するのでは」と思う方もいるかもしれませんが、企業やプロジェクトによっては、常に一定数のITエンジニアが必要とは限りません。
自社でエンジニアを雇用するとエンジニアがコスト化してしまうことがあるため、正社員としてITエンジニアを雇うことが、企業にとっては負担となるケースがあるのです。
その点SES契約では、クライアント企業は必要なときに必要な人数だけITエンジニアを確保できます。
一時的なエンジニア不足に悩む企業にとって、SES契約は利便性が高く、今後も高い需要が予想されています。
SES契約におけるITエンジニアの責任範囲
基本的にSES契約は「準委任契約」に則っています。
「準委任契約」とは、法律行為以外の特定の業務遂行を定めた契約です。
具体的には「クライアントの仕事を手伝う」「クライアントの代わりに業務を進める」ことが該当します。
つまり準委任契約に準ずるSES契約は、クライアント先に技術者を派遣することで、ITエンジニアの「技術力」や「労働力」を提供しているのです。
このようなSES契約は業務の遂行が目的であるため、成果物に対する責任はありません。
後ほど詳しく説明しますが、成果物に対する責任の有無がSES契約と請負契約の大きな違いです。
SES契約での報酬形態
前述したとおり、SES契約は業務の遂行が目的であるため、成果物が完成しているかどうかに関わらず、ITエンジニアの「労働(作業)時間」に対して報酬が発生します。
そのためSES契約での報酬は、ITエンジニアのスキルや経歴などによって1か月単位で定められ、この単価のことをIT業界では「人月単価」と呼びます。
ただし、人月単価はクライアントからSES企業に支払われる単価であり、ITエンジニアの手取りではないことに注意しましょう。
また、SES企業は雇用しているエンジニアに単価を開示する義務はなく、自身の単価を知らないエンジニアも珍しくありません。
単価を開示してもらえない企業では、必要以上に会社の取り分が多く設定されている場合もあります。
単価がわからない場合は、自身の給料から大まかな単価を概算して、平均の単価相場と比較してみると良いでしょう。
ちなみにSES企業の中には、クライアントから提示された単価をエンジニアに開示し、それを元に月給などを決める「単価評価制度」を導入している会社も存在します。
以下の記事に「単価評価制度」について詳しく解説していますので、気になる方はぜひこちらもご覧ください。
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SES契約での指揮命令権
SESエンジニアは客先常駐であるため、業務の指揮命令権は常駐先(クライアント)にあると勘違いされることもありますが、実際はSES企業(派遣元)側にあります。
常駐先に指揮命令権があるのは派遣契約であり、この点がSES契約との大きな違いです。
ちなみに、指揮命令の例として以下の内容が挙げられます。
- 作業内容や進め方の指示
- 残業や休日出勤の指示
- 契約外の業務依頼
- 契約と異なる場所での労働指示
もしも常駐先からこのような指示を受けた場合は、一度SES企業に確認してみることをおすすめします。
SESの契約形態の種類【派遣契約・請負契約との違い】
SESと混同されやすい契約形態に「派遣契約」と「請負契約」があります。
ここでは「派遣契約」と「請負契約」との違いについて解説します。
実際のところ、SES企業とクライアント企業がどの契約を結ぶか、エンジニア自身が決めることはありません。
しかし、契約内容を知っておくと業務上のトラブルを回避でき、自身の身を守ることにも繋がりますのでよく覚えておきましょう。
SES契約と派遣契約
SES契約と派遣契約の違いは以下の表のとおりです。
なお、どちらの契約になるかは、クライアント企業の希望によって決まるため、エンジニア自身で選ぶことはありません。
SES契約 | 派遣契約 | |
指揮命令権 | SES会社 | クライアント企業 |
報酬の決め方 | 月ごとの単価 | 時給 |
成果物への責任 | なし | なし |
報酬の対象 | 作業時間(人月単価) | 作業時間 |
客先に常駐し、作業時間に対して報酬をもらう点は同じですが、SES契約と派遣契約とでは「指揮命令権」と「報酬の決め方」が異なります。
まず指揮命令権についてですが、SES契約ではSES会社に指揮命令権があるのに対し、派遣契約ではクライアント企業にあります。
そのため、SES契約は自分のペースで業務を進めやすく、派遣契約は派遣先上司からその場で指示を仰げるので、迅速に業務を進められるでしょう。
次に「報酬の決め方」については、SES契約は契約時に「月ごとの単価」を定めるのに対し、派遣契約は「時給」を定めてから業務に取り掛かります。
毎月報酬が支払われる点は同じですが、報酬の決め方に違いがあることを覚えておきましょう。
SES契約と請負契約
SES契約と請負契約の違いは以下の表のとおりです。
SES契約 | 請負契約 | |
指揮命令権 | SES会社 | 請負会社 |
報酬の決め方 | 月ごとの単価 | 月給※企業勤めの場合 |
成果物への責任 | なし | あり |
報酬の対象 | 作業時間(人月単価) | 成果物(案件単位) |
SES契約と請負契約の違いは「成果物の責任」と「報酬の対象」にあります。
前述したとおり、SES契約はクライアントにITエンジニアの技術力や労働力を提供し、働いた期間に対して報酬が支払われます。
このとき、成果物に対する責任や完成義務などは負いません。
一方で、請負契約は成果物の納品を約束する契約形態であり、報酬は成果物が完成してはじめて支払われます。
もしフリーランスのエンジニアで請負契約をした場合は、成果物が完成するまで報酬は出ませんのでご注意ください。
なお、請負契約では成果物に対する責任もあるので、納品した成果物にミスなどがあった場合は修正対応を行う必要もあります。
予定していた工程どおりに業務が進まないことも珍しくなく、SESよりも労働時間が長くなるケースが多いです。
SES契約の注意点は?違法となるケースはある?
繰り返しになりますが、SES契約では指揮命令権はSES企業側にあります。
もしもSES契約でありながら、クライアント企業がSESエンジニアに対して業務の指示を行った場合は「偽装請負」とみなされることがあります。
とはいえ実際のところ、クライアントがSESエンジニアに(誤って)指示を出すケースも少なくありません。
しかし、業務中の指揮命令権の所在は証拠として残しづらいために、偽装請負として表面化しづらく、SES契約自体を“グレーゾーン”として捉えられやすいのです。
そのためクライアント企業が、コンプライアンスを重視する企業や大手企業の場合、グレーゾーンであるSES契約よりも派遣契約を選ぶ傾向にあります。
SES契約のよくある質問
ここまでSES契約の概要を解説しましたが、求職者からのよくある質問をまとめましたので紹介します。
- SES契約を切られる、終了することってある?
- SESの契約途中で退職することは可能?
特に「契約途中で切られることはあるのか」という質問が多く寄せられました。
収入の安定度合いにも関わるので、気になる方はぜひ読み進めてください。
SES契約を切られる、終了することってある?
結論から言うと、契約が終了することはあります。
これはSES契約に限らず、派遣契約においても同様です。
SES契約とは技術の切り売りであり、労働時間に対してお金を払う形態です。
そのため、クライアント企業でチーム編成の変更や予算縮小が発生した場合は、社員の給料を下げたり解雇する前に、SESや派遣の契約が切られてしまいます。
事実、新型コロナウイルス感染拡大時に契約が切られてしまったこともありました。
とはいえ契約期間中に突然切られてしまうのはとても稀なケースであり、基本的にはSES契約更新のタイミングで更新か終了を言い渡されます。
ただし、プロジェクト自体は進行中であっても、更新のタイミングが来たら契約が終了してしまうこともあるので覚えておきましょう。
ちなみにSESの契約期間は案件によって異なりますが、3か月単位で契約することが最も多く、他には1か月、2か月、6か月契約などがあります。
SESの契約途中で退職することは可能?
こちらも結論から言うと、退職は可能です。
労働者は民法で「退職の自由」が定められているため、退職2週間前にSES企業にその意向を伝えれば契約途中でも辞められます。
もちろん損害賠償などを支払う必要もありません。
ただし、円満に退職したいのであれば「会社の就業規則に記載がある期間より前」または「契約の切れ目(更新タイミング)」で伝えるのがベストでしょう。
SES契約で働くメリット3選
人材不足に陥っているIT業界において、スポット的にエンジニアを確保できるSES契約は需要も高く、今後もSESエンジニアは増加すると予想されています。
そんなSESエンジニアとして働くメリットは次のとおりです。
- 幅広い分野の経験と実績を積める
- 残業が少なめ
- 人脈が広がりやすい
以下に詳しく解説します。
1.幅広い分野の経験と実績を積める
SESエンジニアは案件に応じて、常駐先と業務内容が変わります。
そのため、1つの企業に勤めている人よりも、様々な業務に携われるのがSESのメリットです。
常駐先企業が変われば使う技術も異なるので、広くスキルが身に付きます。
時には、大規模プロジェクトに携わる機会や大手企業に常駐するチャンスが巡ってくることもあるでしょう。
特定の技術に特化した専門家よりも、広く技術を身に付けたいと考える人にとってSESは最適な働き方といえます。
また、自身で案件を選べる「案件選択制度」を取り入れているSES企業であれば、身に付けたいスキルに合わせて案件を選ぶことも可能です。
以下の記事に案件選択制度について詳しく解説していますので、興味のある方はこちらも一緒にご覧ください。
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2.残業が少なめ
SESエンジニアは他のITエンジニアと比較すると残業時間が短い傾向にあります。
SES契約では成果物の完成義務はなく、労働時間に対して給与が支払われます。
また、SES企業側が指揮命令権を持っているので、クライアント企業から急な残業を命じられることもありません。
つまり、終業時刻になったら業務の進捗に関わらず退勤が可能であるため、プライベートの時間を確保しやすいのです。
3.人脈が広がりやすい
案件ごとに異なる企業に常駐するため、人との出会いが多いのもSES契約の特徴です。
他社のエンジニアとの出会いは自身のスキルアップに繋がりますし、独立を考えている場合は、SES時代に出会った人たちが将来自身を助けてくれることもあるでしょう。
またSES企業によっては、スキルや実績があれば、大手企業の案件や大規模プロジェクトに参加できる可能性もあります。
大手企業への転職を考えている人にとっては千載一遇のチャンスです。
事実、大規模プロジェクトで実力が認められ、そのままクライアント企業にヘッドハンティングされた事例もあります。
SES契約で働くデメリット3選
SES契約はメリットだけでなく、デメリットもあります。
- 常駐先によっては合わない労働環境で働く必要がある
- 会社によっては収入が低くなりがち
- 希望に沿わない案件を担当することもある
ただし、すべてのSES企業がこのようなデメリットを持つわけではありません。応募を検討している企業にどのような特徴があるか、事前に確認しましょう。
1.常駐先によっては合わない労働環境で働く必要がある
案件ごとに常駐先が変わるため、労働環境や人間関係がその都度大きく変化します。
新しい環境を楽しめる人や、定期的に人間関係をリセットした方が働きやすい人にはメリットとなりますが、そうでない場合は大きなストレスとなる可能性が高いです。
特に、環境の変化に順応するのが苦手な人や、1つの職場に腰を据えて働きたい人には負担の大きい働き方でしょう。
また、時には自分に合わない環境で働かなくてはならないケースもあります。
常駐期間が定まっているとはいえ、そのような案件を担当した際、自分は本当に順応できるのかについて事前によく考える必要があります。
2.会社によっては収入が低くなりがち
企業によっては、収入が低くなりがちであることもSES契約のデメリットです。
この原因として、以下の2点が挙げられます。
- 単価の安い下請け業務が多いこと
- 無駄な商流が発生しており、SES企業が多めにマージンをとっていること
特に2点目の問題は業界内で問題視されており、多くの企業でITエンジニアの待遇を見直す動きが出ています。
こういった取り組みもあり、近年では自社開発やSIerより高い年収を得られるSES企業も多くみられるようになりました。
監修者コメント
白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
「自社開発」「SIer」とは?
「自社開発」とは「自社が提供するシステム・サービスを開発する企業」を指します。
スマホアプリやECサイトなど、一般消費者向けのサービスのみならず、法人向け業務システムなどを開発している企業もあり、会社によって開発しているものは様々です。
スポット的な業務にあたるSESとは違い、自社が提供するシステムやサービスを、企画から運用まで一貫して担当します。
もう1つの「SIer(エスアイヤー)」も、システム開発における企画から運用まで一貫して請け負う企業のことで、こちらも企業によって開発するシステムは異なります。
よく混同される2つですが「自社開発」は自社のシステム開発を、「SIer」は他社のシステム開発をそれぞれ一貫して行うという特徴があります。
3.希望に沿わない案件を担当することもある
望まない案件を任される場合があることも、SESのデメリットです。
もちろん、案件選択制度を導入しているSES企業であれば、自身の希望する案件を選べます。
しかし、選べるのはあくまで自身のスキルや経験に見合った選択肢の中からです。
ITエンジニアとしての経験が浅いと、案件の選択肢が少ないので注意が必要です。
また、案件選択制度を取り入れているとはいえ、企業によって選択の自由度が異なることも覚えておきましょう。
SES契約に向いている人の特徴
SES契約にはメリットもデメリットもありますが、ここではそれらを踏まえたうえで、SES契約に向いている人の特徴を解説します。
- アピールできる実績を作りたい
- 柔軟な対応ができる
- 自らスキルアップに励める
以下に詳しく解説します。
1.アピールできる実績を作りたい
SESはITエンジニアの経験が少なくても就職しやすい、という特徴があります。
同じくシステム開発業務を行う自社開発やSIerと比較すると、就職難易度はSESの方がかなり低いです。
しかし就職難易度は低くとも、ITエンジニアとしての経験は十分積めますし、案件の幅が広い分、様々なスキルを身に付けられます。
そのためITエンジニア初心者でも、SESで実務経験を積むことでキャリアアップを目指せるのです。
今は実績がなくとも「将来は上流工程の案件に携わりたい」「フリーランスとして独立したい」と考える人にSESはおすすめです。
2.柔軟な対応ができる
SES契約では案件ごとに労働環境や人間関係が変わるため、その時々の状況に合わせた柔軟な対応が求められます。
たとえ似たような業務であっても、クライアント企業によって意向は異なるので、コミュニケーション力や状況判断力、サポート力に長けた人が活躍しやすいです。
「誰にでも積極的に話しかけられる」「空気を読むのが得意」「知らない人とでも物怖じせずに話せる」などの特徴がある人は、SESに向いているでしょう。
3.自らスキルアップに励める
SESは様々な業務があるとはいえ、下請け案件が多いのも事実です。
中には単純作業をこなすだけの案件もあるので、業務だけではスキルアップできないこともあるでしょう。
特に、SESからキャリアアップを検討している場合は、実績が下請け案件ばかりだと転職の際に不利になってしまうので注意が必要です。
そのため自らスキルアップに励むことが、SESエンジニアとして成長する鍵となります。
業務時間外を上手く活用し自身の専門性を高める努力ができる人は、SESに向いているでしょう。
まとめ
必要なときに必要な人数だけエンジニアを確保できるSES契約は、人材不足に陥っているIT業界においてなくてはならない存在。
業界内での需要も高いため、SESエンジニアが活躍する場は今後も増えていくでしょう。
SES契約にはメリットも多いものの、当然デメリットもあるため、契約の特徴をよく知ったうえで就職するかどうか決めるのが大切です。
特に「デメリットを受け入れられるか」「向いている人の特徴にどの程度当てはまっているか」の2点について考えることは、就職の判断材料にもなります。
メリットだけを見て安易に決めるのではなく、じっくり見極めましょう。
それを踏まえたうえでSES企業への就職を決めたら、次はSES企業選びです。
エンジニアが案件を選べる「案件選択制度」や、顧客から提示された単価を元に収入が決まる「単価評価制度」を導入しているSES企業では、納得感を持って働けます。
さらに技術を継続的に磨いていけば、これらの制度から受けられるメリットも大きくなるので長期的に働きやすいでしょう。
ちなみに、弊社ESES(イーエス)もSES企業の1つです。
SES企業で働くのであれば、エンジニアのスキルを正しく評価し、給料に還元される会社で働きたいと思いませんか?
ESESでは、以下3つの制度を導入しています。
- 高還元率
- 単価評価制度
- 案件選択制度
“SESエンジニア”の仕事に誇りを持って取り組めるよう、現状に満足せず、今度も継続して働き方を見直していく予定です。
「ESESで働いてみたい」と少しでも考えてくださった方は、以下より詳細情報をご確認いただけますと幸いです。
監修者コメント
白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
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「偽装請負」に要注意
SES契約における「偽装請負」とは、契約上はSES契約(準委任契約)を結んでいるにも関わらず、実態は労働者派遣(派遣契約)であることを指します。
派遣労働者はクライアントより直接業務指示を受ける反面、労働者派遣法という法律に保護されています。
一方、SES契約は派遣事業に該当しないため、派遣労働者のようにクライアントがエンジニアを保護する義務はないのです。
そのため偽装請負が発生してしまうと、本来は労働者派遣法に保護されるはずのエンジニアの権利が守られず、労働環境が劣悪なものになりかねません。
「クライアントから残業や休日出勤を命じられる」「業務に関してクライアントから細かく指示を受ける」など、少しでも働き方に疑問を感じたら雇用主(SES企業)に相談してみましょう。