Androidエンジニアとは?概要を理解しよう
目次
Androidエンジニアとは、Android OSを基盤とするモバイルデバイスのアプリを開発する専門職です。
Androidは世界中で利用されているOSの1つであるため、それに従事するエンジニアの必要性も重視されています。
そこで本記事では、Androidエンジニアの仕事内容や将来性、必要な知識・技術などを詳しく解説します。
Androidエンジニアとして働くことを選択肢に入れている人は、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者
白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
株式会社ESES 代表取締役社長
1990年生まれ。埼玉県出身。SES業界を「“良い”SES」にするために業界No.1の立ち位置を目指す、株式会社ESESの代表取締役。人材サービス事業を行うUZUZ(ESESのグループ会社)において、営業部長や支店立ち上げを経て、最年少で執行役員に就任した経歴の持ち主。現在は、経営業務だけでなく、営業や採用にも幅広く従事し、SES業界に革新を起こすために日々奮闘中。
Androidエンジニアとは?
Androidエンジニアとは、Android OSを基盤とするスマートフォンやタブレットなどに向けたアプリケーションを開発するエンジニアのことを指します。
例えばGoogleが提供するAndroidプラットフォームは世界中で広く利用されているため、Androidエンジニアのニーズも高い傾向にあります。
Androidエンジニアはアプリケーションの企画から設計、実装、テスト、リリース、保守運用まで、プロジェクト全体を通して携わることができる職種です。
主にKotlinやJavaなどのプログラミング言語を使用して、Android Studioの環境下で開発を行うことが一般的です
Androidエンジニアの平均年収
Androidエンジニアの平均年収は480万円程度であることが一般的です。
ただし、350万程度の人もいれば800万円を超える場合など、経験やスキルレベル、企業などによって大きく異なります。
また、地域によっても差があり、都市部においては年収が高くなる傾向があります。
経験を積んでスキルが向上したり、マネージャー的な役割を担ったりすることで大きく年収アップを目指すことも可能でしょう。
さらに、コストパフォーマンス重視のAndroid端末は新興国を中心に多く流通しているため、今後も需要が増加することが見込まれます。
したがって、Androidエンジニアの年収も将来的に上昇傾向が見込まれるといえます。
Androidエンジニアの将来性
Androidエンジニアの需要は今後も拡大し、将来性があると予測できます。
Androidは世界中のスマートフォン市場で広くシェアをもっており、モバイルアプリ開発のニーズは上昇の一途をたどっています。
今後もIoTやスマート家電など、Androidが活用されると考えられるでしょう。
また、Androidは個人だけではなく法人でも活用されており、社内でAndroidアプリを開発し、独自のシステムを利用しているケースも少なくないのです。
そのため、Androidエンジニアの需要は高く、将来性について不安視する必要はないといえるでしょう。
Androidエンジニアに必要な知識・技術
Androidエンジニアとして活躍し続けるためには、様々なスキルが必要です。
ここでは、Androidエンジニアとして活躍するために最低限身に付けておきたい必要な知識や技術についてご紹介します。
プログラミングスキル
プログラミングスキルは最も基本的なスキルです。
Androidアプリの開発で使用するプログラミング言語としては、主にKotlinやJavaなどの言語が挙げられます。
これまで、Android開発といえばJavaを使用した開発がメインでしたが、近年はKotlinを使用した案件も増えています。
また、現在GoogleではAndroid開発としてKotlinの使用を推奨しているため、JavaだけではなくKotlinのスキルは必須です。
これらの言語を中心として、広くスキルを身に付けることが重要です。
加えて、コードの可読性や保守性を高めるためのパターンや、テスト駆動開発デザイン(TDD)などにも対応できると活躍の場が広がるでしょう。
Android Studioの知識
Androidアプリを開発するうえで欠かすことのできないツールが「Android Studio」です。
Android StudioとはGoogleが提供する公式の統合開発環境(IDE)で、Androidアプリの開発に最適化されています。
したがって、このツールを使うことで、アプリの設計からリリースまで一貫して行えるのです。
Androidアプリの開発に携わるのであれば、Android Studioを使いこなせるかどうかが重要なポイントとなります。
クラウドサービスに関する知識
多くのアプリは、データ保存や処理をクラウドで行い、ユーザー間での同期やログイン機能などができるようになっています。
特にGoogle Cloud、AWS、FirebaseなどはAndroidアプリと親和性が高く、頻繁に利用されています。
また、インフラ保守や運用においては、業務の際にAWSやMicrosoft Azureといったクラウドサービスを使用することも少なくありません。
そのため、クラウドサービスに関する知識があると、より活躍の場が広がるでしょう。
最新のIT技術
Androidエンジニアは、最新のIT技術を取り入れて活用する力も求められます。
近年ではAIやIoT、AR・VRといった技術が急速に発展しており、これらをアプリに組み込むことで、新しいユーザー体験を提供できるようになります。
最新の技術トレンドを追い続けることで、競争力を維持し、革新的なアプリ開発にも貢献できるでしょう。
常に新しい情報をキャッチできるよう、日頃から最新技術やトレンドに関するアンテナを張っておくことが重要です。
コミュニケーションスキル
Androidアプリの開発では、チームを組んで業務を行うことが多いです。
そのため、コミュニケーションスキルは、様々な関係者と連携する中で必要となる能力です。
チーム内でのスムーズな情報共有やクライアントとのやり取りなど、多方向と円滑にコミュニケーションがとれると、質の高いアプリを開発することにもつながるでしょう。
突出したコミュニケーション能力ではなくとも、チームメンバーをはじめ多方面と気持ちよくやりとりができる程度のスキルは最低限身に付けておきたいものです。
市場の分析力
Androidアプリの開発では、技術的な知識だけではなく、ユーザーのニーズや人気製品の動向を把握し、トレンドを察知する力も求められます。
市場の変化に敏感であれば、ユーザーが求める機能やデザインを正しく反映したアプリを開発でき、高いユーザー満足度の実現にもつながります。
また、アプリの成長戦略を立てるためにも、ユーザーの行動データなどを活用して、改善点を見つけ出し、より良い製品を提供するための判断が必要です。
市場の流れを的確に分析し、新たなアイデアを発見する探求心も求められます。
問題解決力
アプリ開発の過程では、バグの修正やパフォーマンスの改善、仕様変更など、様々な問題に対処する場面に遭遇します。
また、複雑なエラーや予期しない動作が発生した場合でも、冷静に原因を特定し、解決策を考える力が必要です。
さらに、ユーザーからのフィードバックをもとにアプリを改善する際にも、問題解決力は役立ちます。
したがって、問題が発生しても冷静に目の前の問題を観察し、冷静かつ地道に対応するスキルも求められます。
Androidエンジニアについてよくある質問
ここからは、Androidエンジニアになることを検討している方や、Androidエンジニアという仕事が気になるという方から多く寄せられる質問についてお答えしていきます。
Androidエンジニアという職業を就職先のひとつとして考えている方や、Androidエンジニアについてもっと詳しく知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。
Q1.未経験からでも転職できる?
未経験からでもAndroidエンジニアへの転職は可能です。
ただし、基本的なプログラミングスキルや開発の基礎知識などを習得しておく必要があります。
基礎知識を身に付け、実際に自分でアプリを開発して公開したり、ポートフォリオを作成しておけば、転職で有利になりやすいです。
必要なスキルは独学でも身に付けることができますが、確実にスキルを身に付けたいのであれば、プログラミングスクールに通う方法もおすすめです。
Q2.フリーランスのAndroidエンジニアとして働きたい
ある程度の知識・技術を身につけ、経験を積んでからであれば、フリーランスのAndroidエンジニアになることも可能です。
IT業界ではスキルレベルや経験が重視されます。
未経験でいきなりフリーランスになるのは難しいですが、スキルを磨いて様々な案件をこなせるようになれば、キャリアパスの1つとして選択が可能です。
将来フリーランスになることを目標に業務に取り組んでいけば、人脈作りやフリーランスとして必要なスキルも効率よく身に付けることができるでしょう。
Q3.Androidエンジニアのキャリアパスは?
Androidエンジニアは、経験を積み重ねていくことでキャリアの選択肢が広がっていきます。
まずはAndroidエンジニアとして経験を積み、中上級エンジニアまでスキルを磨いていくことが一般的です。
そして、そこからは、プロジェクト全体を管理するリーダー、技術的な判断を行うアーキテクト、プロダクトマネージャー、フリーランスなどの選択肢があります。
いずれの選択をするにしても、技術の進化についていけるよう、日々学び続けることが大切です。
Q4.Androidエンジニアとして、より市場価値を高めるには?
Androidエンジニアとしての市場価値を高めるためには、なんといっても最新の技術を学び続けることが大切です。
KotlinやJavaといった基本的なスキルに加えて、最新技術やクラウドサービス、AIやIoTなどの幅広い分野にも対応できるスキルを身に付けましょう。
そうすることで、より多くのプロジェクトに参加でき、活躍の場も広げられます。
経験を積んでいくことでリーダーシップやマネジメントスキルも磨くことができ、チームへの貢献度を高めることができます。
そうすれば、結果として自分の市場価値を高めることにもつながるでしょう。
監修者コメント
白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
Androidエンジニアになるための勉強方法
未経験からAndroidエンジニアになることは可能ですが、何も勉強せずにAndroidエンジニアになることは難しく、基礎的な勉強は必須です。
Androidエンジニアになるための代表的な勉強方法としては、以下の3つが挙げられます。
・独学
・オンライン講座
・プログラミングスクール
独学のメリットは、自分のペースで進められることと、費用も比較的安価で始められることです。
しかし、モチベーションを維持できなければ途中で挫折してしまう可能性も高く、向き不向きが大きい勉強方法といえるでしょう。
最近ではオンライン講座が充実しており、場所や時間を問わず勉強することも可能です。
ただし、こちらもモチベーションの維持や学習状況の管理が求められるため、独学と同様向き不向きがある勉強方法といえます。
モチベーションの維持に自信がないという方は、プログラミングスクールがおすすめです。
プログラミングスクールであれば、あらかじめカリキュラムが緻密に計画されているだけではなく、同じ志を持つ仲間と励まし合いながら学習を進めることも可能です。
ただし、コストや学習時間、移動時間などがあらかじめ決められているため、プログラミングスクールに通うのであれば、事前の比較・検討をしましょう。
まとめ
Androidエンジニアは、モバイルアプリの開発に携わるエンジニアです。
AndroidOSは世界的に広いシェアを誇るため、今後も需要は高まり、将来性もあるといわれています。
Androidエンジニアとして活躍するためには、様々な知識・技術が必要ですが、その分活躍の場も広く、キャリアパスの選択肢も多岐に渡ります。
弊社ESESはSES企業です。
SESとは、システム開発などの一連の業務に関する契約形態の一つで、SES企業が常駐先であるクライアント企業にエンジニアを派遣するという仕組みのことをいいます。
Android関連の案件は弊社でもを取り扱っており、エンジニアとして経験を積むことが可能です。
また、弊社では「案件選択制度」を設けているため、エンジニア自身で案件を選びながら納得して働くことが可能です。
加えて、弊社ではキャリアアップのサポートも行ってしているため、目指しているキャリアがある人にもおすすめできます。
エンジニアとして働きたいものの、どのように就活を進めていけば良いのか迷っている方は、ぜひ弊社で活躍し続けられるエンジニアを目指しませんか?
監修者コメント
白川 聖悟SHIRAKAWA SEIGO
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Androidエンジニアにおすすめの資格
ITの基本的な知識の証明に役立つ資格は「ITパスポート試験」や「基本技術者試験」ですが、Androidエンジニアを目指すのであれば、次のような資格がおすすめです。
・Android™技術者認定試験制度
・Associate Android Developer試験
「Android™技術者認定試験制度」は、Androidのアプリケーションならびにプラットフォームの開発スキルを問われる試験です。
それぞれの領域ごとに「アプリケーション技術者認定試験」と「プラットフォーム技術者認定試験」があります。
さらにそれぞれ「ベーシック」と「プロフェッショナル」の2つの段階に分けられています。
「Associate Android Developer試験」は、Androidアプリで推奨されている「Kotlin」と呼ばれるプログラミング言語のスキルを問うものです。
アプリの開発機能やユーザーインターフェース、デバッグなど、出題範囲は幅広く、一連の流れを理解しておく必要があります。
また、こちらの試験は英語で出題されるため、まずは英語力が求められます。
決して簡単な試験ではありませんが、Androidエンジニアとしてのスキルを客観的に証明するに値する資格として有効です。